hnz/はねず
2024-12-16 00:31:19
1566文字
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両京十五日の雑感


わたしはご都合主義であろうと基本的に仲間や味方はみんなハッピー大団円が大好き人間なので1巻途中までは「生まれも身分も立場も違う4人が生死をかけた逃避行の中で友情をはぐくんでいって最後には即位した朱瞻基の治世のもとで仲良く暮らしていくラストだといいな~」って能天気に考えてました。(と言っても本気でそんな単純な話じゃないだろうなとは思っていたけど)

それがだんだん「呉定縁はたぶんメインの主人公ぽいし無事だと思うけど蘇荊渓はどうだろうな~なんか怪しい(=死亡フラグが立ってる)気がする……」と思いはじめ(朱瞻基と于謙は史実の人物なので心配はしてなかった)、呉定縁と朱瞻基と蘇荊渓の曖昧な三角関係が構築されはじめたあたりで「蘇荊渓が本懐を遂げた結果死んで呉定縁と朱瞻基どちらも失恋するパターンでは……?」などと不吉なことも考えてたりしてたんですが……

まさかの呉定縁道連れエンドとは思ってなかったしそもそも蘇荊渓が敵対するなんて思っていなかった😭
作中でもちろんみんなが大変な思いをしてきたけどとりわけ朱瞻基は物語スタート当初からずっと命を狙われている当事者ということでリアルタイムで身体的にも精神的にも苦しみを受けているところを読者は見てきているわけで(呉定縁に関してもそうだけど)、張泉おじさんが助けに来た時には心底ほっとしたし(危機一髪で救いに来る張泉おじさんマジでかっこよかったね……)、その後もなんやかんやあったけど無事に帝位につくことができて本当によかったね~と安心してからのその仕打ち😭友と思っていた男と恋心を抱いていた女子と敵対してそのまま今生の別れなんて😭

別に朱瞻基に特に思い入れがあったわけではないけれどあまりにもかわいそうな話だよ……と頭を抱えてしまった。
そして上奏文と例の香炉とそっくりに作らせたニュー香炉をずっと持ち歩いてるんですか……?ウッ……

一方で呉定縁と蘇荊渓。
呉定縁にとって蘇荊渓は人生の方向を定める錨になったけど蘇荊渓にとって呉定縁はまったく逆の存在だったっていうことですよね……(少なくとも私の認識だとそう)
蘇荊渓はただひたすらまっすぐに復讐のために生きてきて、それが呉定縁という存在によって復讐鬼から人間に一歩戻りかけてしまった。ただ復讐のことだけを考えるのなら呉定縁に真相をすべて記した手紙なんて残すべきではなかったのに。
呉定縁と蘇荊渓が両想いになったときに蘇荊渓の態度がそれまでと変わりすぎてこれ本気かな?てちょっと疑ったりもしたんだけど(命をかけてでも仇を討ちたいほど想っている相手もいるのだし……)すべてが本当ではないにしても呉定縁が蘇荊渓のことも変えたのは間違いなかったのだと最後の最後にわかってほんとに……😭

「二人がどうなったかは読者の想像にお任せします」な終わり方だったけど、わたしは作中でいろいろミラクルを起こしてきた白蓮教がここでもミラクルを起こしたと信じたいよ。
作葉何ちゃんたのむよ……

ところであとがき読んで史実の宣徳帝が死んだ際にも妃たちが殉葬したと知って_(┐「ε:)_となりました……てっきり宣徳帝が殉葬という悪しき風習を断ち切ったとかそういうエピソードがあっての蘇荊渓の設定だと思ったら。
これ蘇荊渓が生きてて朱瞻基より長生きしてこの事実を知ったら復讐心がまた戻ってきちゃわない?!
史実の朱瞻基がどうかはともかく両京十五日の朱瞻基に関しては蘇荊渓のこの一件を体験したら殉葬やめさせるように動きそうなものだけど。とはいえいくら命令していたとしても自分が死んだ後のことはどうにもならないしな~。両京十五日の世界の朱瞻基は殉葬をなくそうとは思っていた、と思っておきましょう心の平安のために。
殉葬を断固としてやめさせた正統帝はえらい。