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mineml
2020-10-04 03:25:14
28563文字
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人生行路、あかよろしログ(潮田定則)
現未× ベタ貼りなので読みづらくてもいいひと向け。あと中の人の問題でRPが少なくて申し訳ない
[メイン] KP : 目を引いたのは、風に流れる黒髪だった。
真昼の雑踏を、すり抜けるように進む女学生を見た。
膝下までもあるセーラーのスカートが円を描いたのを、視線で追う。
ローファーの踵を軸にして、ゆっくりと振り返る彼女と目があった。
朱く色づいた唇が弧を描く。
瞬いた艶のある黒い瞳につられるようにして、
貴方も瞬きを一つ。
、
少女は消えていた。
季節は冬。京都の風は冷たい。
[メイン] KP : それからと言うものの、度々街中で少女を見かけるようになった。
腰ほどまであるまっくろの髪に、赤い瞳。
頭には赤いリボンをつけていて、いつも髪とお揃いの黒いセーラー服を着ていた。
少女と出会うのはいつも昼だ。
彼女は街中で何かを探していることもあれば、図書館のテラス席で日向ぼっこをしながら本を読んでいることもある。
そして今のように。
コンビニの前で雨宿りしながら肉まんを頬張っている時に、いつの間にか隣で雨宿りをしていたりすることもあるのだ。
自分のことを気にも留めていないように、明るいまま雨を降らせている空を見上げている。
狐の嫁入りだな、と思った。
発売したての肉まんの、最後の一口を終え、ふと横を見る。
目が合った。と言うよりも、こちらを凝視している。
人形のように整った顔に、少したじろぐ。
[メイン] 潮田定則 : 「どうしたの、お嬢さん」
[メイン] KP : どうかしたのか、と尋ねてみる。
少女は小さく首を傾げてから、「きつね」と呟いた。
どうやら、心の声が声に出ていたらしい。
少女は言葉の一部しか聞き取れなかったようで、「狐の嫁入り」と再度いえば得心がいったように空に視線をやった。
「ああ、成程。狐の嫁入りですか。良かった。」
「確かに、今日は縁起のいい日かもしれません。」
少女は、貴方の顔を見て微笑んだ。
狐の嫁入りは天気雨のことだ。吉兆とも言われている。
何が彼女にとって良かったのかは分からない。
視線を外し、また戻せば少女は消えていた。
[メイン] KP : ニュースをなんてことなく眺めている朝だ。
世間は、またも連続通り魔のニュースで持ちきりである。
少し前にも「同時多発殺傷事件」なんてニュースがあった気がするから、物騒な世の中だ。
事件のタイトルはこうだ。
「橋姫の呪いか?!京都を震わす連続通り魔事件!」
奇怪な姿の通り魔が、京都の夜に度々出没しているらしい。
『松明を加え、角と黒髪を揺らす鬼のような立ち姿が、橋姫のようだった』というのは、助かった人の証言だ。
橋姫とは、鬼となり人々を襲った結果、退治された嫉妬深い鬼女のことだ。
トーストを齧りつつ、「京都の伝承だったかな」と思うかもしれない。
ニュースでも、簡潔にその旨が説明されている。
「最初の事件発生からひと月も経ちます。橋姫の名前が定着しましたね。」
「通り魔は夜にしか出没してませんし、暗くて見間違えたのかもしれませんけど。京都らしい名付けだと思います。」
「行動範囲が京都全域ですから、警察も手を焼いているようです。」
「みなさんも、夜間の出歩きは控えて下さいね。」
ニュースキャスターの言葉で、今日は夜まで用事があったことを思い出す。
眉を顰めてから、テレビの電源を落とした。
[メイン] KP : どっぷりと夜は更けてしまった。
件の通り魔のせいか、いつもより人気の無い路地を歩く。
そして、ぱちぱちと弾ける消えかけの電灯の下に珍しい人物を発見した。
夜闇に紛れて輪郭がぼやける黒い少女は、何かを探すように忙しなく辺りを見回している。夜に出会うのは初めてだ。
目が合う。
少女が貴方を認識する。
見つかって、しまった。
なんとなく、出会ってはいけないように思えたのだ。
彼女はまるで恋人を見つけたかのように、甘やかな笑みを浮かべて駆け寄って来る。
白魚のように美しい手を、貴方の手に絡ませる。
「ああ、出会ってしまいましたね。」
手は、濡れている感触がある。
生臭い鉄の香りが鼻をつく。
よく見れば手だけではない。
彼女の頬が、肩が、腹が、足が血に濡れていた。
ぞわ。
背中の皮一枚下を、芋虫のように悪寒が這い回っている。
「ねえ、貴方。私を助けると思って、」
[メイン] KP : 「私と、結婚してくださらない?」
[メイン] 潮田定則 : 「え、いやいや、またまたぁ」
[メイン] KP : どう反応しただろうか。
貴方は咄嗟に頷いたかもしれないし、呆気にとられて返事をするどころではなかったかもしれない。そうしなければならない、という妙な圧があった。
貴方はもしかしたら、否、とNOを突き付けようとするかもしれない。
しかし、言葉を吐き出す前に彼女は小指を絡めた。
「残念、もう結んでしまいました。」
うっそりと少女は微笑む。
「さぁて。」
大人しい雰囲気から一転、少女は子供のようにはしゃいだ。
するりと手を離し、貴方に背を向ける。
「さあ、来るなら来い。」
「こっちは、最終兵器を見つけたんだ!」
暗闇に向かって、彼女は声高らかに叫ぶ。
誰もいないはずの場所に。
……
いや、いる。
ぽつ、ぽつと、小さな火の玉が浮かぶ。
それはこちらへと歩を進め、点滅する電灯の下に現れた。
自分の背丈を、ゆうに超える2m超えの長身の化け物。
ゴムのような黒色の肌は血を被って輝き、隙間なくみちりと生え揃った歯は鮫のようであった。
口には松明、ツノの生えた頭には蝋燭が立てられ、鬼火のような火を点している。
こんなものが、人であるものか。
その姿は、さながら橋姫。
京の鬼女「橋姫」との遭遇。
SANC 2/1d6+2
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=70 DiceBot : (1D100<=70) > 48 > 成功
[メイン] system : [ 潮田定則 ] SAN : 70 → 68
[メイン] KP : この世ならざる鬼を見た。
全身の産毛が逆立つ。
ああ、あれは、駄目だ。
人間に太刀打ちできるものじゃない。
よく見たら浮いてるし。
「さて、逃げよう。」
「対戦にはまだ舞台が整ってない。時期尚早、というやつだ。」
少女は再び貴方の手を取り、走り出した。
少女の腕力とは到底思えないほど強く引っ張られ、つんのめりながらついていく。
振り返れば、鬼火は遠ざかっていく。
追ってこない橋姫を背にし、貴方はその場を後にした。
[メイン] KP : 「お邪魔するぞ」
自宅の玄関に戻ってきた。血まみれの女子高生を連れて。
「なるほど、ここがお前の住居か。なるほど
……
」
何故か彼女は嬉しそうであり、きらきらとした瞳で玄関を見回している。
[メイン] 潮田定則 : 「俺の作家人生もこれで終わりか
……
」
[メイン] 潮田定則 : 「いや、終わらせられたら困る。お嬢さんちょっと、ちょっと話をしようか、一旦冷静になろう」
[メイン] KP : 少し話した結果、「落ち着いて話をしよう」という結論が出たので、貴方の部屋に舞台は移ったのだ。
しかし当の本人は、説明する様子がまるでない。
[メイン] ??? : 「ああ、話。話か。」
「話すつもりはあるが
……
うん、今ちょっと汚れてるし、怪我してるし、疲れたし明日にしよう。よし、それがいいな!」
[メイン] ??? : 晴れやかな顔で、眠い!という彼女に、お淑やかな謎の美少女の面影はカケラもない。
話をしようと提案してきたのは彼女だが、この様子を見るに休みたかっただけなのかもしれない。
[メイン] 潮田定則 : 「おじさんそれはちょっと困るんだけどな? 夜を越すってのはこう
……
俺の方の社会的ダメージがでかすぎるんだが
……
」
