三毛田
2024-12-22 13:59:50
1076文字
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49 049. じゃんけんして決めよう

49日目
掃除場所じゃんけん

「最初はグー! じゃんけんポイッ。ぐわぁっ」
「勝者、丹恒〜! じゃあ、廊下の掃除よろしくね」
 一抜けしていたなのは、嬉々としてモップとバケツを渡してくる。
「ちくしょう……
「終わったら、好きなだけ膝枕してやる。それに、お前の部屋にも行ってやろう」
「頑張らせていただきます!」
 モップを持ち上げて宣言すると、二人からは呆れた視線を向けられた。
 客室車両へ行き、掃き掃除を終えた床を丁寧にモップ掛けしていく。
 パーティー車両への階段、ラウンジの床、そして客室車両の床。
 今日は、この三か所を覇気筋した後モップ掛けということになり。
 掃き掃除の時もじゃんけんしたのだが、その時は一抜けたので一番範囲が狭い階段を掃除した。
 そしてその後のじゃんけんに負けたというわけ。
「疲れた……
 拭き掃除をした後、ワックスがけまでした。滅茶苦茶頑張った。
「お疲れ~」
「お疲れ。パムから差し入れだ。蜂蜜レモンソーダだと言っていた」
「掃除で疲れた体に沁みる……
 ちょっと酸味が強い気がするけど、それがまたいい。
「おやつもあるよ! 甘いのと、しょっぱいのどっちもあるって!」
「もちろん、俺に選ばせてくれるよな?」
 二人とも曖昧な笑みを浮かべるだけで、返事はない。
「ねえ!」
 これ、二人ともちょっと食べたんじゃない?
 そう思いながら、お菓子を見てみるとか縦で数えられる数しかなくって。
「なの!」
「ご、ごめんって!」
「何を騒いでおる」
「パム、聞いて! なのがみんなで食べるお菓子のほとんど食べたんだけど!!」
「三月ちゃん?」
「だ、だって。お菓子美味しかったから」
「丹恒、何故止めない」
「止めたは止めた。が、三月が俺の言うことを聞くと?」
「丹恒も、ちょっと食べたでしょ」
「常識の範囲だ」
 心外だというような表情で、丹恒はこちらを見る。
「でも、飲み物はどうなんだよ」
 むすっと彼を見れば、そっと視線をそらされて。
 丹恒好みの味だから、こっちは丹恒が大分飲んだ気がする。
「三人で。と、俺は言ったぞ」
「ごめんなさい」
「すまない」
「オレじゃなくて、穹に、じゃ」
 パムに言われ、二人は同時に謝ってきた。
「次の掃除のとき、二人が広い場所やってよ」
「ああ」
「わかった」
「ほれ、穹」
 パムが新しくお菓子を持って来てくれたので、それを食べる。
「美味しい。パムありがとう」
 ドリンクもそうだったけど、疲れた体に味が染み渡っていく。
「ご馳走様。ご飯の手伝いする?」
「今日は大丈夫じゃ。休んでおれ」