三毛田
2025-01-03 22:08:59
1086文字
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61 061. 砂時計

61日目
君の色の砂

 どこかの星のお土産のそれは、見ていても飽きなくて。
「ご機嫌だな」
「そう見える?」
 丹恒に向けて、ニコリとほほ笑む。
 どうしてだか、彼はわかっていないようだ。
 この砂時計の砂の色が、丹恒の色だから。
 綺麗な灰緑色。
 これは一個しかなかったので、買えてよかった。
「砂時計なんて珍しくもないのに」
「理由は、自分で考えてみてください」
 そう告げると、若干不服そうで。
 俺にそういう態度をとられるのが、嫌なように見れる。
「えーとね。これが丹恒の色だから」
 砂時計を手に、軽く振ると目を丸くして。
 それから、じわじわと顔を赤く染めていく。
「お前、そんっ」
「大好きだよ、丹恒。こうやって、お前の色を探して手元に置きたくなるくらいには」
 ニコッと笑いかけると、耳まで真っ赤にして俯いてしまう。
 可愛いな。
「丹恒、抱きたい」
 腕を掴んで抱き寄せ、耳元で囁く。
 ちょっとだけ胸を強く押されたけど、抵抗になっていない。
 でも、普段の丹恒からしたらとても弱い力。本気で抵抗していないことがわかる。
「ね、どう?」
 髪の毛を指先で弄びながら、再度訊ねて。
 けど、返答はなく。
「お前の、好きにしろ」
 力を抜いて俺にもたれかかってくる。
 手を取って、俺の部屋へ。丹恒の寝床は一応共通スペースだから。
 ヨウおじちゃんにやんわりと怒られてから、資料室ではそういうことはしないようにしている。
 たまーにキスはしてるけど。キスだけ!
 我慢できなくなったら、急いで俺の部屋に逃げる。
 許可をもらえたので、いつも以上に丁寧に、丹恒の体を堪能した。
 丹恒と堪能で、韻が踏めています。ごめんなさい。嘘です。
「お前は」
「ん?」
「本当に俺が好きなんだな」
「うん。だから、丹恒の色を見ると、つい買いたくなっちゃうんだよね。自分の手元に置いておきたいんだ」
「俺じゃ……
「何?」
 つい先日買ったばかりのネックレスをいじっていると、丹恒の手がそっと俺の腕に触れて。
「俺じゃ、駄目なのか」
「そりゃあ、丹恒が一番だ。でも、用がある時は、丹恒を連れ歩けないだろ? だから、手元に持てる装飾品で、お前の色を選んでるんだ」
 そっと触れてきた手を取って、手のひらにキスを。
「き、穹っ」
 恥ずかしそうに手をひっこめようとするけど、叶わなくて。
 ニヤッと笑うと、空いている手で髪の毛を引っ張られる。
「痛い痛い! 髪の毛抜けちゃう! 毛根死ぬって!!」
「お前が悪いんだっ」
 手加減できないほど、動揺しているようだ。
 可愛いけどやめて欲しい。