ぽい
2024-12-27 21:49:27
3704文字
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リンバス7章の感想

※7章のネタバレ有

7章の感想を書くぞ

主にドンキの話と、推しの良秀・シンクレア・ウーティスのあたりも色々。


※7章を一通り遊んだ・読み返してない状態の感想なので、自分が刺さったシーンの話とかばかりになる。

①シンクレア成長譚の話
7章シンクレアがすごいぞ~という話は聞いていたので、7章前半(ラマンチャ突入直後)の言動は「なるほどこれか~。しかしこんなに成長したらデミアン待望の”いつか星になる”コースまっしぐらでは?」等とぼんやりしていたら、7章終盤(サンチョ戦闘中)でも実際に印が出てきたとあって、ぎゃーーとなった。

シンクレア成長譚の前にデミアンの話をしてしまうけども
デミアンは、クローマーを倒してくれた命の恩人かつシンクレアが絆されている(3章過去回想なり5章リム関連会話なり)が、私は全く信用していない。ヘルマン側にいる時点で(←追記:これ記憶違いでした。ヘルマンとは別陣営だね)大抵のオタクは信用はしてない気がするけど 知らんけど。
デミアンの”いつか星になる”は、デミアンの利得でしかない(シンクレアを思っての導きではない)と思うんだよな。デミアンがソロで出てきた時(4章・7章ラストとか)に、彼が口にするのはシンクレアではなくダンテなので、「シンクレアはデミアンが特別期待している人♡」という印象も私はしていない。
原作デミアンはシンクレールの徹底した導き手ではあったけど、リンバスの彼はシンクレアのための導き手ではなく、自分あるいは別の目的のためのシンクレアの導き手だと思っている。
まあ印自体がいいのか悪いのかは分からないけど

話が逸れた。で、シンクレアの成長。
3章のソードの死、4章街での幻想体暴走を見ての反応、5章のイシュメールによる人質交渉の放棄への怒り、と、着実にシンクレアは成長をしていて、それがサイドストーリーではなくはっきりと示された7章だったなと思った。

これ、7章でシンクレアが一線を越えたんだなと思ったのは、シンクレアがダンテを「管理人さん」と呼び掛けて「ダンテさん」と訂正したシーンだった。
硝子窓の待機画面では3章後のセリフは「ダンテさん」呼びなので、7章で特別変わったわけではないんだけど、わざわざこの呼びかけて直すという1シーンを挟んだことに一線を感じた。
シンクレアにとっての破滅って義体嫌悪が始まりであり原動力だったと思うので、そこを義体頭のダンテに親しみのある呼び方をして始めた話っていうのが、シンクレアの本心であり自己開示であり成長というかとにかく3章から前に進んでいるんだな!!ってなった。

さらに少し話が逸れるけど、6章・7章では、3章であった不和やぶつかりを回収しているのがいい脚本家だなと思う。
3章で、上司が市民を殺せと命令すればお前は従うのか?とムルソーに問いかけたヒースクリフについては、6章ではムルソーが自分の意志で仕事よりもヒースクリフを優先した判断をし、
3章で、暴走して暴力を止められなくなったシンクレアを殴って止めたドンキホーテが、7章では逆に目を覚まさなくていい、夢を見続けていいとシンクレアに言われるという構造が、美しい脚本だなとなる。

②ウーティスかわいいねの話
短い感想を挟んでおこう
ウーティス、今のところオタク達の言っている「裏切る」「戦争でたくさん殺している」「多分家族がいる」みたいな評にそうなんだな~となっているんだけど、
7章で「たくさん殺していても管理人様は受け入れてくださるのですか?」という問いかけは、ウ、ウ、ウ~~ティス~~!好き。となった。ダンテがウーティスの発言を、サンチョについてではなくウーティス自身の話だろうと悟った上で頷くってのもね いいシーンだなと。
裏切り者フラグがあろうとも、これはかなり素直な自己開示だと思うので、ウーティスとは割と仲良くなれるかもなと楽観視している。
むしろ、鬱々とした瞬間を何度も見せながら誰にも修復する手立てや話す隙のないロージャの方が不安だな~。

③良秀の出番が多くてうれしかった話
短い感想その2
ラマンチャランド第一区画で裏切ったフィクサー(名前忘れた)の手首を良秀が切り落とした(しかも多分死んでいる)辺り、そんなにドンキに対して好感度あったんだと驚いた。ドンキ個人に対してというか、バスメンバーに対して愛着があることに新鮮に驚く。良秀は割と友好的なんだけども。
でも、血鬼だと分かった瞬間に匂いが変わった・あいつと戦うのか?と戦意を露にしているので、敵だと思ったら遠慮なしなんだなーとも思った。これが血鬼に対する個人的思入れからの行動だったらひっくり返るけどその考察の余地はまだない

