しまもこくろ
2024-12-20 19:16:16
932文字
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12月8日


クッキーみたいな甘い匂いがして目を覚ますと、いつも一緒に寝ているグンソーの姿が見えません。まだ辺りは暗いしグンソーの温もりがなくて、ショーイなんだか不安になってきてしまいます。
「グンソー?」
呼んでみたけど返事はありません。暗い廊下はちょっと怖いけど、月島や鯉登もいるかも知れないし、甘い匂いの元を辿ってみる事にしました。

廊下に出るとキッチンから光が漏れていて、明るさに少しほっとしました。どうやら匂いもここからしているようです。耳を澄ますと中からグンソーと月島の声が聞こえてきます。
(こんな時間に私に内緒でお菓子でも食べているのか?)ちょっと寂しく思い「グンソー」と呼びかけようとすると、ヌッと後ろから出てきた腕に口を押さえ抱え上げられてしまいました。
突然のことで一瞬固まってしまったが(私は強いクズリだ!)と抵抗しようと力を入れるとひそめた声がしました。
「しーっ!ショーイ私だ、静かに」
鯉登の声です。(なんだびっくりさせおって!)と思いながら力を抜きます。「喋っちゃダメだぞ」と言いながら鯉登は口を覆っていた手を退けました。
「どうやらあの2人は私たちを祝うために練習しているらしい」
嬉しそうに鯉登が言います。(あの2人が私たちにさぷらいずを⁉︎)ショーイの胸は温かくなります。
「せっかくなら当日までのお楽しみにしないか?」
チラッと見えたグンソーと月島は真剣な顔をしていました。そういえば最近グンソーがお昼寝が多いのはさぷらいずのせいなのかな? 2人の気持ちが嬉しくって鯉登の提案にショーイは頷きました。

静かに抱えられたまま鯉登たちの部屋に入ると、鯉登が提案してきます。
「お返しに私たちもクリスマスプレゼントを2人に内緒で用意しないか?」
同じことを考えていたショーイは喜んで
「キエッ」
と頷きました。それから2人で何をするか相談して、グンソーたちが戻ってくる前にそれぞれのベッドに戻る事にしました。
クリスマスまであと2週間ぐらい、昨日までよりずっとクリスマスが楽しみになりました。グンソーの居ないベッドは少し寒いけど、2人の喜ぶ顔とさっき見た真剣な顔を思い出すと、ショーイはとても温かい気持ちで眠りにつくことができました。