もちこ
2022-08-21 01:33:25
1021文字
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ラブリーカップル【辻】

辻とイチャイチャする話。

 スーパーエリート彼氏辻。「ちょっと寒くない?」って言うだけでクーラーの風量調節してくれるし、彼女の家で一緒に料理してる時に「大さじ何処だっけな〜」って探してると、どの引き出しに入れてるかすら教えてないのに秒で出してくれる。
 逆に何処まで出来るのか挑戦したくなって、「なんか肩重いかも〜」「折り紙の手裏剣ってどうやって作るんだっけ」「この芸能人の名前って」など、めちゃくちゃ白々しく試練を与えてみても、辻は平気な顔で全部乗り越えていく。もしかしたらこれもいけるんじゃないかと思って「前髪伸びてきたなぁ〜」って言うと「……そ、それは流石に荷が重いかな」お手上げとばかりに微笑んで、やっとギブアップ。試されてることにも気付いた上で付き合ってくれてた辻くんの優しさが五臓六腑に染み渡る。

 「辻くん、私のこと甘やかしすぎでは?」ソファーに並んで座る彼に詰め寄ると、めちゃくちゃ目泳がせながら「そんなことないよ、普通だよ」ってあくまで容疑を否認する姿勢。彼の様子を見て、近付きすぎかなと距離を取ろうとすれば急に手引いて抱き締められる。腕の中に閉じ込めたくせに目逸らしながら固まってる辻くん。心音がダイレクトに伝わってきてこっちまで恥ずかしくなる。「死にそうじゃん」「うん」言葉はないけどこの人に愛されてるなぁと伝わってくる。

 抱きしめられたまま二人でソファーに寝転ぶ。なんとなくこっちも気恥ずかしくて顔を合わせられずにいたら、辻くんの方から頬に手添えて、「こっち見て」と優しい声でお願いしてくる。「近すぎて恥ずかしい」誤魔化すみたいに笑えば、彼がぎゅって目瞑った後「可愛いぃ」って唸る。こんな声も出すんだと心の中にある辻図鑑に新種の辻が登録される。

 表情を観察してると熱い眼差しで刺されて、頬に添えられていた彼の指先が目の下や唇の周辺を撫で始める。空気を読んで目を閉じればすぐに重なる唇、感触を確かめるみたいに何度もはむはむされて力が抜ける。身体を支えるように抱き締めてくれた彼の片手が脇腹に触れると、思わず身を捩ってしまう。恥ずかしくて顔から出た火で火力発電。

 顔が離れた後も恥ずかしくて目を見れなくて、「忘れて」って細い声出して彼の胸元に顔を埋めて小さくなる。「可愛すぎて心臓止まるかと思った」深く息を吸って吐く辻、心音がかつてないくらいヤバい。「恥ずかしさで死ねる」「俺は嬉しさでの死」まるで墓場。