[メイン] ??? : 「そういえば、衣服を貸してくれ。血塗れの服で歩けないだろ?」
[メイン] 潮田定則 : 「そいつはまた絵面が
……
俺の服でも歩けないと思うけどな
……
?」
[メイン] ??? : 「あ、名前は?お前の名前だ。」
[メイン] 潮田定則 : 「潮田定則。お嬢さんの名前は?」
[メイン] ??? : 「まあまあ、橋姫?も来ないだろうし、さっさと寝よう。そして明日は早くから活動しよう。床も貸してくれ。
……
うーん、怪我の具合は微妙だな。人間の美味しいご飯を食べたら治るかもな。間違いないな。なんか食べ物ないか?明日の朝食にしよう。」
[メイン] 潮田定則 : 「待っ
……
あー
……
食パンと卵ならあるけどな
……
」
[メイン] ??? : 「ああ、名前くらいは名乗ろう。お前は命の恩人ということになるのだし。」
[メイン] 信田葛葉 : 「私は信田 葛葉。しのだ、くずは。」
「妖怪で、お前の新しい妻的な存在だ。」
「さ、詳しいことはまた明日。」
[メイン] KP : 妖怪らしいところが一見して存在しない少女は、床で丸まる。
[メイン] 信田葛葉 : 「じゃあ、お休み。潮田。」
[メイン] KP : 名字を呼び捨てにおやすみを告げられた。
葛葉は、静まり返った部屋で既に寝息を立てている。
どうやら嵐は去ったようだ。
[メイン] KP : 体にどっと疲れがやってくる。
貴方は布団に仰向きに倒れた。
[メイン] KP : 起きたら目の前にAPP20くらいの顔があった。
[メイン] 潮田定則 : 「おっ
……
」
[メイン] 信田葛葉 : 「おはよう、旦那様。良く眠れたな?」
[メイン] KP : 寝ている貴方を見下ろした少女は笑う。
黒髪が、檻のように落ちている。
彼女の髪が顔にかかってかなり擽ったい。
[メイン] KP : 時間を見れば早朝5時である。この時間に活動してるのはほぼ老人だ。
[メイン] 信田葛葉 : 「さあ、朝食を頂きつつ、昨日とこれからの話をしよう。」
[メイン] 潮田定則 : 「
……
あと2時間、いや3時間寝かせてくれよ
……
」
[メイン] 信田葛葉 : 「可憐な妻がお腹を空かせているというのに、薄情な旦那様もあったものだな」
[メイン] 潮田定則 : 「俺は旦那じゃないし
……
君も妻じゃないぞ
……
」
[メイン] 潮田定則 : 「
……
ああ、こいつも起きちまったじゃないか。しょうがない、まとめて飯にするか
……
」
[メイン] 信田葛葉 : 「猫とひとくくりにするとは業腹だが、まあ許してやろう」
[メイン] 潮田定則 : 「(トーストを焼き、目玉焼きを作り、飼い猫に餌をやる)」
[メイン] 信田葛葉 : 「よーし。」
「じゃあ、これからのウキワク新婚生活について話そう。」
[メイン] 潮田定則 : 「(コーヒーを口からこぼす)」
[メイン] 信田葛葉 : 「か弱い新妻の私だが、実は私はあの橋姫とか言う鬼に狙われている。」
「こんな有り様じゃ新婚生活どころじゃないんだ。なんとかしないといけないな。」
[メイン] 潮田定則 : 「(
……
ああなるほど、そちらが本題か。口実に結婚を持ち出してくるのはいただけないが
……
えっそれ俺がなんとかできる話?)」
[メイン] 信田葛葉 : 「真面目な話をしよう。」
「私は実は結構強い。人間ではないからだ。」
「それでも、微妙にあの鬼には勝てない。」
[メイン] KP : よく見ると、尻のあたりからふわふわの尾が出ている。
妖怪アピールだろうか。
[メイン] 潮田定則 : 「
…………
ええ
…………
」
[メイン] 信田葛葉 : 「だけど、誰かに協力してもらえればなんとかできる。所謂、鬼退治のプランを持っているんだ。」
「それに協力するか、決めて欲しい。」
「お前は鬼に出会ってしまった。」
「夜出歩けば、積極的に襲われるだろう。」
「明日のニュースで、名前を呼ばれるのは必死だ。」
[メイン] KP : 彼女はふう、と息を吐いて、一区切りしてから続ける。
[メイン] 信田葛葉 : 「でもまあ、今後一切外に出ないと言うなら問題はない。誰かがあの鬼を倒してくれるまで、家にいればいいんだ。」
「強制はしない。危ない橋を一緒に渡ってくれ、と言っているのだから。」
「場合によっては、心中してもらうかもしれない。うまくいかなかったら、運命を共にしてくれ。」
「もうこれは、ほぼ結婚の申し込みだろう。」
「お前は、鬼退治をしてくれるか?私の協力者として。」
「私に、化かされてみないか?旦那様として。」
[メイン] 潮田定則 : 「いや無茶言うなよ、作家だって打ち合わせだのなんだので引きこもってられないんだぞ
……
」
[メイン] 潮田定則 : 「あー
…………
もう。わかった。やるよ。心中はごめんだけどな。うまくやってくれよ頼むから」
[メイン] 潮田定則 : 「(死にたくないけどぶっちゃけ、興味はあるよ
……
しょうがないだろ
……
)」
[メイン] 信田葛葉 : 「うん、話が早くて助かる。」
[メイン] KP : 彼女は少し嬉しそうに微笑む。
[メイン] 信田葛葉 : 「じゃあ、具体的な話をしよう。」
[メイン] KP : 彼女がいうにはこうだ。
葛葉にはあの鬼に勝つだろう「秘策」がある。
だが今は、その秘策を使える段階ではないのだ。
[メイン] 信田葛葉 : 「ヤマタノオロチ退治は知っているか?」
[メイン] 潮田定則 : 「そりゃあなあ」
[メイン] 信田葛葉 : 「人を食らう巨大な怪物を倒した策は、酒に酔わせて寝込みを襲ったことだ。
「スサノオノミコトは、寝こけた大蛇を十拳剣で切り刻んだ。」
「例えるなら。私は十拳剣を持っている。」
「化け物と戦う武器のようなものに当てがある。上手くいけば鬼に勝てるさ。」
「だけど、『酒に酔わせて寝込みを襲う』のような。そんな見事な策は持っていないんだ。」
[メイン] 潮田定則 : 「そいつは全然、具体的な話じゃあないな」
[メイン] 信田葛葉 : 「敵を倒すなら、敵を知ることから。」
「鬼退治をするなら、鬼のことを知らねばならないだろう。」
「その上で、一緒に考えて欲しい。どうやったら、鬼退治ができるかを。」
[メイン] KP : 鬼について調べ、知り、人間の知恵を貸して欲しい。
そういうことらしかった。
[メイン] 信田葛葉 : 「化け物と戦う武器、についてはまだ言わないでおこう。調べていけば、わかることだろうし。」
「さあ、街に繰り出そう。」
[メイン] 信田葛葉 : 「私に着られる服を出してくれないか?」
[メイン] 潮田定則 : 「お前さんみたいなちっさい子に貸せる服はないよ
……
」
[メイン] 潮田定則 : 「今の時間どこなら開いてんだ? スーパー?」
[メイン] 潮田定則 : 近所のスーパーとコンビニを行脚してなんとか揃えました
[メイン] KP : 今日は休日だ。
財布の中身を確認しつつ、街に出る。
[メイン] KP : 時間は午前9時。
図書館の開館時間に合わせて入館する。
自分の背より少し高い本棚の間を歩きながら、文献を探す。
「鬼退治をするなら、鬼のことを知らねばならないだろう。」との言葉通り、あの橋姫を冠する鬼について調べなくてはならない。
[メイン] KP : ★ここで、橋姫に対して<図書館>を振ることができる。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=75 DiceBot : (1D100<=75) > 15 > 成功
[メイン] KP : 昼前までに調べた情報はこうだ。
橋姫とは、嵯峨天皇の時代に生きた公家の娘だ。
彼女は大層嫉妬深い女で、妬ましい相手を殺すために鬼になりたいと願った。
「貴船大明神よ、私を生きながら鬼神に変えて下さい。
妬ましい女を取り殺したいのです。」
「本当に鬼になりたければ、姿を変えて宇治川に21日間浸りなさい。」
神託は下った。
髪を5つに分け5本の角とした。
顔には朱を、体には丹を塗って全身を赤くした。
鉄輪(かなわ)を逆さに頭に載せ、脚には松明を3本燃やした。
