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木蔦(キヅタ)
2024-12-28 14:44:34
2613文字
Public
ちょぎくに コメディ&シリアス
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温泉旅行を賭けて戦うまんば&長谷部VS長義&南泉の話【ちょぎくに】
あの!あの!今私の中で、やきもちがブームなので、ちょっといいですか!?
ちょぎくに!
長義はまんばに片思いしているんだけど、本人を前にするとつい嫌味を言ってしまう性格。
まんばはこの本丸の近侍。
長義は頭が切れる事から書類仕事要員として抜擢される。
そのため近侍のまんばと顔を合わすことが多い。
会える口実があるのは嬉しいなと思っている。
しかしそこには同じく書類仕事が得意な長谷部が。
ふたりは古くから本丸を支えてきたらしく、息ぴったり。ふたりの間には入り込めないような空気がある。
ある日長義は気づいてしまう。
ふたりの袖にはお揃いのカフスボタンが。
派手さはないが品が良く高級品だとわかる趣味がいい物。
そこでふたりが恋刀なのだと知る。
失恋で心を痛め、にゃんせんに八つ当たりしつつ、日々を過ごす。
いつまでもネチネチ執着している長義ににゃんが「別れねー限り勝ち目ないだろ」と言ってしまう。
天啓を得た顔で長義が「別れさせればいいのでは!」と言い始める。
そんな中審神者が万屋商店街の福引で温泉旅館ペアチケットを当てる。
自分は行く人がいないからと刀達に譲ろうとする。
希望者が多すぎて勝ち抜きトーナメントが行われることになる。
長義はまんばと長谷部が出ることを知る。長義は何としても邪魔するためににゃんと共に出ることにする。
勝負の内容は卓球ダブルスだったり、二人三脚だったりジャンケンだったり様々。
決勝でまんばとあたり、白熱した戦いを繰り広げた後、結局敗北。
クソクソクソ
…
!となる。
長義の脳内では温泉でイチャつくふたりが繰り広げられている。
しかしまんばが夜訪ねてきて温泉チケットを差し出す。
「南泉と行ってこい」
「は?」
実は長義がかなり前に言った独り言「温泉でも入ってゆっくりしたいなぁ(徹夜明け)」を覚えていたらしい。
長義に温泉チケットを渡すために参加したとのこと。
まんばは長谷部に相談して協力してもらっていた。本来は決勝で長義とあたったときにわざと負けても良かったのだが、長谷部の欲しい物のために負けるわけにはいかなかったとのこと。
「へし切くんの欲しい物
…
?温泉チケットは二枚ともここにあるのに、一体何が
……
?」
「休暇だ」
確かに温泉旅館に行くには休みが必要だから休暇もセットだったなと思い出す。
「へし切くん休みたかったのか。毎日仕事漬けで疲れるもんね」
「違う、俺に休みを取らせたかったんだと」
「は?💢」
恋刀のまんばを気遣って休みを取らせようとしたのか。惚気か?と苛立ったのも束の間。
「俺を追い出して主を独り占めしたかったらしい。長谷部は主に評価されるのを一等好むからな」
そういえば主第一!みたいな性格だった。恋刀が審神者主義者でいいのか?とも思う。しかし話を聞くとふたりは恋刀ではないらしい。
「でもお揃いのカフスボタンは
…
」
「あれは誉1000回達成記念の褒美だ」
「は?」
「頑張ってる褒美にと主が用意してくれた。俺は初期刀だし近侍だから出陣回数が多い。自然と誉も集まる。長谷部は初期からデスクワーク中心だったんだが主からの評価には人一倍敏感でな、俺達は競うように誉を取り合った」
それでいつのまにか1000回を超えていて、審神者がそれをくれたらしい。実はふたりに遅れて誉を達成した初鍛刀も持っているらしい。
「お前達は有休申請が必要だけど
…
余ってるよな?遠慮なく行ってこい」
「なんでこれを俺に
……
」
「俺はお前をいつも怒らせてばかりだ。だから少しでも喜んでもらいたくて」
写しの優しさにじーんとする。
長谷部との旅行も阻止できたし、ふたりは恋仲じゃないとはっきりした。
「じゃあ、もらうことにする」
「ああ、楽しんでこい」
「待て、お前はどうする」
「俺は部屋でゆっくりするつもりだ」
「休みとはいえ部屋まで主が来るかもしれないだろ。そしたら主に頼ってもらえなかったとへし切くんが傷つく」
「主はそんなやつではないが
……
。まあ万が一そんなことがあれば長谷部は悲しむだろうな」
「だ、だから、俺とお前で行けばいいだろ!
……
その、温泉、旅行に」
「南泉は
……
」
「猫殺しくんはいい!あ、えと、そうだ、お風呂が大っ嫌いなんだ!猫だからね!」
「しかし毎日入ってるし、長風呂もよくして
…
」
「嫌々だよ!本当は一文字のやつらに言われて仕方なーく!仕方なーく入ってるだけなんだ!」
「でも
…
」
「なんだ!偽物くんは自分の方が俺よりも猫殺しくんに詳しいと思ってるのか!?」
「いや
…
」
あまりに必死すぎた、と我に返る。
「べ、別にお前と行きたいわけじゃないからな。本当はお前のことなんて大っ嫌いだし」
「じゃあやっぱり俺じゃなくて他のやつと行った方がいい。そういえば祢々切丸がこの前温泉の良さについて語っていたな。一緒に行けば色々と豆知識を教えてくれそうだ。あと薬研も効能について詳しかった覚えがある。ああ、先日、日向も
……
」
「他のやつと行きたいなんて言ってないだろ!」
(・_・)
「じゃあ一人で行きたいと
…
?」
「そうじゃない!」
「ああ、本科は人見知りなんだな。あまり仲良くないやつと行くのが嫌なのか。それなら長船の誰かとか、同美術館の誰かとか
……
鯰尾ならノリノリで来てくれそ
……
」
「だから!お前を誘ってるんだって言ってるだろ!!」
( °ω° )
………
?
「俺を?」
「いや違う、間違えた、そうじゃなくて、そう、違う、お前なんか誘ってない
…
別に俺はそんな」
「そうか」
「さ、誘ってないけど、エート、その、タ、タダで譲られるのは本歌の矜持に関わるんだ!」
「タダが嫌ならおみやげを買ってきてくれればそれで別に
…
」
「それじゃ済まないって本人が言ってるんだよ!」
「色々面倒くさいんだな本科って」
「誰が面倒くさい性格だ!と、とにかく、お前はこれを譲る責任を取って一緒に来い!!」
「お礼で連れてってくれるんじゃなくて、責任で行かなきゃいけないのか?」
「お前も相当面倒くさい性格だな!その辺はどうでもいいだろ!」
「いや重要なところだ、お礼される立場か責任を負う立場かで心構えが異なる」
「難しいことは考えずに、温泉を純粋に楽しめばいいんだよ!」
こうしてちょぎくには温泉旅館へ行った。
〜完〜
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