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三毛田
2024-12-25 21:22:42
3375文字
Public
アドベント24
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25 05. くちづけを
25
君に
「たんこ~」
「どうした」
「来週は、世間一般で言うクリスマスという行事があるらしいんですよ」
と言ったところで、どうせ冷たい返答しか来ないと思っている。
それが丹恒だ。
「そうなのか」
だが、今日はちょっと違っていて。
珍しく目を丸くして、俺を見ている。
「あれ?」
思っていた反応と違って、逆にこっちが拍子抜けしてしまう。
「なんだその反応は。話題を振ってきたのは、お前だろう」
「う、うん。丹恒にしては珍しく、興味があるんだって」
「初めて聞いた行事だからな。どういうないようなんだ」
丹恒が興味を持ってくれたのが嬉しくて、彼の隣に座って。
「元々は、どこかの星の宗教が発端らしいんだ。救世主? の生誕を祝うもので、料理とかパーティーとか、プレゼントを贈り合うのは、後付けなんだって」
「なるほど。これのことだろうか」
「そう! 丹恒、せっかくパーティー車両があるからみんなでパーティーしない?」
「
……
〝みんなで〟で、いいのか」
「だって。二人でけでやったら、絶対なのに『二人だけで何楽しいことしてるの!?』って怒られちゃう」
「その情景が簡単に思い浮かぶな」
「だろ?」
と、二人で苦笑する。
「みんなで楽しんだ後、俺の部屋で、二人で、ね?」
そう言いながら太ももを撫でると、ぺしっと軽く叩かれた。
「料理はパムに頼むとして、プレゼントはどうするんだ」
「通販で買うよ。さりげなく欲しいものを聞き出すっていうのも悪くないだろうけど、たまには俺からみんなにって」
「俺も手伝おう」
「いいの?」
「お前の分も一緒に買おうと思ったからな」
「俺も、丹恒の分買うよ。プレゼント交換だ」
「そう、なるんだな」
俺が笑顔で言うと、丹恒もまた笑顔を浮かべ。
「誰かとプレゼント交換をするのは、初めてだ」
「俺も。その相手が丹恒で、嬉しい」
「俺も、初めてがお前でよかった」
ボソボソと告げる声に応えると、本当に嬉しそうな声を出して。
そんな顔と声、色々期待しちゃうじゃん。
「二人きりのときに、着て欲しい服があるんだ」
「どういうものだ」
「まだ内緒。当日渡すから、楽しみにしていて」
「若干嫌な予感しかしないんだが」
楽しそうな表情から一転。疑いを含んだ眼差しを向けてきて。
だけど、ここは押し切らないと。
「ま、まあ。それは当日のお楽しみです。まずは、パムに相談しないと。食材を揃えないといけないだろうし」
「それもそうだな。今すぐ行こう」
どこか、わくわくとした気持ちを抑えきれないという表情を浮かべて。そんな彼を微笑ましく思いながら、二人でラウンジへ向かう。
「パム! 今、大丈夫?」
「大丈夫じゃ。どうかしたのか?」
「来週さ、パーティーをしたいと思って」
「来週か
……
」
「みんなの予定を聞く前に、パムに食事に関して尋ねておこうと思った」
「オレは大丈夫じゃ」
そう答えて、姫子とヨウおじちゃんを振り返る。
「ええ。私は大丈夫よ」
「俺も特に予定はない」
「後は、なのだけか
……
秘密にしたら、怒る?」
「怒るだろうな」
「じゃあ、今から伝えに行くか」
三人から許可は得れたので、なのの部屋へ向かう。
「なの、いる~?」
「いまーす」
ノックすると、そんな返事が来たので入室する。
「どうかした?」
「来週さ、みんなでパーティーしようかって話になってさ。なのももちろん参加するだろ?」
「うん! 車掌さんに、ご飯の依頼はした?」
「したした! それで、今はみんなに参加するかを聞いて回ってたんだ」
「なるほど。パーティー車両でやるの?」
「ああ。その予定だ」
「じゃあ、ウチが飾り付けやるよ!」
と言いながら、胸を叩いて。
「一人で大丈夫か?」
「一応、姫子やヨウおじちゃんにもちょっと手伝ってもらうつもり」
善は急げ! と言いながら、なのはラウンジへ走って行く。
顔を見合わせ、苦笑して。