さらに両端を燃やした松明を口にくわえ、計5つの火を灯した。
鬼の様相である。
宇治川に21日間浸ると、お告げの通り、生きながら鬼になった。
これが「宇治の橋姫」である。
橋姫は、妬んでいた女、その縁者、恋人の男の親類。
しまいには誰彼構わず、次々と殺した。
京中の者は、夕方を過ぎると家に人を入れることも、外出することもしなくなった。
その様相はもちろん、夕・夜に出没する特性も似ているように思う。
[メイン] KP : ある時、武士の源綱(みなもとのつな)と橋姫は出会った。
源綱は鬼となった橋姫の腕を切り、逃げた橋姫をどうすればいいのかを安倍晴明に問うた。
安倍清明とは、陰陽道に関して卓越した知識を持った陰陽師である。
「綱は7日間休暇を取って謹慎して下さい。鬼の腕は私が仁王経を読んで封印します」
そうして、安倍晴明は橋姫の腕を封印した。
それから、橋姫は橋の守護神として祀られている。
過去の橋姫は、安倍晴明に封印されていた。
では、現代に蘇った橋姫は、誰が打ち倒すのか。
[メイン] KP : ★キーワード1「現代に蘇った橋姫」を入手する。
[メイン] KP : 葛葉が昼飯を強請るので、一旦切り上げ図書館をでることになる。
[メイン] 信田葛葉 : 「旦那様が好きなものは?美味しいやつで頼む。」
[メイン] KP : 奢ってもらう気でいる彼女は、隣でるんるんとしている。
[メイン] 潮田定則 : 「じゃあもうラーメンでいいか? カロリー気にしてらんねえわ
……
」
[メイン] 潮田定則 : チャーハンもつけます
[メイン] KP : 彼女は、目を瞑りながら味わうことだろう。
ほっぺたが落ちることが心配らしく、時折頰を抑えている。
[メイン] 潮田定則 : 「(ふっつーの女子高生に見える
……
いやこんなベタなリアクションしないか
……
)」
[メイン] 潮田定則 : 「なあ、葛葉ちゃんて言ったか、実際何者なんだい君は」
[メイン] 信田葛葉 : 「私は、普通の妖狐だ。稲荷様と縁はあるけどな。」
[メイン] 潮田定則 : 「(普通#とは)」
[メイン] 信田葛葉 : 「こうやって人に化けて出て、街中で遊んでいる。いや、別に悪戯してる訳じゃなくて、本を読みにきてるんだ。知的好奇心を満たすためだ。」
[メイン] KP : 普通の妖狐は図書館にいないと思うが、とりあえず化け狐ということらしい。
食べ物を口の中で転がしながら、葛葉は話す。
[メイン] 信田葛葉 : 「文字が読めるようになるには時間がかかった。こう見えても、お前よりはかなり長生きなんだ。」
「長生きすると、やっぱり目新しいものが見たくなるだろう?人間の文化は目まぐるしく変わるから、退屈しないよ。」
[メイン] 潮田定則 : 「(これが俗に言うロリBBA
……
)」
[メイン] KP : そして食べ物をまじまじ見つつ、
[メイン] 信田葛葉 : 「いつか人間のご飯も食べて見たいと思ってたんだ。木の枝をつかって、箸の練習をしたこともあるよ。食べたのはお前とが初めてだ。」
[メイン] KP : と、器用に箸を空中で動かした。
嬉しそうである。
[メイン] 潮田定則 : 「そうかい。動物にゃ塩分と油分がきついだろ、すまんね」
[メイン] 信田葛葉 : 「うまいよ、問題ない」
[メイン] 潮田定則 : 「昨今の動物はジャンキーだねえ
……
」
[メイン] 信田葛葉 : 「調べ物ばかりは飽くだろう。午後はデートにしよう。そうしよう。」
[メイン] KP : 青空を背に少女は爽やかに笑う。冬の空はとても高い。
振り返った少女に、妖怪の要素は特にない。
困惑しているかもしれない貴方の手を引き、彼女は軽やかに歩き出す。
[メイン] 信田葛葉 : 「やりたいことが沢山あるんだ。」
「美味しいものが食べたい。」
「面白いもので笑いたいし、」
「綺麗な景色で感動したい。」
「そしてそんな時、誰かに隣にいて欲しい。」
「できれば、それがお前であれば良い。」
[メイン] KP : はにかむ彼女は、もしかしたら本当はただの女子高生なのではないかとさえ思う。
相手が自分でなければ、ドラマのワンシーンのようだ。
[メイン] 信田葛葉 : 「今はまだ、互いに大切な人じゃないかもしれない。」
「でも、そう思えるようになれたらいい、だろ?」
[メイン] KP : 折角の巡り合わせなんだから。そう彼女は続けた。
たまたま、あの夜出会っただけ。
街中ですれ違うだけだった彼女が隣を歩いているのは、なんとも奇妙だ。
[メイン] 潮田定則 : 「(そんなに思い入れられるようなこと、あったかねえ
……
)」
[メイン] KP : この後、ショッピングセンターに連れ回され、映画を見て1日を終えることになる。
[メイン] KP : 振り回されて、夕方である。
本日の締めは貴船神社らしい。
貴船神社は、京都の北に位置する神社である。
水神を祀っており、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めている。
有名な紅葉の名所でもある。
普段は参拝客で賑わっているが、件の連続通り魔の影響もあり人影は少ない。
観光名所ではあるが、どうして葛葉はここに来たがったのか。
[メイン] KP : 「やあ、参拝かな。」
声をかけて来たのは、青年である。
雑誌記者であり、通り魔事件を調べているという。
[メイン] KP : 「どうしてわざわざこの時期に参拝に? 通り魔の話は聞いてるでしょう」
[メイン] 潮田定則 : 「いや、姪がね
……
ちょっと黙ってなさい、この、姪が、どうしても願掛けがしたいって言ってね」
[メイン] KP : 「通り魔についてはどう思います?」
[メイン] 潮田定則 : 「そりゃ、早く収束してくれればと思いますよ。おちおち自由に出歩けないんじゃ息もつまるってもんだ」
[メイン] KP : 回答に満足した彼は、聞いてもいないことを話してくれる。
[メイン] KP : 「貴船神社って縁結びの神、縁切りの神としても有名なんだよ。カップルにも人気さ。お二人さんも、水占いで恋でも占っていったらどうだい? もしかして姪御さんはそれでかな?」
葛葉が隣で反応している。
[メイン] KP : 「丑の刻参りの始まりもここって言われたりするんだ。」
「『丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻』に貴船明神が貴船山に降臨したことから、丑の刻に参拝して願掛ければ、心願成就するってね。」
「なんたって、今年は丑の年、今月は丑の月。丑の日は数日後だ。テンション上がるよね。」
「
……
まあ、その時間帯はもう神社はしまっちゃうけどね。」
[メイン] KP : 記者だけあって、詳しいらしい。
丑の月とは、新暦で言うと1月。
丑の刻とは、午前1時から午前3時ごろに当たる。
[メイン] KP : ★キーワード2「貴船神社の願掛け」を取得。
[メイン] KP : 一通り話すと、彼は「暗くなる前に帰りなよ」と一足先に帰っていく。
神社を見て回るが、特別変わったことはない。
冷ややかな風が木々の隙間から溢れてくるのみである。
葛葉は、そんな何もない薄闇をなんとなく見つめている。
木々の隙間、夕焼けの届かない暗い空間を。
[メイン] 信田葛葉 : 「
…
、
…
」
[メイン] KP : 気がかりなことでもあるかのように何かを呟いたが、聞き取ることはできない。
見つめていれば、彼女が振り返る。
[メイン] 信田葛葉 : 「恋みくじも引いてないし、また来ることになりそうだ。」
「帰ろう、じきに日が落ちる。」
[メイン] KP : 葛葉が服の裾を引いている。
調べ物の続きは、また明日だ。
[メイン] KP : 強請られた肉まんを夕食代わりに買った。そんな帰路のことだった。
ぴちゃり。
水音はすぐ背後から。
振り返った目の前に、鬼の口腔があった。
、
咄嗟に身を引いたが、遅い。
肩を掴まれ、かぎ爪が食い込む。
皮膚が裂けた感覚に一瞬気をとられる。
鬼は、橋姫は、頭から齧り貪ろうと大口をあけ覆い被さってくる。