遊園地のお化け屋敷に入った各囚人の反応で、シンクレア「家族と来ていたのに今度は一人で来るなんて」ロージャ「一人じゃない。仲間と一緒でしょ」ヒース「家族みたいなもんだろ」に対する良秀の「」は絶対に何か思うことがあるんだろうなと思いつつ、今は何も予測はできないので、ここで黙っていたことだけは覚えておきたい。メイン章が終わった時に振り返りたい。

④血鬼の話
7章の血鬼たちや、サンチョの話の前に、先に「血鬼」そのものに対する個人的な感覚を書いておくと、
私はプロムンが、血鬼を、尊ばれるべき生命・人とは種族が違うが共存できる存在として描いている感じがしないなと思っている。※LCやLoRその他媒体を未クリアの人間の感想です
人の感想で、血鬼に救いはないんですか!?系の感想も見かけたけど う~ん うう~ん
リンバスの世界・登場人物がどうという話よりも大前提にプロムンにその気はあるのか?というのが疑わしかったなーと思った。
だって血鬼の構造が、人間を上書きして別存在にする・薄めた血(血液バー)では満たされないし人の血を飲んだ時に生きている喜びがある となっているので、人間の敵対存在としてデザインされているように感じた。

血鬼の設定ってLoRとかで出てくるのかな?
非公式Wikiの説明の「その誕生経緯は判明していないが、遠い昔の邸宅で血を受け取った者たちが第一眷属であると推測される」とあるので、これが本当なら父上ドンキら第一眷属(人間を上書きして生まれていない可能性がある?)の人権は慮る余白がある気はするけど
牙狩ホンルのストーリーを見ると、すでに存在した人間の存在を奪って血鬼にしているので、第二眷属以下の人間ベースの血鬼って共存とかそういう対象なのか疑問だなーと思う。

④ドンキホーテ=サンチョの存在
先述の③のように血鬼=人間とは共存できない存在という捉え方をしているので、サンチョがバスに戻る時にロシナンテを履いてドンキホーテとして戻ってくるのは、苦しい話ではないと個人的には思っている。

生まれながらの性質を受け入れることを美徳や喜びとする感性は、割と一般的な気がしており、その感性で血鬼そのものであるサンチョを受け入れてあげてほしいという感想があるのも分かる。
でも、この場合、世界が、もっといえば作品構造が与えた、先天性の人間との敵対性質を持たされながらも、人の傍に戻る望みを叶えられるってのは、かなり希望のある進路なんじゃないかなあと思った。

サンチョが元人間時代に、孤児で死のうとしていた時に父上ドンキに出会って血鬼にされているという点も、脚本家の意図があると思うんだよな~。
そこら辺について他の方の感想で、愛を知らなかった人間サンチョが、父上ドンキと出会い、ドンキとしてバスで冒険をして、その結果冒険や正義を愛するようになったと書いている感想があり、これってすごくいい考察だなーと思った。
空っぽだった人間サンチョが、血鬼になり、血鬼としての冒険を楽しみ父を大切にし、人間(バリ)に守ってもらって時を待ち、来る日に人間達と一緒に冒険に出る。これは「サンチョ」という一個人の中に、血鬼と人間の社会がまじりあっていて良いなと。

あと、これは蛇足的考えかもしれないけど、サンチョが血鬼になるときにサンチョを奪われる人間の家族はいないってのがミソな気がしている。
孤児要素を、家族がいないから父上ドンキが与えてくれたというプラス方面の物語要素だという見方もできるけど、自分はむしろサンチョを”正しく誰も傷付けないように”血鬼にするためのNotマイナス方面の要素だと感じた。
作品が、構造として、血鬼兼人間界のフィクサーという存在をサンチョに任せたのであれば、彼女はその役目を正しく全うする方へと進むようになっていくのだと思う(リンバスの物語として)。その際の負い目にならない要素なのかなと。サンチョは眷属を作らなかったというのも同じ部類だと思っている。

ちょっと話がずれるけど
サンチョが本来の人格だったとしても、記憶喪失時期のドンキホーテもまたサンチョの一部だと思うんだよな。だから7章の〆方をあまり孤独とか希望がないという風には思わなかった。
7章 そんな感じ また読み返したら印象変わるかな~