三毛田
2024-12-19 20:52:46
1081文字
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46 046. 雨宿り渋滞

46日目 雨宿りの後は君と

「丹恒、コンビニまでもう少し!」
 突然の夕立で、なんとか被ったタオルはすぐびしょびしょに。
 丹恒と二人、コンビニまで走り。
 だけど、狭い軒先も店の中もたくさん人がいる。
「せめてタオルだけでも買おう」
「うん」
 中に入り、ラスト一枚のタオルを飲み物とアイスとともに買う。
「少し弱くなったな」
「だね。まあ、これで涼しくなるのは少しだけだろうけど」
「そうだな」
 他の人の邪魔にならないよう端に寄り、交互に髪の毛を拭く。
 鞄? もうあきらめてる。帰ったら、洗濯しないと。
「アイス、食べないと溶けるぞ」
「あー……うん」
 俺が歯切れ悪く答えると、丹恒は不思議そうに首を傾げて。
「穹?」
「これだから、ちょっと溶けないと食べられないんだ」
 大福タイプのアイスを見せると、納得したように頷き。
「なるほど」
「一つ食べる?」
「いや。お前が買ったのだから、お前が食べろ」
 と言いながら、前髪をいじって整え。
 その横顔が、とてもエッチに見える。
「なんだ」
「ううん。アイス食べるから、ちょっと待ってて」
「いくらでも待とう」
 なんでそんなに簡単に言うのかな。
 俺が言うのもなんだけど、丹恒は俺に甘すぎないか?
 楊枝を中のアイスが溶け始めたアイスに向けて刺し。
 器を持ちあげて、落ちないように食べる。
 視線を感じたので、目だけそちらへ向けると丹恒が微笑ましそうな表情で俺を見ていて。
 ドキッとした。
 それを誤魔化す様に、一個目を飲み込んで。でも、噎せ返りそうになったので、飲み物で流す。
「あんまり急ぐと、喉に詰まらせるぞ」
「今やりかけたよ」
「そうか。人が少なくなってきたな」
「な」
 雨が弱くなってきたのもあるけど、迎えを呼んだり傘を買ったり雨合羽を買ったりと、みんなそれぞれ工夫して帰っていったため、丹恒の言う通り人は少なくなってきた。
「お前が食べ終えたら、俺たちも帰ろうか」
「うん」
「俺の家に寄れ。風呂を貸す」
「良いの?」
「ああ。その……お前ともう少し、一緒にいたい」
 俺のシャツを掴み、そんなことを口にして。
 あー、もう! 可愛すぎだろ!?
「そのまま泊っていい?」
「ああ。今日は、誰もいないから」
 なんて言われたら、エッチなことをしてもいいのでは!?
 期待しつつ丹恒を見ると、俺の勘違いじゃなければほんのり頬を赤く染めていて。
「そういう、意味でいい?」
「そういう意味で、誘っている」
「わかった。優しくする。出来るだけ」
「ああ、頼んだ」
 雨が上がったので、手を繋いで二人で歩き出す。