[メイン] KP : ★STR36との対抗ロールを行う。
掴まれているので、回避は振ることはできない。
探索者のSTRが25以下の場合は、出目が1(決定的成功)の場合を除いて、自動失敗となる。
但し、<武道>もしくは<マーシャルアーツ>を70以上持っている場合は、+20%の補正を入れても良い。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=1 DiceBot : (1D100<=1) > 65 > 失敗
[メイン] KP : 圧し潰される。
覆い被さってきた巨鬼からかけられた馬鹿力で、肩からみしりと嫌な音がした。
顔には血色の唾液がぼたぼたとかかり、鮫のような歯が額に食い込んだ。
体当たりをしたのは葛葉だ。
衝撃に、一瞬鬼の拘束が緩む。
咳き込む彼女は貴方の襟元を掴み、勢いよく地面を蹴った。首も勢いよくしまっているし足も浮いているが、それどころでは無い。
遠ざかっていく橋姫も人間では無いが、大の男を物理的に振り回し、とんでもない速さで駆け抜ける少女もまた人間では無かった。
昨夜手を引いた時は手加減してくれていたらしい。
幸い鬼はそう早足では無いようで、しまった首で気絶しかける頃にはもう見えなくなっていた。
[メイン] 信田葛葉 : 「すまない、油断していた。」
[メイン] KP : 肩で息をする少女は、心配そうな目で貴方の顔を見つめている。
裂けた肩口と額がじくじくと熱を持つ。息を吸い込めば、骨が少し痛んだ。
[メイン] 信田葛葉 : 「怪我させてすまない。格好いい顔なのにな。」
[メイン] KP : ハンカチを額に当て、少女は貴方を抱え歩き出す。
[メイン] 潮田定則 : 「葛葉ちゃん
……
下ろしていいよ、かさばるだろ」
[メイン] 信田葛葉 : 「だけど、」
[メイン] 潮田定則 : 「いやあと純粋に人目がね、これはほんとに」
[メイン] KP : ★耐久値を1d6ポイント失う。ショックロールは無し。
[メイン] 潮田定則 : 1d6 DiceBot : (1D6) > 6
[メイン] system : [ 潮田定則 ] HP : 14 → 8
[メイン] 信田葛葉 : 「用事を思い出した。先に帰っていろ。」
[メイン] KP : 緊急病院に貴方を置くと、返事を待たず葛葉は消えていった。
[メイン] KP : ★病院で治療を受ける場合、固定値で3ポイントの耐久値を回復する。
[メイン] system : [ 潮田定則 ] HP : 8 → 11
[メイン] KP : 街中を探したとしても彼女が見つかることはない。
貴方は、冷めた肉まんを片手に家に帰ることになる。
[メイン] 潮田定則 : 「大丈夫かね、まったく
……
あんな化け物相手に
……
ひとりで
……
」
[メイン] KP : 体を起こし、伸びをひとつ。
昨日の喧しさが嘘のような静かな休日の朝だ。
結局、葛葉は帰ってこなかった。
朝食を終え、歯ブラシを咥えながらポストを覗く。
郵便物は無いが、玄関に小さな狐が落ちている。
丸まって寝息を立てている姿は、狐というより猫のようだ。
艶やかな毛並みな所々土埃で汚れており、体には擦り傷がいくつかある。
もしかしなくても葛葉である。
[メイン] 潮田定則 : 「あー
……
え? まじで?」
[メイン] KP : 足音に気がついた彼女は片目だけ開けると、
[メイン] 信田葛葉 : 「鬼ごっこして疲れたので寝る。図書館に行け。」
[メイン] KP : とだけ言い再び寝始める。起こしても置きないようだ。
周囲には、柔らかな光の火の玉がほわりほわりと飛んでいるが、近づけばすっと消えてしまうだろう。
[メイン] KP : SANC0/1
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=68 DiceBot : (1D100<=68) > 97 > 失敗
[メイン] system : [ 潮田定則 ] SAN : 68 → 67
[メイン] KP : そのまま置いておいてもいいし、追い出してもいいし、布団に運んでもいい。
布団を貸してあげた場合は、心なしか幸せそうな寝顔が見られる。
[メイン] 潮田定則 : [
[メイン] 潮田定則 : 「野生動物
……
いやまあ
……
いいか
……
」
[メイン] 潮田定則 : 布団に入れました
[メイン] 潮田定則 : 飼い猫が遠巻きにしています
[メイン] 潮田定則 : 「ごめんな、ちょっとだけ寝かせといてやってくれ」
[メイン] KP : ★<アイデア>を振る。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=80 DiceBot : (1D100<=80) > 48 > 成功
[メイン] KP : もしかしたら、彼女は別れた後ずっと走り回っていたのかもしれない。
文字通り、「鬼ごっこ」をしていたのだろうか。
橋姫の注意を引くために。
病院の帰りに、貴方が鬼に遭わないように。
貴方の、安全のために。
ふと、そんな考えがよぎる。
[メイン] 潮田定則 : 「
……
こんなちっちゃい身体でなあ
……
」
[メイン] KP : 午前の調べ物に葛葉は同行しない。一人での調べ物になる。
日中であれば、一人でも安全なはずだ。
今日はどこを調べようか、と考える。
昨日図書館でも調べ物に失敗している場合は、調べ直しができる。
[メイン] KP : 橋姫について、これ以上調べられることはなさそうだ。
京都の伝説の棚を離れ、妖怪物の棚に移る。
背表紙を眺めていると、声をかけられた。
声の主は年老いた男性である。
[メイン] KP : 「若い人でも、こういったものに興味がございますか?」
[メイン] KP : どうやら、老人のおしゃべりに付き合うことになりそうだ。
[メイン] 潮田定則 : 「ああ
……
はい、仕事柄ね」
[メイン] KP : 「妖怪っていうのは、不思議なもんですよ。怖くて、恐ろしいのに魅力がある。」
少し嬉しそうに微笑む。
[メイン] KP : 「妖の作り方、ご存知ですか。」
[メイン] 潮田定則 : 「作り方、というと?」
[メイン] KP : 「作るのはいつだって人間なんですって。」
[メイン] KP : 彼は見てきたように語る。
例えば、作家が新しい妖怪を創作したとする。
それが世に広まり、「こんな妖怪がいるんだって」なんて話がひそひそとされるようになると、そいつは生まれる。
いつの間にか、昔からいた事になっている。まあ、そんなもんなんです。
「妖なんて、ふんわりしたもんだ。その有り様は、人次第なんですから。」
「今噂の橋姫だって、もしかしたら。」
[メイン] KP : ★キーワード3「妖の作り方」を取得。
[メイン] KP : 会話に満足した老人は、「おじいさんの世間話に付き合ってくれてありがとう」とお礼を言って帰っていく。
[メイン] KP : ひと段落し、本を棚に戻す。
昼までにもうひと調べできそうだ。
さて。
橋姫の腕を封印したのが安倍晴明であれば、彼こそが弱点足り得るのではないか。
[メイン] 信田葛葉 : 「そうだ、正しいぞ。」
[メイン] KP : 思案していれば、旅行雑誌を両手いっぱいに抱えた葛葉に声をかけられる。
[メイン] 潮田定則 : 「(日本一周の予定でも立ててるのか?)」
[メイン] 信田葛葉 : 「狐は鼻がいい。お前がどこにいてもわかるさ。」
[メイン] KP : ともいうが、いつの間に来ていたんだろうか。
[メイン] 信田葛葉 : 「あれを攻略する一手として、安倍晴明関連で攻めるのはアリ、だ。」
[メイン] KP : それだけ言って、近くの机で旅行雑誌をめくり始めた。
手伝ってはくれないらしいが、彼女なりに何か考えているらしい。
ちなみに今は箱根旅行のことしか考えてない。
[メイン] 信田葛葉 : 「ま、根を詰めてもな。こっちも手伝って貰っていいか?」
[メイン] KP : 次調べていることを考えていたら、旅行雑誌を渡される。
[メイン] 潮田定則 : 「何をどう手伝えって?