翌日から、俺たちはパーティーの準備に奔走した。
プレゼントは、丹恒と二人で選んで俺の部屋に届くように。パムには、一応話しておいたので届いたら受け取ってもらえる。
そして当日。
「ん~! ご飯美味しい! デザートももちろん美味しい!!」
口の端にクリームをつけながら、なのは目を輝かせてパムへ話しかける。
「それはよかった。オレも朝から仕込んだかいがある」
と、嬉しそうに胸を張って。
ご飯を食べ終え、皆一息ついたところで。
「じゃーん! これ、俺と丹恒から皆に!」
一人一人にプレゼントを渡して回ると、みんな目を丸くする。
「これ、欲しかったカメラケース! なんで!?」
「この間、ラウンジにカタログを置いていっただろう」
「眼鏡ケースとクロスか」
「眼鏡がない騒ぎを定期的にするからさ。外したら、これに入れれば大丈夫!」
「あら。素敵なカップね」
「日替わりで楽しめるだろ?」
「パムにはこれを」
と、調理道具のセット。
「おお。近々買い替えようと思っていた物ばかりじゃ。ありがとう」
みんなの笑顔に、丹恒と笑い合う。
「あれ? 二人の分は?」
「この後の、二人だけのお楽しみ!」
じゃあな~! と、俺の部屋へ向かう。
鍵を閉めれば、俺たちの時間。
「丹恒、脱衣所に衣装を置いてあるから着替えてきてくれると嬉しい」
「わかった。お前はどうするんだ」
「ん? 準備があるだろ? ベッドとか」
耳元で囁くと、軽く小突かれた。痛いけど、幸せな痛み。
「おい、穹」
「やっぱり似合ってるじゃん」
ミニスカサンタ服の丹恒が、腕を組みながら俺を睨んでくる。
「タイツも用意しておいたけど、履かなかったんだ」
「
……
素足の方が、お前は好きだろう」
そう言って、ベッドに腰かけている俺の前までやってきて。
「それと。お前は、これが好きだろう」
ぴらっとスカートのすそを持ち上げて、下着を見せてくれる。
「ひょわっ」
まさかの白レースの紐パンで、素っ頓狂な声が出た。
「それに」
「わぁお」
胸元を下げ、出てきた素肌。
乳首の位置に、絆創膏が貼ってある。
「えっ」
「服がこすれてくすぐったかったからだ」
そう言いながら、すぐに胸元を隠してしまって。
「ええ~」
「どうせ脱がすんだ。まずは、お前からのプレゼントをくれ」
「はいはい。これです!」
「これは
……
使い捨てのホットアイマスクか」
「最近論文頑張ってるからね。休憩の時に使って」
「ありがとう。俺からは、これだ」
「これ、え!?」
開けると、ごみ箱のフィギュア。
「特注品だ。世界に一つしかない」
「ほ、本当? いいの?」
「ああ。お前のために用意したんだ」
「ありがとう!」
飛びつくけど、難なく受け止めてくれて。そのまま押し倒して、キスをする。
「は
……
ん
……
」
スカートの中に手を入れ、太ももを撫で。
紐パンの紐に手をかけると、ビクッと肩が跳ねる。
「絆創膏、剥がしてもいい?」
「剥がしたかったんだろう? いいぞ」
胸元を下げて、上半身をさらけ出す。
ごくりと喉が鳴り、唾液が溜まっていく。それを飲み込み、片方の端にい日をかけ。
「んっ」
その声だけで、勃つ。ゆっくり、ゆっくり。
焦らすように絆創膏を剥がして。
「丹恒、ちんちん勃ってる」
「お前こそ」
赤い布地を押し上げ、薄っすらとしみを作っている股間を指摘すると、俺もだと言われてしまう。
「あっ」
一気にぺりっとはがすと、じわっとシミが広がって。
「今のでイッちゃった?」
「ち、がう」
「嘘つくなって」
スカートをめくり上げると、パンツはぐっしょり濡れている。
「丹恒のえっち~。ぐえっ」
冷やかすように告げると、睨まれた後白いソックスに包まれた足で股間をぐりぐり押され。
「お前だって、似たようなものだろう」
「ま、そうだよ。じゃあ、ここからは、丹恒という名のプレゼントをもらうから」
「なら、早く俺に穹という名のプレゼントを注げ」
不敵な笑みを浮かべ、首に腕を回してキスをおねだりしてくる。
唾液の絡むキスを交わしつつ、何とか服を脱いで。
「きゅぅ」
腹に響く声で名前を呼ばれ、俺は我慢できずに丹恒の中へと入るのだった。
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