しまもこくろ
2024-12-22 09:42:25
2406文字
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12月23日 お誕生日パーティ


グンソーと月島が準備してくれたリビングに集まって、いよいよお誕生日パーティがはじまります。テーブルの上にはローストビーフや海老のサラダやトマトのスープなど美味しそうなご飯がたくさん並んでいます。呼びに来てくれる前も匂いでソワソワしてしまって大変でした。リビングに入る前に鯉登がつけてくれたおめかしリボンにもとてもウキウキします。誕生日ってこんなに嬉しい事がいっぱいあるんだ、ショーイは始まる前からドキドキが止まりません。

「それではパーティを初めましょうか。音さん、ショーイ、2人とも誕生日おめでとうございます。2人を祝う事ができて俺もグンソーもとても嬉しいです。
料理も気合い入れたので皆どんどん食べてくれ」
「うふふ、今日のメニューは月島の手作りだ!飾り付けはグンソーも手伝ってくれたんだそうだ!」
月島からの始まりの挨拶に続いて、鯉登は嬉しそうに言います。
取り分けてくれた食べ物はどれも美味しくって、月島が選びに選んだというご飯もとても食べ物にとっても良くあっています。グンソーを見るとすごい勢いで食べています。美味しいもんなぁ、良く見ると顔にソースが付いています。
(なんだグンソー汚い顔しおって)
舐め取ってやるとグンソーはピタリと動きを止めてしまいました。
「うふふ、お前たちは本当に仲良しだなぁ」
鯉登は幸せそうに笑います。グンソーと同じように勢いよく米を頬張っていた月島も優しく笑っています。
「俺たちには敵わないがな」
「お前ちょっと酔ってるだろ」
月島と鯉登のやり取りを聞いて動き出したグンソーも照れくさそうに笑ってくれました。みんながにこにこ幸せそうなこの瞬間が心から嬉しくて堪りません。きっと私もみんなと同じような顔をしているんだろうな、とショーイはポカポカした気持ちになりました。

料理も大体片付いてきた頃に、月島がキッチンに向かいながら声をかけます。
「みんなまだケーキは食べられそうか?」
「勿論だ、ケーキ楽しみだ!」
(ケーキ!!)
ショーイたちの返事に、机を片付けた月島は大きなお皿を運んできました。
「グンソーと俺からの誕生日プレゼントです。2人とも本当に生まれてきてくれてありがとうございます」
(おめでとう!)
照れくさそうにお皿を机に置きます。あの夜嗅いだ甘い匂いがします!!
お皿の上には人間用とフォーゼ用のケーキと、その上にはローソクとクッキーが何枚か、クッキーには私たちみんなの顔が書いてあります!!大きいクッキーには「おたんじょうびおめでとう おとさん ショーイ」と描いてあります。ちらっとグンソーを見ると、照れくさそうにはにかんでいます。
「すごい!これを2人で⁉︎すごいな2人とも!!なぁすごいなショーイ!!」
鯉登は大興奮してショーイに話しかけます。ショーイも
(本当だ!!私も鯉登もグンソーも月島もみんな居る!!)
と大きな声でキェキェ返します。2人して笑いながら何だか泣きそうになってしまい、そばにいる月島とグンソーに抱きつきました。
「本当に嬉しい、ありがとうなぁ2人とも」
(2人がこんなにおめでとうってしてくれるのが嬉しくて楽しくてわーってなっちゃった)
めいめいお礼の言葉を2人に送った後、ケーキの上のローソクを2人で吹き消しました。
「これ食べるのもったいないな‥どうにか置いとけないだろうか」
眉を下げながら鯉登が言います。
「そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、置いといても溶けちゃったりしますし……また作りますから、思い切って食べちゃいましょう?」
「えーでも、せっかく練習もしてくれてたんだろ?なんだか勿体ない……
鯉登の言葉に月島は苦笑いしました。
「やっぱり気付いてました?」
「そりゃあ毎回じゃないがやっぱり気配で分かる時はある、でも何となく私たちの為って分かったから、嬉しかったし何してるかは楽しみにしてたんだ」
鯉登とショーイは目配せをして頷き合います。
「おかげで綺麗に作れるようになりましたよ」
(いっぱい作ったからな)
月島とグンソーは笑いあいます。
「だから美味しく食べてしまって、明日のイブはみんなでクリスマスのデコレーションしましょうか」
「何だそれ!すごく楽しそうだ!!」
(私もみんなの顔描きたい!!)
みんなでいっぱい写真を撮ってから、ケーキとクッキーを食べました。ちょっと寂しい気持ちもあるけど、これを一生懸命2人で作ってくれたと思うと特別に美味しかったです。食べたケーキもクッキーもとても美味しくて一口食べる毎にキラキラした目で月島とグンソーを見つめてしまいます。
美味しいものを食べたりゲームをしたりお話したり楽しい時間はすぐに過ぎていきました。
でも明日もまだ楽しい時間は続くのです。
明日は鯉登と内緒で準備したクリスマスプレゼントを2人に渡すのも、みんなでケーキを作るのも!全部全部楽しみです。

✳︎✳︎✳︎

(今日は本当に嬉しかった!お祝いするのって楽しいけど、お祝いしてもらうのってこんなにも嬉しいんだな)
ベッドでショーイはキラキラした目でいいます。
(そんなに喜んでもらえて本当に嬉しいです。前に月島と鯉登のお祝いをした時に準備したの楽しかったから、またショーイに喜んで欲しくて頑張りました)
ふふっと笑ってグンソーはいいます。
(大成功だぞ!今までで1番嬉しかった!!)
そう言ってショーイはグンソーに抱きつきます。
……嬉しかったけど、夜中に起きて1人はちょっと寂しかったから、これからはそれがないと思うとそれも嬉しい)
(寂しくさせてすみません、俺も嬉しいです)
ゆっくり頭を撫でてくれるグンソーの手に、ふわふわ眠気がやってきます。
(おやすみなさい)
(おやすみ……
落ちてくるグンソーの声にふやふやした返事を返して、ゆっくり眠りの世界に入っていきました。