……
おいおい、箱根から函館は6時間半はかかるぞ」
[メイン] KP : 視線に気づいたのか、葛の葉が首を傾げた。
箱根の雑誌を手渡してくるが、箱根が気になっているわけでない。
[メイン] KP : ちまちまと調べ物の邪魔をしてくるので、残りの時間は脳内旅行の手伝いをすることになる。終われば、隣接の喫茶店でランチを要求される。
葛葉がサーモンといくらの冷製パスタを食べ終えたなら、午後からも調べ物になるだろう。
[メイン] KP : 喫茶店を出たところで、声をかけられる。
くたびれたスーツを着た、30代くらいの男性だ。
[メイン] KP : 「お話、しませんか?」
「鬼退治について。」
[メイン] KP : そうだけ言って、男性はどこかへ歩いていく。
葛葉と目が合い、頷く。
突然の申し出に胡散臭さはあるが、何かを知っているような面持ちでもある。
ついて行った方が良いのだろうか。
[メイン] KP : 電車に揺られて、京の南へ。
冬とはいえ、日中は差し込む光のお陰で少し暖かい。
男が連れて行った先は、宇治橋だった。
琵琶湖から京都を渡り、進路に大阪を持つ宇治川に、掛けられた大橋。
[メイン] KP : 「橋姫が祀られている橋です。この辺は観光地で賑わっています。」
「最初に橋姫が出たのもここなんです。」
「といっても、見せたいのはこれではないんですよ。」
[メイン] KP : 宇治川に沿って少し歩いた先、路地の裏には小さな茶屋がひとつ。
中には観光客はおろか、店員の姿もない。
それどこか、店内は嵐に遭ったように荒れていた。
棚は倒れているし、壁には穴が空いている。
机はなぎ倒され、床には棚の中身が散乱したまま放置されていた。
男は「そんなものはどうでもいい」という顔で、奥に進む。
従業員の休憩室らしき部屋、
……
の床。
よく見ると、細工がある。
隠し階段だ。
[メイン] 潮田定則 : 「こいつは
……
盛り上がってきたね」
[メイン] KP : 「酷い目に遭いました、本当に。」
彼が本当に案内したかったのは、この地下室であった。
「ここは、とある教団の施設でした。小さいもんですがね。」
「橋姫とかいう、ワケの分からんものに廃墟にされちゃいましたが。」
巷で「橋姫」と呼ばれる鬼。
しかし、彼がいうには元々は違うものだったという。
「あれはね、うちの教団の門番だったんです。」
「スペクトラル・ハンターって名前で呼んでました。元々、鬼ですらない。」
化け物ではあった。しかし、侵入者を撃退するなどの仕事をしていただけ。
そういう「人ならざるもの」って、結構いるんですよ。人間社会にも。
彼は葛葉に目線を移しながら話す。
[メイン] KP : しかし、ある時突然変異した。
橋姫に成った。
「元々、不安定な存在だったんでしょうね。」
「条件が、環境が、運が、タイミングが悪かった。」
「橋姫として扱われていくうちに、そっちに寄ってっちゃって。」
門番だったのに、施設を破壊して出ていってしまったのだ。
「多分、先週あった夜祭で決め打ちだったんです。暴走して、人がいっぱい出てるところで暴れたから。一気に『橋姫』として広まってしまった。」
「おかげさまで、まだ悪いことしてなかったのに教団は解散しちゃって。」
「まあ。名付けられて、そう扱われていくうちに、本当に『それ』になっちゃうのって、昔からよくあることです。」
「本来の橋姫だって、安倍晴明に封印された後は神様として伝わって、信仰されてたりするでしょう?」
[メイン] KP : 「まあ、なんでこんな話をするかというと。」
「自分もなんとかしたいんでね。協力したいって訳です。」
「今では見る影もないけど、あれでも一応友人だったんですから。」
[メイン] KP : 彼はそういって協力を申し出てくる。
図書館で、調べ物をしている貴方方のことを見ていたのだという。
[メイン] KP : ★キーワード4「スペクトラル・ハンター」を入手する。
[メイン] KP : 「まあ、何か気がつくかもしれないですし。好きに調べてください。」
この壊滅した教団を探索することができる。
[メイン] KP : オカルト教団の拠点である。やや湿気がある地下室だ。
自分たちと男以外には誰もいない。
どうやら解散してしまったらしい。
[メイン] 潮田定則 : 本棚を見る
[メイン] KP : それなりの幅、それなりの高さがある本棚である。
棚は地下室の壁に沿ってきっちりと並べられており、部屋は広くないが蔵書はそれなりに多い。
[メイン] KP : ★<図書館>を振る。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=75 DiceBot : (1D100<=75) > 18 > 成功
[メイン] KP : 背表紙が黒い本を手に取る。
内容は貴方が取得していない言語で書かれており、読む事はできない。
しおりが挟んであるページを見ると、メモが挟まっている。
メモを読む場合、呪文<スペクトラル・ハンターへの変身>(ルルブp.265)を取得する。
[メイン] KP : 様子を伺っていた男は補足する。
「スペクトラル・ハンターって、元が人間でもなれるんですよ。」
「例えば貴方がスペクトラル・ハンターになることだって、できる。」
でも、それでも橋姫には勝てないのだ、と彼は言う。
「あれはもう、スペクトラル・ハンターじゃないですからね。もっと強いんです。」
「そもそも不可視の化け物だから、何か手がないと攻撃を通すことも難しい。」
「その上で、あれに強さで対抗するなら、
……
もっと、強いものにならないとね。」
[メイン] 潮田定則 : 棺のようなものを見る
[メイン] KP : 黒い棺である。顔の部分に窓があるが、閉じられていて中を伺うことはできない。
「中、空ですけど見てもいいですよ。」
彼は言う。
「スペクトラル・ハンターって、依り代?みたいなのがあるんです。本体っていうか
……
。」
「本来、彼らは本体が置いてある付近でしか活動できないもんなんです。」
橋姫はそこにあった本体を持って逃げて行ったらしい。
スペクトラル・ハンターであれば、そんなことはできない。
「まあ、今後橋姫と戦うなら、弱点とかになるかもしれないですね。」
「彼女が持っている、本体。核みたいなものが。」
[メイン] KP : ★キーワード5「核」を入手する。
[メイン] 潮田定則 : 男と話す
[メイン] KP : 「貴方たちが橋姫をなんとかしたいな、って思って行動してるのは、見てたらわかるんですけど。具体的なプランってどんなもんなんですか?」
彼はそう聞いてくる。
葛葉は本棚の本を捲っては首を傾げていて会話には参加してこない。
プランは決まっていないが、今までの流れや方向性を説明することはできるだろう。
[メイン] 潮田定則 : 「具体的なところまでは固まってないんですが
……
」
[メイン] KP : 話を聞いた彼は、貴方と葛葉の名前を尋ね、「ハーン」と呟いた。
「大体分かりましたよ。何をやろうとしてるのか。」
「でも、言っちゃダメとのことなので。伏せておきます。」
「NPCらしく手助けをするなら、そうですね。」
「妖怪のことに、より詳しい人へのツテでもお渡ししましょう。」
「後言えるのは、明後日が丑の日だってことくらいですかね。」
詳しいことは言えないけれど、貴方なら大丈夫でしょう。多分と彼は付け加える。
[メイン] KP : そして、貴方に近寄り、貴方だけに聞こえるような声で彼は囁く。
「貴方と彼女が進むべき道は、決まっているのでしょう。しかし。」
「もしこの先浮かんだプランが、貴方にとっては嫌なものだった場合。」
「別の手段を、自分は用意できますよ。」
それだけ、言っておきますと言って彼は離れる。
彼は、「妖怪のことに、より詳しい人」への連絡先を渡してくれるだろう。
[メイン] 潮田定則 : 探索を終える
[メイン] KP : 探索を終えると、帰宅することになる。
「貴方方がいい関係を築いて、いい終わり方ができるといいなと。素直に思っていますよ。」
「自分は、いい終わり方はできなかった。」
彼に見送られ、駅まで戻る。
近所で軽く買い物を済ませつつ、暗くなる前に帰路につくことになるだろう。
[メイン] KP : 今日は台所を借りたいというのは葛葉だ。
図書館で借りたらしい料理本を持っている。
「稲荷寿司を作りたいから、見ないでくれ。緊張する。何ができるかは秘密だ。」
何を作るか自分でバラしてしまっているが、緊張していて気がついていないらしい。
時折首傾げている背中を見つつ、椅子の背もたれに体重を預ける。
台所から、ほんのり甘い出汁の匂いがする。
とん、とん、と包丁の小気味良い音が遠くに聞こえる。
[メイン] 潮田定則 : 「(こういうのは随分久しぶりだな
……
)」
[メイン] KP : 夕方のニュースが流れて、それから、
[メイン] KP : 寝てしまっていた。
目を覚ますと、深夜3時である。
部屋の中は真っ暗になっており、手探りで電気を点ける。
動けば、肩からかけてあった毛布が床に落ちた。
葛葉の姿は無く、代わりに置いてあったのは崩れた稲荷寿司だ。
[メイン] KP : 「そのうちかえる 夜はでるな
明日のうちに、調べ物を終えろ
夕にはもどる くずは」
[メイン] 潮田定則 : 「
……
はは、下手な字だなあ」
[メイン] KP :
……
壮絶に字が下手だ。
いつから出かけているのかは分からないが、深夜まで帰ってこないのは危ないのではないか。しかし、探しに行くのもまた危険である。
