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ortensia
2024-11-26 17:59:01
1321文字
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傭リ
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つるしきんばくするよーり(???)縛られて吊られるのが傭って、それいつもの対戦では?()
器具とか用具とか重力描写はふぁんたじぃです、力学に自信が無いので。←
おまえハイヒール履けますか?履けるわけねえだろ。
そんな当然の応酬をしただけの結果がこれとは。
どう言うわけか両手を手首で縛られ、その縄を上から吊るされたどデカい丈夫そうな金属フックに引っ掛けられて居る。
なかなかしんどい体勢だ。星のモノは、あらゆる圧力に対し抗力を持っているが、取り分け生命体は重力からの影響が強い、自重で簡単に自傷する。しかしぎりぎり爪先立ち出来る位置の高さに調節されているため、普通だったら縄が腕の皮膚に食い込んで爛れて行くところだが、幾分マシだ。と言うか、重ねた掌にその儘フックの先端を貫通されるより、余程良心的である。
ぐっと掛かる自身の重みが、吊り下げられることで下へ、下へと加算されるようだ。爪先が着いているとは言え、これでは地に足着いた安心感には程遠い。この物騒な所業の実行者には軽い、軽いと言われているが、そんなことはないので。
こんな物騒な吊るし器具が用意出来るのは、何も物騒な理由からではない。製作者サマが芸術家だからだ。ここは重量の有る作品も扱える工房なので、こう言う一般のご家庭には無いような特殊器具も有るのだ。勿論こんなふうに人を吊し上げるためのものでは無いが、なんなら成人男性より重い物もぶら下げられる。
「こちらなんですが。」
だからなんだ。諸悪の根源はこの程度の高さで吊り上げられたところで尚相手のほうが視線が高い。だからその右手に持っているものが軽く掲げられた高さが、目線の先に丁度良く見えた。なにも利点は無い。そこに有るのは見紛うことの無い、一足のハイヒールだ。見たことの有る物よりサイズが大きいように思う、つまり、成人男性が履ける。
「両手が塞がっているようですので、履かせてあげますね。」
おまえのせいだが。
傲岸不遜がすっとした所作で跪いて、一気に目線を下げた。普段と違って見上げて来る仮面は、床に丁寧に一旦置かれたハイヒールと同じ高さと迄は行かないが、ハイヒールの中に足を差し入れるより、この男の襟ぐりをまさぐることも出来ると思った。思っただけだ。
恭しげに取り上げられる足に反して、両手首の縄が痛む。ぎしりと歪んだ音を、気にした様子は無い。血が付いた縄は、多分こちらに洗わせる気だ。
「ふふ。なかなか良い感じですよ。」
良い感じ、なんて軽い言葉で出し惜しみされた満足感が声で耳に届いた頃には、極上に加算されたようで、あゝ、吊り下げられた状態は、やはり正常では無いのだと、ぼやけた頭に思い知らされる。ハイヒールを履かされたことで爪先立ちもどきよりは安定した筈なのに、ぐっと掛かる自身の重みが、吊り下げられることで下へ、下へと。
「きすしたい。」
「え?しませんけど?」
今はハイヒールに夢中なこの男が、普段とは逆転した身長の状態で、わざわざこちらに伸び上がって口付ける理由が無いのだ。
はあと大きく息を吐き出してしまったせいで、頭の酸素が余計に不足した気がする。
しかし代わりに後に吸い込んだ新しい空気が、どうでも良いことを思い出した。
この吊り下げ器具は天井にレールが付いている可動式なのだが、歩いてみせてくれなんて戯言だけは勘弁してほしい。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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