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木蔦(キヅタ)
2024-12-15 23:03:11
1490文字
Public
ちょぎくに シリアス
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お題をクリアしないと出れない異空間 事例②【ちょぎくに】
ちょぎくに
お題をクリアしないと出れない異空間 事例②
まんば達は異空間に閉じ込められてしまった。システムウインドウにて脱出のお題が表示される。
「みんなで協力して脱出する。それぞれお題を共有しよう」
みんなのお題を聞いて回り、これはこうすればクリアできる、これは誰々が条件に当てはまるから協力してやれ、など対策を立てていく。
まんばは「俺は後でいい」「みんなを全員帰したら」など近侍の責任感で動いているようだった。
まんばのお題は誰でもできそうな簡単なもの。最後の人が終わる寸前にやってあげればいい。
そんな感じで難しいお題や条件が厳しい者から対応していった。
残り2人になった。まんばと長義。
「長義は金髪を撫でるだったか。いくらでも撫でろ」
「お前は握手だったか?」
「そうだ」
なでなで。
長義が消える気配がない。
「?ちゃんとお題はクリアしてるのになんで」
「バグかもしれない」
「お題が間違ってるんじゃないか?もう一度システムウインドウを出して確認しろ」
「合ってるよ」
本人しか見えないのでわからないが、長義の言うことを信じるしかない。
「なら解釈が間違ってるのか?別な所を撫でるとか」
「ふーん。こことか?」
つつーっと変な触り方をするものだから、びくんっとする。
「ちょ
……
!普通に触れ!」
いろいろ試行錯誤するが出れない。
「とりあえず出れないんだから仕方ないだろ」
長義はご飯を作って平然としている。
「
………
」
それから何日か経ったがお題がクリアできない。
金髪の人がなでなでしなければならないかも、とか、時間長さやタイミングでは?とかいろいろ試したがだめ。
長義がポツリと言う。
「お前、自分だけ出ようとは思わないのか」
「お前がクリアできないのに俺だけ出るわけにはいかない」
「それは近侍の責任感からか」
「そうだ」
何日も過ごすうちに長義と打ち解けて冗談も言い合えるようになった。以前では接点がなかったから考えられない。
ふとこのままふたりでずっと過ごせれたらなと思う。
いやいや、そんなわけには行かない。長義だけは帰さなければ。
まんばのお題は絶対に叶わないもの。だからここにひとり残るつもりだった。
しかし長義が言う。
「お前だけでも帰れ」
「しかし」
「愚かな写しを見ていると胸が痛い。お前だけでも帰したい」
反論や抵抗を抑えられ、ぎゅっと手を握られる。もちろんみんなに伝えていたお題は嘘なので消えない。
「お前
……
」
嘘がバレてしまった。
「俺は最初からここに残るつもりだった。本当のお題は叶わない。」
「なぜ」
「絶対に叶わないことだったから」
「言ってみろ」
「いやだ」
あーだこーだ口論になった末に、脅されたり質を取られたりして仕方なく吐く。
「両想いに、なる、って」
チラッとまんばが長義を見た。
随分と不毛な恋だ。叶うはずもない。
ここにはふたりしかいない。
まんばの片恋相手が別の誰かだとしても、もうここには長義しかいない。他にも刀がいれば他の誰かを好きになって、向こうにも好きになってもらうことはできるかもしれない。しかしもう無理。
「じゃあ俺を好きになればいい」
「しかしお前は俺を毛嫌
……
!」
その発言に違和感があって言葉を飲み込む。長義も好きになるように努力する、じゃなくて、国広が好きになれ、とは?
「ただし俺のお題に付き合ってもらう」
そこで長義も嘘をついていたことを知る。
「性交、だ」
暗転(・ω・)ノ
お疲れ様でした!ありがとうございました!
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