[メイン] KP : 歪な稲荷寿司を食べてもいいし、食べなくてもいい。甘いようなしょっぱいような味付けで、狐色のおあげは少し破けている。
咀嚼すればほんのりとした出汁の香りが口の中で広がって、夜中だというのに食欲を刺激するからいけない。ついつい、口にもう一つ追加する。
[メイン] 潮田定則 : 「上出来上出来
……
味さえ決まってりゃいいんだよ、こういうのは、葛葉ちゃん」
[メイン] KP : 夜は妖の時間だ。
葛葉もまた妖怪。夜行性なのかもしれない。
出るなと彼女は残しているなら従うのが懸命だろうか。
歯を磨き、寝支度を整えながら貴方は少しだけ待ってみるかもしれない。
もしかしたら、夜道に探しに出るかもしれない。
どちらにせよ、夜のうちに葛葉が帰ってくることはないのだけど。
[メイン] 潮田定則 : 少し待って寝ます
[メイン] KP : 朝になっても、葛葉の姿は無かった。
ニュースで女子高生が襲われたという話は挙がらないから、襲われてはない、とは思う。携帯電話を持っているわけでもないから、連絡がつかない。
今日は、完全に一人で行動することになる。
昨日連絡先をもらった「妖怪に詳しい人」と会う予定があるだろう。
[メイン] KP : ニュースでは、「一条佰鬼夜行」の特集がやっている。
年に一度ほど、一条の商店街で行われるイベントだ。
妖怪に仮装して、商店街を練り歩くのだ。
例年夜の開催だが、明日のイベントでは時間をずらし、昼から夕方にかけて行うらしい。橋姫の影響だろうか。
そういえば、紹介された先住所もまた一条である。
テレビを落とす。
準備を済ませ、家を出た。
[メイン] KP : 待ち合わせ先は喫茶店だった。待ち合わせは昼過ぎである。
「やあ、どうも。」
やってきたのは壮年の男性である。
仮装祭は明日のはずだが、既にコスプレめいた着物を着ており、頭には矢が刺さっている。
「妖怪にはまあまあ詳しいよ。事情は聞いているから、なんでも聞いてよ。」
妖怪パフェを食べながら彼は話す。本題までが早い。巻きの姿勢である。
[メイン] KP : 彼は、聞かれてもいないのに語り出す。
「とりあえず、あんたにはまず安倍晴明の話をしないといけないだろうな。」
[メイン] KP : 「安倍晴明っていうのは、とんでもない有名人だ。逸話に事欠かない。」
彼は、平安時代の陰陽師である。
彼は「葛の葉」という狐の妖怪から生まれたとされる。
大器晩成型で、47歳の時に陰陽師となりその頭角を現した。
天皇の病を祓い、雨乞いで干ばつから都を救う。
85歳で亡くなるまで天皇家や貴族のために働き続けた、最も著名な陰陽師だ。
[メイン] KP : 「ふーん。思うところがあるって顔をしているなぁ。」
「葛の葉」という狐の妖怪から生まれた。
今はいないが、協力している妖怪の名は「葛葉」だ。
偶然ではない、のかもしれない。
[メイン] 潮田定則 : 「(そういやそうだよ、有名な話じゃないか)」
[メイン] KP : 「清明のすごいエピソードはたーくさんあるが、まあお兄ちゃんが聞きたいのはそうじゃあないよなぁ。」
「葛の葉狐っつうのは、伝説上の妖狐だ。出身から、信太妻、信田妻(しのだづま)とも言われてる。」
[メイン] KP : 逸話はこうだ。
安倍保名(あべのやすな)は信太(しのだ)の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けた。
助けた際に怪我をした保名を助けたのが、葛の葉という女性である。
葛の葉が保名を見舞っているうち、いつしか二人は恋仲となる。
結婚して童子丸という子供をもうけ、幸せに暮らした。
しかし、童子丸が5歳の時、葛の葉の正体が白狐であることが知られてしまう。
狐であることが知られたならば、帰らねばならない。
彼女は、全ては稲荷大明神の仰せである事を告白し信太の森へと帰ってゆく。
[メイン] KP : 恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉
書き置きを見て、保名は悟る。
葛の葉は、恩返しのために人間世界に来たのだと。
保名は息子とともに信太の森に行き、姿をあらわした葛の葉から「水晶の玉」と「黄金の箱」を受け取り別れる。
宝物は、稲荷大明神が童子丸に授ける様に仰せを受けて預かっていものだ。
人ならざるものと愛し合った男と、その愛すべき息子への、贈り物。
数年後、童子丸は晴明と改名し、天文道を修めた。
母親の遺宝の力で天皇の病気を治し、陰陽頭に任ぜられる。
彼はここから、天才陰陽師としての人生を歩んで行くのだった。
これが葛の葉狐の伝説である。
[メイン] KP : ★キーワード6「葛の葉狐の伝説」を取得。
[メイン] KP : 「なんか、ピンとくることはあったかい。」
「ちょっと長い話だもんなぁ。」
「まとめよう。兄ちゃんは、そろそろ結論を出すときのようだし。」
[メイン] 潮田定則 : 「結論、ですか
……
」
[メイン] KP : 今までの情報をまとめ、考えることになる。
★<アイデア>を振る。
補正として、(持っているキーワードの数)×10%をプラスする。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=136 DiceBot : (1D100<=136) > 11 > 成功
[メイン] KP : 現代京都を襲う、橋姫。
否、橋姫らしき化け物。
本来別のものであったそれは、橋姫へと変質し、橋姫として人を襲っている。
数日前、自分は橋姫に襲われていた「信田葛葉」と出会う。
彼女は、「自分を助けると思って、結婚して欲しい。」そう言った。
過去、「宇治の橋姫」を封印したのは、安倍清明であった。
彼は「葛の葉狐」から生まれ、母親から宝物を授けられた。
彼が、陰陽師として実力を発揮するきっかけになった宝物である。
[メイン] KP : 人が妖狐を助ける。
睦みあった人と人でなし。
そして、宝物を授けた妖狐。
のちに、封印された鬼。
貴方は、気がつく。
自分と「信田葛葉」は、「葛の葉狐の伝説」をなぞっているのだと。
[メイン] KP : もしそうであれば、この後の筋書きはこうだ。
葛葉は自分と一度別れるが、稲荷大明神から宝物を持って、戻ってくる。
安倍晴明に力を与えたように、自分に武器を与えるつもりなのだ。
橋姫と戦う、武器を取りに行ったのだ。
「信田葛葉」は、本来葛の葉狐に関係のない妖狐なのだろう。
しかし、人である自分が彼女をそう定義したことで、そう名を呼んだことで。
彼女は「現代の葛の葉狐」と化す。
そして人と愛し合う過程を持って、より葛の葉狐へ近づいた。
橋姫の天敵は、安倍清明だ。
「現代の橋姫」を打倒するのであれば、「現代の安倍晴明」でなければいけない。
このシナリオにおける自分の役割は、葛の葉狐と仲を深める「安部保名」であり、橋姫を払う「安倍晴明」になることだったのだ。
[メイン] KP : これが、葛葉が言えなかった筋書き。秘策。
しかし、それは。
それは、宝物を授けた後葛葉が去らねばならないことを示している。
伝説をなぞることによって授かる力であれば、伝説通りの終わり方に。
彼女は、人の世界が好きなのだという。
人を守るために、人の世から離れなければいけないのだ。
役割を、全うして。
[メイン] KP : ★キーワード7「その後」を取得する。
[メイン] KP : 「いい顔だね。お悩みは、解決できそうかな。」
「そうなれば、おっちゃんの話はここまででいいだろう。」
「なんだか知らんが、うまくやってくれよ。」
「そんで、とびっきり面白い話を聞かせにきてくれ。」
一条佰鬼夜行のチラシを置いて、男性は帰っていく。
そろそろ、葛葉が帰ってくるらしい時間だ。
一度、家に戻ることになるだろう。
[メイン] KP : 家に帰っても、葛葉はいなかった。
しばらく待ち、日が落ちる。
夕方と呼ばれる時間帯は、あっという間にすぎていく。
…
約束を破るタイプではないだろうから、何かトラブルがあったと考えたほうがいいだろう。
何と言っても、この時間帯だ。
夜の京都には、鬼が出るのだ。
[メイン] 潮田定則 : 「
……
さすがに心配だな」
[メイン] KP : 玄関に戻り、靴を履いて出ようとする。
すると、チャイムが鳴った。
[メイン] KP : 家の前にいたのは、例の宗教団体の男である。
[メイン] 潮田定則 : 「
……
あ、どうも
……
」
[メイン] KP : 「まあ、そんな露骨にがっかりしないでくださいよ。え?してない?」
彼は、結論が出たかと聞いてくる。
[メイン] 潮田定則 : 「それよりあの子を探しに行く方が先決ですね、まだ帰ってないんですよ」
[メイン] KP : 「そんな場合じゃないって?まあそうでしょうけど。」
「教えてくれたら、信田さんからの伝言をお渡ししますから。」
「家を飛び出すのは、それからでも遅くはないですよ。」
[メイン] 潮田定則 : 【キーワード7を持っている。】
[メイン] KP : 「なるほど、それが貴方が出した結論。彼女の秘策ですか。」
話を聞いた彼は、特に驚くこともないようにいう。予想はできていたようだ。
「でも、それでいいんですか。」
「『信田葛葉』を名乗った妖狐は、役割を果たして人の世から去る。」
「確かに、それは彼女の本望でしょう。彼女は、最初からそのつもりで動いていた。」
だけど貴方も知っている通り、彼女は人の世が大好きなんです。
そして、本当は貴方と過ごしたいと思っている。
彼女と仲良くはなれましたか?本当は、これからだったんじゃないですか?
