MN*B
2025-01-06 02:22:25
612文字
Public 即興二次創作小説
 

籠 【夢・平安宿】

書けば出る!!!!ファンパレ宿儺来い!!!(素振り)

夢主描写なし
ジャンル:呪術廻戦
お題:失恋新記録・その腕に抱く人・恋のバトン ※お題から連想するので実際に書いたのは別物
制限時間:40分

お題元:お題.com【 https://xn--t8jz542a.com/randomall/

俺は強いというだけで求められ、愛されている。そして俺はそれに応えている。
それで十分だと思っていた。
だが、何故だ。満たされない感覚、飢えの衝動に俺は駆られ続けている。

「それもこれもお前のせいだ」

ついに手に入れたお前を四本の腕の中に閉じ込める。
力の限り抱きしめ、縛りつけてしまいたい。そう考えながら、お前の手を取り、膝に乗せ、腕で囲むだけに留めてしまうのは何故なのか。
この手でお前の命を手折ってしまいたいと腹の奥で欲望が渦巻いているのに、それに反して俺はお前の肩に頭を乗せ、首筋に唇を寄せるだけになる。
お前の肌の下を巡る血潮を、肉を、熱を、貪って俺の内に収めてしまおうか。俺には容易いことで、今まさに歯を立てて咀嚼する、それだけで事足りてしまう。
行動に移さないのは、それでは物足りないであろうことを俺自身、悟ってしまっているからだ。
お前の全てが欲しい。血も肉も熱も、魂であっても。一片たりとも逃さず、俺の物にしたい。骨の髄から爪の先まで俺という呪いで満たして侵してしまいたい。
空や水、木々や花を映すように、その目には俺だけを映すようにしてしまえば、この飢えは満たされるのか。
深く息をして、同じく息をするお前を感じる。
お前に望むのは、俺にお前の全てを明け渡すこと。俺の傍に居ること。
それらをお前が手ずから差し出さなくとも、いずれ俺は奪い取るだろう。……どちらにするかだけ、お前には選ばせてやる。