三毛田
2024-12-24 13:30:39
1079文字
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51 051. 星空模様

51日目 二人で見上げる

51 051. 星空模様

「丹恒、あれは何?」
「あれは……
 ラウンジに設置したテントから顔を覗かせて、プラネタリウム装置で映し出した星空を見上げる。
 寄り添い合い、丹恒に解説を求めながら過ぎる時間は、とても楽しい。
「ウチもまーぜて」
「じゃあ、そっちの端で」
「三月、どう考えても二人用のサイズなんだが」
「丹恒、ここは寒空で星を見上げるシチュエーションに変えよう」
「別に寒くはないんだが」
「いいからいいから。瓦礫とかに腰掛けて、二人で毛布を被ってさ」
「なるほど。悪くないな」
 なのが入ってくるのと入れ替わりに、俺たちはテントから出て。
 いい感じの材木に二人で腰掛けて、毛布を肩からかけて寄り添い合って。
「意地悪! なんで二人とも出るの!」
「いざという時の野外訓練。という名の、デートだもん。それを邪魔したなのが悪い」
 毛布の下、丹恒と手を繋ぐ。
 リンクスが、ペラと雪原でオーロラを見る時に時々こうしていると言っていたので、ちょっと羨ましかった。
 だから、丹恒とやってみたのだ。
「意外と悪くないな。だが、実際にヤリーロの雪原ではもう少し防寒をしっかりしないと、寒いだろう」
「多分ね。けど、他の星で、野宿するってことになったら、こういう知識があった方がいいと俺は思うんだ」
「そうだな。備えあれば憂いなし。という言葉がある。その通りだろう」
 言葉を交わす俺たちの後ろで、夢獏となのがムームー唸っているのが聞こえる。
「夢獏ちゃん、バカップルの邪魔しちゃって!」
「ムー!」
 俺たちの前に回り込むと、間に顔を無理やりねじ込んできて。
 丹恒と顔を見合わせた後、そっと頭を撫でれば気持ちよさそうに眠ってしまう。
「ぐぬぬぬ……
「なの、諦めろって」
「三月。パムから飲み物をおやつをもらってきて、自分で毛布を羽織ればいいだろう」
「そうじゃないんだってば〜!」
「グエッ」
「うっ」
 後ろから勢いよくぶつかられ、思わず声が出た。
 女子っていうか、なのがよくわからない。
「騒がしいのお」
 ワゴンを押してきたパムは、呆れた表情で俺たちを見て。
「野宿でも簡単に作れる料理を作ってみたぞ。レシピはこれじゃ」
「ありがとう」
 レシピを受け取り、丹恒はそれをスマホに打ち込む。あとでアーカイブにも記録するのだろう。
「パム、聞いて! 二人ったらひどいんだよ!」
「何がひどいのか、オレにはわからん」
「話を聞く前から諦めないでってば〜! もごっ」
 とうとうパムが実力行使に出た。
 何かをなのの口に捩じ込んでいる。