[メイン] KP : 彼は言う。
まるで自分のことのように。
自分の友人のことのように。
「宝物を得て、橋姫を倒す。」
「それは最適解です。確かに正しい。でも、他の方法もあります。」
「貴方も、鬼になればいいんですよ。」
「橋姫は、貴船神社で鬼になり力を得ました。鬼には鬼です。」
「貴方も、貴船神社で祈り、力を得ればいいのです。」
そうすれば、彼女は人の世を去らなくてもいい。
妖怪になった貴方と、ずっと一緒です。
「貴方が、人であることを捨てるなら、ね。」
[メイン] 潮田定則 : 「
……
人であることを捨てるのを勧めるって、あんたも大概だね」
[メイン] KP : 人をやめ、妖狐と添い遂げることを勧める男の顔は、確かに狂信者であった。
「まあ。熱弁しましたけど。」
「貴方が人をやめるってことは、
貴方を大切にしている彼女の気持ちを踏みにじる行為であり、
彼女の決意と覚悟、秘策を台無しにする行為でもあります。」
[メイン] KP : 「どっちがいい。どっちがベストって話ではないのです。」
「ただ、貴方が決めること
……
であるのは確かでしょう。」
「どうか、悔いのない選択を。」
「どちらにせよ、貴方は彼女を迎えにいかねばなりません。」
「さあ、貴船神社へ。彼女が待っています。」
[メイン] KP : ★キーワード8「もう一つの選択」を取得する。
[メイン] KP : 夜の貴船神社は、静かなものであった。
葛葉どころか、何者の気配もしない。
1月の夜は冷たく、自分の息遣いだけが耳に残る。
夜なのだから入り口にロープでも渡してありそうなものなのだが、特に侵入を阻むものはなかった。
懐中電灯を片手に、神社に向かう階段をのぼる。
本来であれば、階段の両端に並ぶ紅葉灯籠が美しいはずの階段だ。
[メイン] KP : 狂信者の男によれば、葛葉は夕方からずっと鬼に襲われており、逃げ回っているらしかった。
自分との合流場所を探っているのだと。
狐は鼻がいいから、外に出れば居場所が伝わるとも。
階段を登りきり、一息つく。
どこで待っていれば良いのだろうか。
[メイン] KP : 急いで貴船にきた割には、葛葉が現れる様子は全くなかった。
もう、日付が変わってしまっている。
時刻は、1時を回ったところだ。
[メイン] 潮田定則 : 【キーワード8を持っている】
[メイン] KP : 丑の、刻だ。
丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻。
貴船に願えば、願いが叶う時間だ。
ああ、そうか。
貴船神社を待ち合わせにしたのは、葛葉でなくあの狂信者なのだろう。
「貴船に願い、人をやめ橋姫と戦う」と言う選択肢を与えるために、自分を貴船神社に差し向けたのだ。
[メイン] KP : 今ここで取れる行動は、2つ。
1つ目は、彼女に会いたいと願うこと。
自分の予想が当たっていれば、彼女は橋姫打倒の宝物を持って逃げ回っている。
それを自分に渡すために。
しかし、何らかの理由でまだここに来られていないのだ。
場合によっては、怪我をして動けなくなっているのかもしれない。
となれば、今彼女に会いにいかなければならない。
伝説をなぞるなら、自分で彼女に会いにいく意思がきっと必要だ。
[メイン] KP : 2つ目は、自分に力を授けてくれと貴船に願うことだ。
人ではなくなる。
しかし、どこかで橋姫に襲われている彼女を助けに行くことができる。
どちらが正しいと言うことはない。
狂信者が言う通りだ。
貴方が、選んだ答えが、正解。
[メイン] 潮田定則 : 葛葉に会いたいと祈る。
葛葉の筋書きに従って、葛葉と協力して宝物で橋姫を打倒する。
[メイン] 潮田定則 : 「(ああクソ、いやクソじゃない、神様!)」
[メイン] KP : いるのかもわからない存在に語りかける。
声は、夜闇に吸い込まれて行く。
誰かが、何かが話を聞いてくれている。
そんなことを、期待して。
[メイン] 潮田定則 : 「彼女に、会わせてくれ」
[メイン] KP : 貴方が具体的にどう言ったかはわからない。
要は、彼女に会いたいのだ。
もしくは、会わねばならないのだ。
[メイン] KP : しばらくの静寂の後。
ぽつ、ぽつ、と。
光が見える。
狐火のようなそれは、どんどん増え、暗かった貴船を照らして行く。
怪火は、ちょうど紅葉灯籠の位置で燃えている。灯籠に火を灯して行く。
階段の灯籠に全て火が灯った時、貴方は階段の下に向かって駆け出した。
狐火に導かれるように。
彼女の元へ。
階段を駆け下りるから、つんのめる。
もつれて、転びそうになりながら階段を降りる。
灯籠の先、神社の入り口の鳥居の下に、走ってくる彼女の姿を見た。
[メイン] KP : 転ぶようにして鳥居の下に駆け込む彼女を受け止める。
彼女の後ろに、鬼の姿はない。
鬼ごっこをしていた、彼女の方だけを呼び寄せたらしい。
[メイン] 信田葛葉 : 「? 突然、貴船に
……
?」
[メイン] KP : 腕の中で首を傾げる彼女は傷だらけで、壮絶な鬼ごっこだったことを物語っている。
[メイン] 潮田定則 : 「無事か!? いや全然無事じゃないな、ボロボロじゃないか、葛葉ちゃん
……
」
[メイン] 信田葛葉 : 「ああ、お前が呼んでくれたのか。」
「その顔だと、全部わかったんだろう?」
「ありがとう、旦那様。気が付いてくれて。」
[メイン] KP : 血まみれのまま微笑む彼女は、初めて彼女と本格的に会った夜を思い出させる。
しかし、そこに恐怖はなかった。
突然移動したから、今夜はもう橋姫を追っては来られないだろう。
打倒は、明日。決戦は、もうすぐだ。
彼女はそういって目を擦る。
[メイン] 信田葛葉 : 「さあ、家に帰ろう。」
[メイン] KP : どちらともなく言って、二人で一歩を踏み出した。
[メイン] KP : 自分も葛葉も、ぐったりであった。
形は違えど、街を奔走していたのだから。
[メイン] 信田葛葉 : 「今日橋姫を倒せなかったのは残念だが、明日現れる場所は検討がついている。」
[メイン] KP : 彼女はそう言ってから、貴方にしっかりと向き直る。
[メイン] 信田葛葉 : 「再度、ちゃんと言わせてもらおう。」
「私の仕掛けに気がついてくれて、ありがとう。」
「
……
言えなかったのは、すまない。お前が、自分でちゃんと考えて、自分で選択してくれるような。そんな人物じゃないと、稲荷は宝物を授けてくれないと思ったんだ。」
「あと、ええと
……
宝物をもらう為に仲良くしていた、みたいな感じになってしまっているかもしれないが
……
旦那様と過ごして楽しかったのは、本当なんだ。お前が楽しかったかは、わからないけど。」
[メイン] KP : 彼女にしては、珍しく歯切れが悪い。尻尾は左右にゆっくり振れている。
[メイン] 信田葛葉 : 「私は、お前を選んで良かったと思っている。」
「あの時、私に化かされてくれて、ありがとう。」
[メイン] KP : そういう彼女の顔は恥ずかしそうであったが、確かに嬉しそうでもあった。
[メイン] 信田葛葉 : 「もう少しだけ、付き合ってくれ。」
「明日も、よろしく頼む。」
[メイン] 潮田定則 : 「
……
こちらこそ。倒そうな、一緒に」
[メイン] KP : 起きるともう昼であった。
昨日の夜の疲労で、二人とも起きられなかったのだ。
横では、まだ葛葉が寝ている。
夜を一緒に過ごしたのは、とても久しぶりのように感じたが、実はまだ2回目である。
起き上がり、朝食の支度をする。
しばらくすれば、匂いとテレビの音で、彼女も起きてくるだろう。
なんて事のない、最後の朝。
決戦の朝だ。
[メイン] 信田葛葉 : 「今日の一条佰鬼夜行。昼から夕方にかけて行われる妖怪仮装の祭り。」
「夕方、橋姫が現れる可能性は高いと思う。先週の夜祭にも現れているし。」
[メイン] KP : チラシを見ながら、葛葉は牛乳を飲んでいる。
人に被害が出てパニックになる前に、人目があろうと倒す、と彼女はいう。
[メイン] 信田葛葉 : 「まあ、そういう催し物があるんだなってなるだろ。多分
……
」
[メイン] KP : 随分ふんわりした策だった。
[メイン] KP : 夕方までは、普通にのんびりしようという話になった。
家でゆっくり休んでもいいし、寝所で睦みあってもいい。
早めに会場に行って、露店や仮装を楽しむのもいいだろう。
