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ニシナ
2025-01-02 07:30:19
1434文字
Public
チョイダリ
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年越しらくがき(弟たち)
マサとカズイと三人で年越しをする主人公(リコ)の妄想メモ。
ツイートベースで書いているので落書きみあります。
※弟たちED後のネタバレのような感じの描写があるので気を付けてください。誰かの家で年越ししています
「そういえば、マサくんのお家ではいつも何時ごろお蕎麦ゆでる?」
空になった鍋を片付けながら訪ねると、お椀を拭きあげていたマサくんはえっと声を上げる。
「お蕎麦って、この後に食べるんですか?」
「え、なにマサんちいつ食ってんの?」
こたつテーブルを拭いていたカズイが声をかけると、マサくんは一瞬視線を彷徨わせる
「ええと
…
大晦日のお昼とか、夕食とか
…
その日のうちには食べていたのですが」
「えっ、それじゃ年越しになんなくね?」
カズイが目を丸くしてマサくんの顔をじっと見るので、マサくんは困ったような顔で笑う。
「それぞれのお家で事情があるんだから、そういう言い方しないの」
カズイの持ってきたふきんを洗いながらそういうと、「へーい」と聞き流しているような返事。
「リコさんの家はいつも、この後にお蕎麦を食べるんですか?」
「そうそう、11時くらいから準備し始めて、年越す直前まで食ってるし、ねーちゃんは遅いから年越した後もそばすすってる時あったよな?」
「うっ、そういうこと言う
……
? カズイだって10時くらいに寝ちゃって、起きてすぐ蕎麦なんか食えるかって怒った時あるくせに」
「は~? いつの話だよそれ」
「まあまあ、それくらいいつも遅くにみんなで食べているってことですよね? じゃあ今日は俺もお付き合いさせてください」
マサくんは私たちの間にとても自然に入ってくると、「ドリンク出しますね」と冷蔵庫に手を伸ばした。
「あ、マサついでに俺のアイス取って」
「いいけど
……
って、カズイまだ食べるの?」
「鍋の締めにはアイスだろ~?」
カズイは冷凍庫に手を伸ばし、マサくんは緩やかにそれを阻止しつつ私に目配せしてくる。
「
……
カズイ、アイス食べるならてんぷらは抜きにするよ」
「は? かーちゃんみたいなこと言うなよ」
「じゃあリコさん、カズイの分の天ぷらは僕がもらっていいですか?」
「は? なにいっ
…
」
「うん、カズイはいらないみたいだから。マサくん海老天とかき揚げどっちがいい?」
「どっちも半分こしませんか?カズイはいらないみたいですし」
「
……
っあああ! もう! わかったよ!」
カズイが諦めて冷蔵庫から離れたので、マサくんと二人でハイタッチを交わす。
「マサお前さぁ、俺の親友じゃねーのかよ」
「もちろん。俺は親友の健康状態を心配しているだけだよ?」
「クソ
…
すぐそうやってねーちゃんの味方すんだからな~」
「マサくんは正しい者の味方なだけだよ。ね」
「ちぇー2対1じゃ不利すぎるっての もう蕎麦食おうぜ」
「まだ一時間くらいあるけど
……
いいの?」
「や、せっかく3人だしさ、早めに食って年越す前に初詣行こうぜ」
「深夜の初詣ってことか
……
。リコさんはどうですか?」
「いいよ。こっちで年越しって初めてだし楽しそう!」
「よし、じゃさっさと食って行こうぜ~」
カズイがコンロの下から鍋を取り出して準備を進めていく。
おつゆの支度をしようと小鍋を火にかけていると、マサくんはスマホを操作して
「外、雪が降るみたいですよ。暖かくしていかないとですね」
とカーテンにゆっくり手をかけた。
「たまにはこういう年越しもいいよな」
キッチンに立つカズイがそうつぶやくので、わたしもそうだねと頷く。
去年みたいにLIMEで話すのもいいけどこうして直接話せることが嬉しくて、わたしはこの時が少しでも長く続くように、祈るような気持ちで部屋の風景を眺めていた。
(おしまい)
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