ortensia
2024-12-10 22:18:58
273文字
Public 未完よ〜り
 

だいよんのしずおかよーり


 借りたばかりの部屋の扉が叩かれた。
「母に会いに来たのです。」
……母?」
 目の前の良い大人と呼べるだろう、身なりだけなら紳士のなりをした長身の男は、あどけなく小首を傾げた。
「はい。」
……ガキみたいな元気良い返事が出来て褒めて遣りたいところだが、どうやら部屋を間違えてるみたいだぞ。」
……?」
 当然だがこの部屋は自分が借りた部屋であり、それ以外の何ものでもない。それを迷子のデカい大人に懇切丁寧に親切に教えて遣ったつもりだった。
「いいえ。」
 けれど逆に不思議そうに反対側に首を傾げ直し、しかしはっきりと堂々と否定した。


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