ortensia
2024-11-25 18:53:26
457文字
Public その他
 

アイコンタクト


 例え一般的と呼べるだろう呼び出し手段を取ったところで、応じてくれない可能性もある相手だ。行った先にその薄い影を認めて、確かに覚えたのは、安堵だったはずだ。
「なに驚いた顔してんだよ珍しいな、そもそも呼び出したのはお前だろ?」
 しかし相手には、それは驚愕と取られたようだ。それも間違いではないのだろう。
「まだ、有効だったのだと安心しました、アイコンタクト。」
……有効も何も」
 お前が視て来たら、と言い淀んだ姿は、不満げかと思えばなんだかばつが悪そうだ。てっきりいつも通り不服そうされるものだと思っていた。相変わらず面白い人だ。やはり、驚愕より安堵の感情のほうが大きいのではと思う。
「コンタクトを取って来るのは、いつもお前からだから。」
 だからそうしたと答える人は、そう、いつも応えてくれる。応え過ぎてしまうから、きっと、こんなにも安心してしまう。
「じゃあ、これからもオレが尋ねればお応え頂けるんですね。」
「お断りだね。調子乗んなよ、コーハイ。」
「残念です。」
 その答えは予想通りでした。


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