[メイン] 潮田定則 : 早めに会場に行って何でも食わせてやります
[メイン] KP : 決戦は、夕刻。
[メイン] KP : 冬は暗くなるのが早い。
夕方とはいっても、もうほぼ夜の有様だった。
一条の商店街で開かれるこの催しは、露店と仮装をメインにしている。
葛の葉は、仮装と見せかけて狐耳と尾を出している。
服装は、最初のセーラー服に狐面だ。
[メイン] KP : 貴方ももしかしたら、葛葉に進められて仮装を楽しんでいるかもしれない。
会場で衣装の貸し出しもやっている。
[メイン] 潮田定則 : 「お、平安装束のレンタル。博物館協賛か、なるほどな」
[メイン] 信田葛葉 : 「お? おお?」
[メイン] 潮田定則 : 「おおじゃないよおおじゃ。あの靴じゃ俺は走れんよ」
[メイン] 潮田定則 : 結局狩衣を借りることになりました。足下はスニーカーだけどね
[メイン] 潮田定則 : 冬の冷たい空気を忘れるような、そんな賑わいで商店街が満たされている。
そんな祭りの最中。
鬼がやってくる。
[メイン] KP : 絹を引き裂くような悲鳴が、商店街の中央から聞こえてきた。
鬼は、何もないところから蜃気楼のように現れた。
葛葉と目配せし、頷く。
どよどよとざわめく人波をかき分け、いざ鬼の元へ。
[メイン] KP : 【1ラウンド目】
鬼の背丈は2mを超えている。
人混みの中でも、頭一つが飛び出ているから発見は容易い。
血濡れの赤肌、人を齧り毟る鮫の歯、恨みつらみで猛る松明。
嫉妬深い女の怨念の具現化は、何度見ても慣れるものではない。
SANC 1/1d3
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=67 DiceBot : (1D100<=67) > 15 > 成功
[メイン] system : [ 潮田定則 ] SAN : 67 → 66
[メイン] KP : 橋姫は貴方方がやってきたのを確認すると、霧が晴れるようにすっと消えてしまう。
逃げた訳ではない。
透明になって、襲う機会を見定めているのだ。
幸い、鬼の足は遅い。
[メイン] 信田葛葉 : 「安倍晴明ごっこに付き合ってもらおうか。」
[メイン] KP : 葛葉は、赤子の頭ほどの大きさの水晶玉を投げて寄越してくる。
つるりとしたそれは透明だが、中心は曇っており虹のような光が差し込んでいる。
[メイン] KP : 【宝物:水晶玉(AF)】
不可視の化け物を暴くことができる。
コストにMPを2使用する。
[メイン] KP : 1ラウンド目、貴方は水晶玉を用い不可視化した橋姫を暴くことになる。
一番手を取る葛葉は、周囲の人を下がらせている為まだ戦闘に参加していない。
MP-2。
[メイン] system : [ 潮田定則 ] MP : 14 → 12
[メイン] KP : 水晶玉を掲げる。
魔法のガラス玉は持ち主を貴方と定めたらしく、ぼんやりとした光を灯した。
漏れ出た光が、夜の京都を照らす。
さあ、鬼は何処に。
正面、左右、後ろ?
否、上。
不可視を解かれた橋姫の姿は、貴方の頭上にあった。
[メイン] KP : ★<回避>を振る。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=70 DiceBot : (1D100<=70) > 53 > 成功
[メイン] KP : 上から奇襲をかけてきた橋姫を、左に避ける。
あの口で齧られたらひとたまりもない。
攻撃を失した橋姫は、飛び上がり商店街の屋根に居座っている。
[メイン] 潮田定則 : 「うおあっぶね!!」
[メイン] KP : 【2ラウンド目】
改めて橋姫を観察する。
水晶玉で姿を暴かれた橋姫の姿は、一見変わりないように思えた。
しかし、注視してみれば胸の部分に何か人型の人形が埋め込まれている。
水晶玉を掲げる前には無かったものである。恐らく、あれが彼女の核であり弱点だ。
人払いを済ませた葛葉は「遅れてすまない」と言いながら貴方の横に並んだ。
[メイン] 信田葛葉 : 「弱点はちゃんと暴けたか?で、あれば。」
「もう一つの宝物も授けよう。」
[メイン] KP : 彼女が渡してきたのは、一枚のお札である。
[メイン] KP : 【護符】
神様からもらったありがたい護符。狐の絵柄が描いてある。
対象を倒した際に持たせておくと、魂が封印される。
[メイン] 信田葛葉 : 「あれは肉体的にはそんなに強いもんでもない。元は人間だからな。」
「恐るべきはその魂、恨みに塗れるその執念だ。」
「本体を倒しても、しつこい橋姫の魂を封じないと何度でもこういうことは起きる。」
[メイン] KP : 彼女がいうにはこうだ。
[メイン] 信田葛葉 : 「私が、あれの元に連れて行ってやる。屋根の上なんてひとっ飛びだ。」
「んで、その勢いであの本体を食い破る。」
「旦那様はお札を取れない所に張ってもらおうぞ。」
[メイン] 潮田定則 : 「食い破るぅ!?」
[メイン] KP : 貴方が返事をする間も無く、彼女は妖狐に変化する。
白い毛並みは美しく、サイズは馬より一回り大きい。
彼女は貴方を背に乗せ、屋根の上に飛び移る。
その動きは恐ろしく速くまた滑らかで、橋姫の反応を置き去りにして彼女の胴体へ突っ込んだ。
獣の口は、本体を食い千切り噛み砕く。
[メイン] KP : 【お札をどうする】
[メイン] 潮田定則 : 橋姫の口内に突っ込む <DEX*6>を振る。
[メイン] 潮田定則 : 1D100<=96 DiceBot : (1D100<=96) > 86 > 成功
[メイン] KP : 呆気にとられ、あんぐり開いた間抜けな顔。
その口内を目指して札ごと手を突っ込む。
このタイミングは、逃してはいけない。
外せば封印はできなくなる。一度きりの勝機。
鬼の鋭い歯が腕に刺さり、肉が抉れる。
だけど、そんなことは構うものか。
本体を砕かれた鬼は、朽ちた泥人形のようにぼろぼろと崩れていく。
札は、その本体ごと橋姫を吸い込んだ。
[メイン] KP : 「妖狐に導かれ、今!現代の陰陽師が鬼を払ったァ!!!」
歓声に、夜の商店街が沸く。
ナレーションを町内放送で飛ばすのは、いつかの妖怪に詳しい男性だ。
「ご覧ください、皆さん!現代に蘇った橋姫を打ち倒した二人!」
「さながら、現代の安倍晴明と葛の葉を!」
「そして、今夜の百鬼夜行に花を添えてくれた二人に、惜しみない喝采を!」
[メイン] KP : 「仮装の妖怪祭り・一条佰鬼夜行にて、本当の妖怪現る?!」
貴方は、病院でそんな新聞の一面を眺めている。
鬼の仮装をしていた通り魔を、一条佰鬼夜行の参加者が打ち破ったという記事だ。
打ち負かされた通り魔は、どこかに逃走して見つかっていないことになっている。
仮装の百鬼夜行で本当の妖怪が出たことを知っているのは、あの日、あの場所にいた、妖怪好きの面々だけである。
この日の出来事は、「現代・葛の葉奇譚」としてインターネットでまことしやかに語り継がれていくのだが、それもまたどうでもいい話だ。
[メイン] KP : あの後、鬼を打ち倒した後。
葛葉は貴方に別れを告げた。
[メイン] 信田葛葉 : 「お別れを条件に、宝物をもらったようなもんだ。」
「私が現代の葛の葉であるならば、伝説の通りに。」
「結婚しようと言ったが、あれはまあ可愛らしい嘘だ。」
「私に、化かされてくれてありがとう。」
「ああ、人の世は。人の生と言うものは、」
「本当に素晴らしかった。」
[メイン] 信田葛葉 : 「さあ、お別れだ。楽しい人の子、愛しい旦那様よ。」
[メイン] KP : 妖狐は宝物を授け、山に帰っていく。
「現代・葛の葉奇譚」は、これにて終幕。
少女は、二度と京には戻らない。
だけど、京の外。
黒髪の美しい少女を、また他の町で見かけることは。
もしかしたら、あるかもしれない。
[メイン] KP : エンドC「現代・葛の葉奇譚」
探索者生還。お疲れ様でした。
【報酬】
SAN回復 (取得したキーワード)×1d3
クトゥルフ神話技能 +1d3
AF 水晶玉・護符
[メイン] 潮田定則 : 1d3 DiceBot : (1D3) > 3
[メイン] 潮田定則 : 1d3 DiceBot : (1D3) > 1
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