駆動マキナmk-2
2024-12-15 17:27:07
4917文字
Public えっちなやつ
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きいろのあくま

hrak夢/⚡/R-15/🎃パロ/人外ネタ/♡台詞/拘束/不穏

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■「電気くんって甘えてくる時、いつも私の手首に尻尾巻き付けてくるよね」

 始まりはそんな一言だった。

 場所は愛しい恋人のベッドの上。俺と向かい合う形で膝上に座らせた■■ちゃんの揺れる瞳を覗き込んで「目を逸らさないで」と遠回しに告げて。お互いに両方の掌同士を重ね合わせて、指を絡め合って。真っ先に柔らかい唇へ食らい付きたい衝動を必死こいて抑え付けながらまずは喉に口付ける。

 ちゅっ、ちゅっ、ちゅうっとわざとあざとい音を立てて吸い付くと俺の腰に回された■■ちゃんの太ももがぴくんと跳ねていじらしく下半身を擦り付けて甘えてくるから、彼女の喉に赤い跡が付いたのを確認して俺は頬擦りをして応える。

 そこから首筋へキス。耳にもキス。

「電気、く、……っあ、ァ、」
……■■ちゃん、かわいい……
 
 うっとりとした様子で深く息を吐きながら■■ちゃんはくたりと脱力して、俺の肩口へ顎を乗せた。

 ……以上が俺と■■ちゃんのラブラブイチャイチャ甘々スキンシップ。そんでその時にいつも俺の尻尾がブレスレットみたいに手首に巻き付いてくるらしい。

「独占欲からかな。無意識にやっちまうのかも。でも……嫌じゃねえだろ?」
「うん。好き。キュッてしてくるの可愛いし」
「え~何それ~! ■■ちゃんの方がカワイイ~! 」

 可愛い! 可愛い! 好き好き好きっ!
 今も俺の膝上に座る彼女をめいいっぱい抱き締めた。首筋に顔をうずめて深く息を吸うと俺にとっては堪らない匂い───愛おしい女の子の香りが鼻と理性をくすぐってくる。

……でも普段は魔力抑制してっから角も尻尾も羽も常識的なサイズなんだよな……

───ちょっとだけ本気な俺のこと見ちゃったら、可愛いだなんて言ってらんないと思うよ?

 頭を上げて吐息混じりにそう囁けば■■ちゃんは無意識に身を引こうとしたので俺はその動きを咎めるようにして腕に力を込める。

 半分脅しみたいに告げた理由。
 いくら大好きな■■ちゃんからとはいえ「可愛い」って言われて男の俺的にはちょっとだけムッとしちまったから。「まだ見せていない俺の姿」ってやつをほんの少しだけ見せたくなったから。

「あの、電気くん」
「なーに?」
「魔力の抑制っていうのやめたら大きくなるの? 角と尻尾と羽」

 あ。興味を引けたっぽい。内心でほくそ笑みながら舌舐めずり。「よっしゃ、このまま嵌めちまおう」なんて悪魔らしい思考で俺はトークを続行する。

「うん。角は今の二回りくらい。根元は黒のまんまだけど先っぽ辺りは黄色い水晶っつーか、宝石みたいな感じ」

 これは本当。

「尻尾はねえ、■■ちゃんの身体を余裕でぐるぐる巻きにできる長さ。羽は……全身覆って隠せるかな」

 これも本当。

……見たい? でもあの状態なぁ、欲望に正直なんだよな。『好き好き超好きだーいすきー!』って気持ちで……こう……俺のハートがバッチバチに漲っちゃってる! マジで抑えらんねえ!」

 これだって本当。大袈裟になんて全然言ってない。

「尻尾で縛られて、羽で包まれて、すっげえ大胆になった俺に好き放題にされちゃうかもよ? とても口じゃ言えないようなこと、たっくさんされちゃうかもよ? それでも見たいの?」

 俺は腕の力を緩めた。■■ちゃんの両頬を包んでさっきみたいに瞳を覗き込む。視線に魅了や誘惑の魔力は一切込めていない。

……見たい」

 あ。掛かった。言質もーらいっと。
 もう逃がさねえよ。





「ちょっと危ないから。離れててなー」

 そう言ってベッドから立ち上がり、私からある程度距離を取った電気くんの身体から眩しい稲妻が迸った。無数の火花が散っては空中で消える。そして光が治まり、そこに立っていたのは、


