木蔦(キヅタ)
2024-12-15 23:06:52
1948文字
Public ちょぎくに コメディ
 

ちょぎくに派の二振り目まんばの話【ちょぎくに】


ちょぎくに


初んばは本丸で二振り目として顕現した。二振り目はあまり出陣の機会がないため、よく審神者に呼ばれ執務室で戦(〆切との戦い)をすることが多かった。

実はそこで初んばは審神者の趣味の同人の影響を受ける。妙な常識を刷り込まれ、それが真実だと思い込んだ。

その審神者はちょぎくに派の人間だった。

「おい、今わざとぶつかったな?」
「ん、よくわかったな。目障りだからつい体が動いてしまった。正直だからな」
「貴様、沈められたいか」

初期刀と本歌が朝からイチャイチャしてるー!☺️☺️☺️

あれはいわゆる『ちょぎくに』で愛の睦言を他人に解らないように伝え合っている。

翻訳すると
『おい、俺に構われたいからと言っていじらしい仕草はやめろ。可愛すぎるだろ』
『バレてしまったか、恥ずかしい。目を惹きたくてつい。でもお前のことを愛しているが故なんだ、許してくれ。心も体もお前を求めているんだ』
『よせ、朝から抱かれたいのか?昨日だって散々しただろ』
と言う意味だ。

世間では彼らのことを「ケンカップル」と呼ぶ。初んばはとても詳しい。

アッ今ふたりがアイコンタクトした!

ギッと睨み合ってるふたりを見て初んばはきゅんとした。朝から最高なものを見れた。1日頑張れる。

長義は初んばのことが気になっていた。

素直で真面目な性格、三歩後ろを歩くような控えめな態度、可愛らしい容姿などなど嫌う要素がない、というか好ましかった。
極んばと違い最初から好印象。

恐らく初んばは長義に恋をしている。
よくチラチラ長義を見てるし、その時はニヤけていることが多い。嫌な笑いではなく、幸せそうにトロ〜ンとした顔。

「キャーステキー!いつ見ても本歌って美形!好き!見るだけで頬が緩む〜!」と思っているに違いない。写しに詳しいのだ長義は。

この前なんか長義が演練で他の本丸の写しと話していたら、初んばが裾をくいっと引いた。

控えめな初んばが自己主張するなど珍しいと思ったらこう言った。

「浮気はだめだ」

浮気!!!!!

これはあれだ、ヤキモチだ。
『ヤダヤダ、俺だけ見て。他の写しを構ったらやだ』ってやつだ。長義にはわかる。

なんとかわいいやつか!

「そんな所を見せつけられて(初期刀の)胸が痛まないと思ってるのか!?それはそれで愛が深まるスパイスになっておいしいや!可哀想だろ!誤解を受ける行動は控えるべきだ!」

すごくヤキモチ妬いてる🥺✨
いつになく強気なのもきっと嫉妬で自分を見失ってるせい。そんなにまで自分のことを愛して?と思う。

「もっと(初期刀への)気持ちを態度に示せ!そのうち(初期刀に)捨てられるぞ!クニヒロヤマンバギリは自分に自信がないのがデフォルトなんだからな!」

初んばを口説き落としてみろと挑戦状を叩きつけられた。興味のないフリばかりでは気も移ろうと。
まさか初んばに気持ちがバレているとは思わず、驚いてしまった。

「あっ!(初期刀と本歌の問題なのに外野が口を挟むなんて!俺はただのちょぎくに推し、いくら好きでも本人たちにあれこれ言う資格などない!)さ、差し出がましいことしてすまない!」

我に帰った初んばはぴゅーっといなくなってしまう。

「かわいい奥さんだな。ただ話してただけなのにヤキモチ焼くなんて。本歌、顔に締まりがない。気持ち悪い」
「べっつに……き、気持ち悪いとか言うな……!そんなことは……
「気持ち悪い」

それから長義が初んばに絡みに来る事が多くなる。
(まさか本歌、初期刀にヤキモチを妬かせようとしているのか?俺をダシに?)

すかさず極んばが来て、初んばを引っ張って長義から遠ざける。

「何する、写しに気安く触るな」
「なんでお前の許可が必要なんだ」
「強く断れない同位体の代わりに言ってやってんだ」

翻訳すると
「何してんだ、俺以外の写しに触れるなんて!浮気者!」
「へへへ、お前にヤキモチ妬かせるためだよ。しかしもっと妬かせたいからつれない態度を取るぞ」
「お、俺は別に妬いてるわけじゃないんだからな!ど、同位体が嫌がってるからであって。本当に別に(チラッチラッ)」
「かわいいやつめ!」

と言う意味だ。

恋のスパイスでも何でもなってやろうじゃないか。それでふたりの恋が燃え上がるなら!!

(*´∀`)🌸
「ほら!俺に構われて嬉しそうにしてるじゃないか!」
「これは引き離されてホッとしている顔だ!このセクハラオヤジが!」
(*´∀`)🌸
「はぁ??セクハラなんてしてないだろ!」
「してただろ!ベタベタベタベタ!」
「頬に触れただけじゃないか!」
(*´∀`)フタリノ セカイ ダナ-