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ortensia
2024-12-11 13:09:51
1367文字
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傭リ
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リの「あ」が多い(当社比)よーり
仰向けに横たえられた背骨がベッドのシーツを引き攣らせる。まだ、夜のように冷たい。
こちらより小さい筈の手で掴んで持ち上げられた腰を、揉み込むように、更に下肢方向に撫で下ろされた。素肌と素手でそうされていることが、対等のようでいて何処か気に入らない気持ちを抱えながらねめつけるように見上げたつもりだった。こちらの脚を好き勝手しながらちゃっかりその下に自分の膝小僧を潜り込ませて来る小男は、あどけない少年のように小首を傾げてこちらを見下ろしていた。
「薄い尻。」
は、と怒鳴って切り裂いて夜に捨ててやろうとしたのに、そのどれも出来なくて、上げた筈の声すら無くて。代わりなのかなんなのか、ぱしんとそこを鳴らされた。業腹。
「ちょ、キサマ
……
ッ」
怒声の筈だったのに、実際には怯えて潜んだ悲鳴のような塵屑だった。それに対し、弾けるような破裂音を鳴らしたくせに、それとは反対に柔らかく顔をほぐした男が照らされた月明かりだけは、お堅い儘のような光だった。聖書の羅甸語のようだ。
「でも気持ちの良いことを沢山覚えられるんだよな?」
まだ当てられている掌は熱くて。まだ弾かれた波が収まっていないかのようにがくがくと震える。
力の入ら無い儘緩く握った右手を思わず口元に遣る。右手、左手は。そうだ左手。力が入ら無くとも軽く薙いだだけでこんなチビ切り付けて転がせる。
なのに左手はぴくりとも動かない。不安に駆られて目視しようと見遣れば。投げ出されているだけでどうともなっていない。そんな筈ないのにベッドのシーツにも敗北しているかのように見える。
目線を追った男が手を重ねて来た。ちがういらないやめろ。熱いから。
それとは反対の手が腿の後ろをさすって、脂肪が無いから水袋みたいに弛まないけれど、隙間を素早く掌を押し付けられれば、ぴしゃりと水が広がったような軽い音くらいは鳴る。
「やァ
……
、またァ」
「ああ、綺麗だな。」
何が。音が。
また叩いてその儘押し当てて来る。熱い、てば。
なのに急にぎゅっと腿を握って来るから、ついびくりと腰ごと跳ねた。
そこから掌はまた上がって来て上の方を握って来るから、今度は腰をよじった。そんなことしてどうなるわけでもない。そう思っていたけど男が吐息で笑った。
それから掌は前に回って来て鳩尾の上に留まった。じんわりと熱が広がっていく。染み込んで来るそれを拒めない儘、空っぽの霧の中を反響するようにあたためられていく。この儘この熱に温められて良いのか分からなくなって、自分の右手をその上に載せた。あたたかな手を自分から引き剥がすでもなく、載せただけだ、本当に。それでも男の目が柔らかく綻んだ。
「あ、ああ。あ
……
。」
それなりに温められて、その手が胸をゆっくりと手繰って首元に登って来た。
「ああっ。あ、あ
……
あああ
……
」
そして今度は降って皮膚の薄い腹を撫で下ろす。
元手が有った鳩尾に戻って来た辺りから体全体ごと肩が跳ねて止まらない。浮きそうな程なのに、男はこの体を押さえ付けてくれない。
とうとうようやっと左手がぴくりと、それだけ、ほんの少しだけ動いたところで、そこに載った儘だった相手の手が、ぎゅっと握って来た。
「ああっ」
「意地悪したくなっちゃうんだよなあ」
殴りたい。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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