 幾らか肥大化して威圧感の増した艶のある黒い角。その先端部は黄色く透き通っている。

 鮮やかな紫の羽は旅人が羽織っているような外套みたいで。大きく広げれば人の身体程度なら簡単に包んでしまえるだろう。

 黒い尻尾は凶暴な蛇の魔物を彷彿とさせる長さほどにまで伸びていた。


「じゃじゃーん♡ ちょっぴり本気の電気くんでーす♡」
……え?」


 そして何より最も変化していたのは電気くん自身。
 溌剌とした少年から───快活さと妖艶さを併せ持った青年へと変貌していた。

「そんじゃ感想は?」
「あ、ぁ、あの。おっ……大人になるとは……聞いてない……
「だって言わなかったもん♡」

 彼が自分に悪意や害意の類いなど持ち得ていないことは当然分かっている。
 それでも。自分は今からあの艶めいた漆黒の長い尾に絡め取られてしまうのだと思うと身体の奥がじわじわと痺れてきた。

「あ。もしかしてドキドキしてきちゃった?」
……そんなこと、」
「こーら、そんなえっちなおめめで嘘言わないのー。もう大人な俺にメロメロっしょ? ……メチャクチャにされたいって顔してる」

 電気くんは一歩、また一歩と歩み寄り、そして私の隣に腰を下ろす。

■■ちゃんさあ、言ったよな? 『見たい』って」

 己の膝を撫でながら甘く微笑み、そして彼は私に両腕を伸ばした。いとも容易く捕らえられた身体が抱き寄せられて、再度膝に乗せられる。

「好き放題しちゃうから。覚悟してね。俺の可愛い人」





 途端に長さの増した尻尾が両腕の手首を纏め上げるようにするりと巻き付いてきた。

「ひゃ……! っあ、」
「つーかまーえたっ♡」

 普段の甘えたがり電気くんの尻尾による巻き付きとは比にならない程の締め付け。ブレスレットなんて可愛いものじゃない。もうこれは手枷とかそういうレベルだ。

「尻尾すげえっしょー? その気になれば鞭みたいにビシバシできっから」
「え、鞭……?」
「もちろん■■ちゃんにそんな酷いことしねえよ?」

 彼の声は変わらず明るいまま。それでもその言葉からは従来の電気くんからは考えられないような加虐性が滲んでいる。


───でもあの状態なぁ、欲望に正直なんだよな。「好き好き超好きだーいすきー!」って気持ちで……こう……俺のハートがバッチバチに漲っちゃってる! マジで抑えらんねえ!


 ひょっとしなくても、この姿の電気くんは想像以上にヤバい気質なのでは───


……あ。でも、轡みたいに尻尾咥えてほしいな♡」
「く、くつわ……
「だめ? 痛くしないよ?」

 きゅるん。そんな擬音が付きそうなくらいに見つめてくる電気くん。
 そして私の腕、そして二の腕に胴体ごと巻き付いて、柔らかく締め付けを始めながら、ゆっくりと口元に回される彼の尻尾。

「あーん、してくれる?」
……………ぁ、っ、ン……
「はいっ、よくできました♡」

 望まれるまま黒いソレを咥えた。角と同じような艶を有する表面に舌先でそっと触れると至極なめらかな感触をしている。

「今舐めた? 俺の尻尾おいしい?」
「ッ、ん……んぅ、んっ、」
「っああもうっ! モゴモゴしてるの超カワイイ♡ もっといじめたーい♡」

 笑みに恍惚の色が強くなってきた。
 電気くんの角───トパーズのように変化した先端部からバチバチと火花が零れている。

 あまい声。きれいな光。はじける音。
 焼き融かすような蜂蜜色の視線。
 熱と毒が心身を駆け巡り、確実に理性を麻痺させていく。

 爪先から頭のてっぺんまで電気くんに従順なお人形へ変わっていくみたいだ。それに対する恐怖感は塵ほどもない。

 どうしようもないくらい心地よかった。





……魅了も誘惑も一切使わずにこれかよ。俺と■■ちゃん、マジで相性ヨすぎ……

 自由を奪って支配する。そういうのは俺の性分じゃないと思っていたから意外だった。こんなにも可愛い可愛い、脆い、か弱い、最高に可愛い恋人を好き放題なんて最高すぎる。


 ……恋しい。愛しい。


 自分の中の深い場所で熱くて暗いものがぐつぐつと音を立ててどろどろ煮詰まっていくのを実感して───俺は思わず腕を伸ばした。顎クイってやつ? ほんの少し強引に彼女の目線を合わさせた。

