雪華
2022-03-17 20:54:40
1432文字
Public オルサイ
 

【オルサイ】Intoxication【先天性女体化】

Greysさんからシャンプーとともに頂いた最高女体化漫画を読んで、ウワ~~~~となったので書いたやつです

長いキスから解放してやると、サイラスは大袈裟に息継ぎをした。もう何度、こうして褥を共にしただろうか。しかし彼女はこうして未だどこか拙く、乙女らしい恥じらいを見せる。彼女がとうに乙女でないことは、その純潔を食い破った張本人である己が一番良く分かっていることではあるが――そんな反応がまた、たまらなく愛おしかった。
甘い香りについて指摘しながら、慣れた手付きでネグリジェを脱がせる。開くようにネグリジェを下ろすと、強く握れば折れてしまいそうなほど細い肩と、二つの膨らみが形作る谷間が露わになる。サイラスはオルベリクの指摘に思い当たる節があったようで、喜びの中に少しの不安を滲ませて答えた。

「その……洗髪剤を変えたんだ。男性は良い香りの女を好むと……行商人が言っていたから」

まさか彼女自身の趣向ではなく、好まれたいという趣旨でした行動だとは思わなかった。基本的に自分の頭で考え行動するサイラスが、誰かの言うことを聞いて、更に他者のために自分を変えるということはかなり意外だった。予想外の回答に目を瞬かせていると、サイラスは艶のある髪に指を通し、おずおずとオルベリクを見上げる。

……どうかな、オルベリク?」

多くは語らずとも、その言葉にオルベリクのための行動だったと確信した。異性に好まれたいという理由で同じ行動をする者は多いだろうが、サイラスはそうではない。ただ一人、オルベリクを喜ばせるために甘い香りを纏うことを選んだのだ。出会った当初は恋愛などしたことがないと言い切っていた彼女の変化を思うと、感慨深いものがあった。

「そうだな。……お前の可憐な魅力を引き立てる、いい匂いだ」
「! そ、そうか……。気に入ってもらえたようで良かった……
「もっと傍で嗅ぎたいものだな。いいか?」
……うん。あなたのためだから……そうしてもらえると、私も嬉しいよ」

はにかむような笑みを浮かべるサイラスを、膝の上に招く。どこもかしこも柔らかい体を掻き抱き、頭部にキスをするように髪に鼻先を埋める。サイラスは擽ったそうに身動いだが、大きな抵抗はなかった。まだ少し水分が残る髪からは花畑を思わせる瑞々しい香りが漂っている。

「ふふ……そんなに近くで嗅がなくとも良いのでは?」
「まあ、そう言うな。香りが変わる前に堪能しておこうと思ってな」
「どういう意味だい?」

長い睫毛で縁取られた瞳が、好奇心を隠しもせずオルベリクを見つめる。恋人としての時間の中でも時折覗く学者としての顔もまた、オルベリクは好ましく思っていた。そしてそれが再び女の顔に戻る瞬間は、一等雄をそそる。

「ここに今から、お前の汗の匂いが混ざるだろう? そうしたら、もっと……俺好みの香りになる」
「あ……

白魚のような頬が薔薇色に染まり、濡れた唇が僅かに震える。欲望を剥き出しにした獣を前にして怯える体を取りながらも、その瞳は期待に揺れていた。指先でわざとらしくゆっくりとサイラスの喉を撫で、顎をすくう。

「ッ……オルベリク……
「せっかくお前が準備してくれたんだ。今夜は、思う存分堪能させてもらおうか」
「ん……お手柔らかに、ね……?」

答えを期待されていないことは分かっていたので、返事の代わりに唇を重ねる。――淫らに変化してゆく香りを楽しみながら、美しく艶やかな肌を暴く。五感全てを駆使して交わるのは想像以上に互いを昂ぶらせ、夜が更けるまで激しく寝台を軋ませたのだった。




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