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三毛田
2024-12-28 20:29:28
1076文字
Public
1000字2
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55 055. 交差する目線
55日目 君と絡む目線
言葉を告げすとも、目線が交差するだけで彼は俺が何をしたいのか、どう動こうとしているのかを瞬時に理解してくれて。
多分、丹恒だからこそ出来る芸当だろう。
俺には真似出来ないし、きっとなのにも出来ない。
すごいと思うし、誇らしく思う。
本人に言うと謙遜しかしないだろうから、面と向かって告げたことはないけど。
「丹恒、お疲れ」
「ああ。お前もな」
手を挙げながら近づくと、ハイタッチしてくれた。
こうしてハイタッチしてくれるようになるまで、心を開いてくれたのがとても嬉しい。
「ご機嫌だな」
「まあね〜。今日の依頼はサクッと終わったから、このあと丹恒とゆっくり出来るかな? って考えてたんだ」
「依頼人への報告が先だ。それさえ済ませれば、お前の好きにしていい」
「ほ、本当!?」
「何もなければ、だけどな」
「変なフラグ立てないで〜!」
丹恒にしては珍しく、楽しそうに笑いながら俺の一歩先を歩き。
隣に立って歩きながら、あれが食べたいとか、こういうことがしたいとか話す。
「終わった〜」
「何事もなく終わってよかったな」
「丹恒がフラグを立てていたから、ビクビクしてたよ」
「それで無駄に挙動不審だったのか」
「無駄にって言うなよ。お前のせいだし」
「俺のせいにするな」
「事実じゃん」
唇を曲げて抗議すると、ふっと笑った後乱暴に俺の頭を撫でる。
「丹恒、止めろってば~」
「お前の髪の手触りはいいな」
なんて言うだけで、手を離してくれない。
結局、十数分してからようやくって感じ。
「俺のプリティーヘアが、ぐちゃぐちゃだ」
「ぐちゃぐちゃでも、プリティーだ」
「
……
そんなことを言うのは、丹恒だけ」
「お前のことが好きだからな」
ぎゅっと胸が締め付けられる。
「俺も丹恒が好きっ」
飛びつきたくなるのを抑え、髪の毛を整え。
「帰る? デートする?」
「依頼であまり街の中で見て回れていないからな。デートにしよう」
「穹、了解」
手を差し出すと、そっと乗せられる。
こうして素直に手を差し出してくれるのが、とても嬉しい。
付き合い始めた頃は、指先が触れることすら、躊躇いがあったのに。
「丹恒、あれ美味しそう!」
「走ると転ぶから、ゆっくり向かえ」
「はーい」
丹恒って、俺のこと子供だと思ってそう。
まあ、彼の年齢
――
詳しい年齢は、みんな知らないけど
――
からしたら、きっと俺は子供なのだろう。
買ったのもを二人で分け、舌鼓を打つ。
「これ、お土産にする?」
「悪くないな」
唇を指で拭う姿が、エッチだなぁ。
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