……この状態でエッチするならさ。俺は■■ちゃんの奥までブチ抜いて、でも腰は動かしてやんねーの」

 ねえ。聞いて。

「気持ちいいところネチネチぬちぬちしつこくいじめて。可愛い声は俺の尻尾で封じ込めちゃう。……怖ぁーい悪魔に抱かれてるのに、尻尾咥えてるから声出せねーなぁ♡」

 そして想像して。

「耳たぶも硬いとこも飴みたいに舐めて。胸は……どうされたい? 引っ掻いちゃおうか?」

 俺の考えてること。

「俺は人間の■■ちゃんの精気を吸って。■■ちゃんは悪魔の俺の精気を搾り取って。仲良く交換こしてお互いいっぱい気持ちよくなろ♡」

 全部君にしたいこと。

「いっぱい、いーっぱい、気持ちよくなって……そんで最後に、■■ちゃんの子宮へ俺の魔力をびりびりーって流したら……どうなっちまうんだろうなー?」


ぽたり。


 すっかり虚ろな目になった■■ちゃんの口端から伝った唾液が俺の膝に落ちた。その反応を認識したことで青年の姿に変化した時点で緩み掛けだった箍が完全に弾け飛ぶ。

「ははッ、」

 情動に任せて広げた羽にも金色の火花が走り出した。それでも俺の魔力を孕んだこの閃光が愛しい彼女に苦痛を与えることは決してない。精々掠めた肌をじわじわと火照らせるくらいだ。

 俺は空腹で唾液を垂らす魔獣みたいに電光を滴らせる羽で■■ちゃんの身体を覆い、逃げ場を完全に閉ざした。


「じゃ、いただきまーす♡」







 角も羽も尻尾も慎ましいサイズをしている普段の可愛い姿に戻った俺は腕の中でぐっすりと眠る■■ちゃんを、お気に入りのぬいぐるみを愛でる幼い女の子みたいに抱き締めて、その髪を手櫛で梳く。

 あの後、言葉通りに奥までずっぷり貫いた。

 触れ合った粘膜から人間である■■ちゃんの温かな精気が俺の身体に染み込んできた感覚。思い出すだけでも口の端がつり上がる。

 あったかくて気持ちいいのを吸わせてもらったお礼に俺の精を注いだら、めちゃくちゃ嬉しそうに吸い付いてきた■■ちゃんにぎゅううぅぅって搾られて。

 でも性別や種族の差という都合上、体力も精力も俺の方が上。どれだけ欲しがられても休みなく湧いてくる。
 可愛い可愛い人間の女の子の■■ちゃんは元気いっぱいな電撃悪魔野郎に喰い尽くされるしかなかった。ごちそうさまでした。


「一番つよーい俺は…………いつか機会があったらな」


 曇天を彩る稲光のように枝分かれして、際限なく溢れる高電圧により絶えず激しい火花を放つ異形の角。

 小さな村一つくらいなら余裕で覆い隠して無数の雷光が瞬く闇夜へと変えてしまえる大きさの羽。

 華奢な四肢を縛り上げて、目隠しのように視界も封じ込め、仕上げに轡のように咬ませて、彼女の全てをがんじ絡めに拘束し尽くしてもなお有り余る尾。

 あれは「絶対に許さねえ」と判断した存在を跡形もなく蒸発させるための形。あんなヤバい姿を直視したら今度こそ■■ちゃんの心は本当にどうにかなっちまう。そうなったら末永く俺の宝物。

……でも安心して。見せびらかすなんて絶対しねーから。ちゃんと独り占めにする」

 だから、その時が来るまではお行儀よく隠しておく。

「俺ってさぁ……甘えたで、ワガママで。結構嫉妬深くて執念深い……困ったちゃんな悪魔なんだよ?」

 くすくすと愛らしく笑う年若い少年の容姿をした悪魔の影が揺れる。揺らめく。


「だいすきだよ。■■ちゃん。俺、ずっと待ってるから」


 揺らぐ影が一瞬歪んで───元通り。

 微かな寝息と小さな鼻唄が部屋の空気へ静かに溶けていった。