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三毛田
2024-12-17 22:18:21
2780文字
Public
アドベント24
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17. 両手で頬を包み込む
17
包んで触れる君の頬
「うーん
……
」
「どうしたんだ、穹」
丹恒の頬を、両手で包み込んで。それから、じっと灰緑の瞳を見つめる。
「ちょっとむちむちしてきた?」
「何がだ」
「丹恒のほっぺ。丸くなってきた感じがする」
「
……
食事を減らした方がいいだろうか」
「減らさないでいいって! 丹恒は、痩せすぎてるくらいだったから、今がちょうどいいんだよ!」
俺の言葉に、若干ショックを受けたような表情を浮かべ。それから、真剣に考え出す。
本当に俺の言葉が悪かったように思える。
「お前の太ももが太いのは、食事量に関係あるのか?」
「筋肉でみっちりしているだけです! 丹恒のお腹や胸だってそうだろ?」
頬を包んでいた手を離し、胸から腹にかけて指を滑らす。
しなやかな体は、ぱっと見は細身だけれどしっかりと筋肉がついていて。
俺のことを軽々と抱き上げることが出来る。
逆に、俺が丹恒を持ち上げるのは結構大変だったりするけど。
「キスしていい?」
「いつも何も言わずにしてくるのにな」
「だって。今は、許可を得ないと駄目だなって」
「そうか。好きにしろ」
「はーい」
もう一回頬を両手で包み、それからキスを。
ちゅっと軽く唇を重ね合わせるだけのもの。
それだとちょっと物足りなかったのか、唇を離した後むすっとしていて。
「丹恒、可愛いな」
「お前はすぐに、そういうことを」
親指で優しく頬を揉み、それからそこにもキスをして。
「きゅう」
甘えるような声で、俺を呼ぶ。
「胸とお腹触られて、感じちゃった?」
「お前のせいだ」
「うん。俺のせいだ」
「だから、どうにかしろ」
むすっとした表情で、むっちりした太ももをこすり合わせ。
もうちょっと恥じらった表情で見てくれたら、すぐに手を出すんだけどな。
なんて、口にはしない。したら、撃雲でぷすっと刺されてしまう。
「いいよ。明日の予定は?」
「特に決めていない。依頼も請け負っていない。だから、お前の好きにしろ」
と、上着を脱いで。
やる気満々すぎて、ちょっと引いたのは内緒。
でも、積極的な丹恒も好きなので、満足するまで
――
それこそ、足腰立たなくなるまで
――
抱いてあげた。
「満足した?」
「少しは。お前は」
「俺は大満足。今日も丹恒が可愛くて、止まらなくなりそうだったけど。痛い」
頬を引っ張られた。地味に痛い。
丹恒は力が強いのだから、ちゃんと加減をしてくれないかな。
頬をさすっていると、恐る恐る頬にキスをくれて。
「た、丹恒先生~!」
「煩くするなら、次はない」
「もっとしてほしいから、静かにします」
そう言うと、満足そうに頷く。
「丹恒、キスしていい?」
頬を撫でた後両手で包み込んで、見つめる。
「今日のお前は、こうして見つめてくるのが好きだな」
「うん。丹恒に触れてる時間が、長ければ長いほど嬉しいから」
「そうか。俺も、お前に触れられているととても嬉しく思う」
軽く唇を重ねてキスをしてから、額と額をくっつけ。
「丹恒、ちょっと冷たい」
「お前は火傷しそうなくらい、温かいな」
「俺といるの、嫌?」
「そんなことはない。お前に触れられてるのは、好きだ」
そう言って微笑む姿は、とても愛らしく。
愛しさが募り、手を離して押し倒しながらキスをする。
「丹恒、もう一回
……
いい?」
ズルい聞き方をしている自覚は、ちゃんとある。そこまで愚かじゃないから。
「ああ。お前の好きにしろ」
口元を手で隠しながら、照れたように。
まだ服を着る前でよかった。
というか、ベッドの上で裸のまま戯れていたら、こうなると。
わかっていても、それは口には出さない。
結局、俺も丹恒もお互い求めているから。
「エナドリが美味しい
……
」
「そうだな」
俺は普通の、丹恒は無糖のを飲みつつ体を休める。
あれだけ体を重ねたのに、思っていたより疲れていないのはどうしてだろうか。
「ハイになってる?」
「急にどうした」
「俺、あんまり疲れてない気がする」
「俺は程よい疲れだ」
「これ、寝転がったらぐっすり寝ちゃいそう
……
」
「せめて汗を流してからにしろ」
ちゅっちゅと、俺の額にキスをして。それから、ベッドを降りた瞬間に座り込む。
男前だなぁと思っていたけど、ポカンとこちらを見上げてくる表情は可愛すぎてまた下半身が元気になりそうだ。
「はいはい。連れていくから、首に腕を回して」
俺もベッドを降りて、目の前に回り込んで腕を伸ばす。
座り込んでしまったことが不満なのか、唇を曲げて俺の首に腕を回して。
まずシャワーブースへと連れていき、髪を丁寧に。体も丁寧に洗い。
洗い終えた丹恒の体を入浴剤を入れたお風呂に沈め、汚れたシーツを軽く水洗いしてからランドリーに突っ込んでスイッチを入れる。
自分の体も丁寧にい洗って、それから彼の隣にゆっくりと入り、後ろから抱きしめ。
「久しぶりにハッスルしたから、腰砕けちゃった?」
「うるさい」
「座り込んじゃった時の丹恒、すごく可愛かったよ」
「黙らないと、耳引っ張るぞ」
耳にキスをしたら、耳たぶに触れてきて。そしてそのまま軽く引っ張られる。
「たんこ~?」
「冗談だ」
「冗談のままでいてください」
戯れとはいえ、丹恒に引っ張られたら耳がちぎれちゃう。
「お腹はすいてない?」
「少しすいたな」
「じゃあ、パムに何か貰ってこよう。シャラップの方がいい?」
「パムで」
即答してきたので、思わず苦笑する。まあ、わからなくもない。
「じゃあ、ベッドで休んでて」
浴槽から出て、脱衣所でバスローブを着せて。それから、ベッドに運ぶ。
髪にタオルをかぶせ、軽く拭いてから俺は着替えて階下へ。
「パム、何か食べられそうなものあるかな」
「マフィンを焼いたから、好きなものを持っていってよいぞ」
多分チョコ味、ベリーが乗っているの、オレンジ色のは人参かな? 甘いのも、総菜系も色々あるみたいだ。
「いくついい?」
「食べられる分だけ。今日のは、試作じゃ」
「じゃあ、これとこれ。それから、これを」
丹恒が食べられそうな甘くないもの、俺が食べたい甘いもの。
四つくらい持って部屋に戻る。冷蔵庫から冷えたカコカーラを出して、丹恒にはお湯で溶いたコーンスープ。
「ちょっと冷えただろ? コーンスープどうぞ。こっちは試作のマフィン」
「ありがとう。お前はどれを食べるんだ」
「これでいいかな。多分人参を使ったやつだと思うのでもいい?」
「ああ。いただきます」
「いっただきまーす。ん~! 美味しい!」
「甘すぎなくて、ちょうどいいな」
「ベリーのやつも美味しいよ。多分、クリームチーズが入ってる」
「一口だけ」
と口を開けたので、食べさせる。
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