木蔦(キヅタ)
2024-12-15 15:57:11
1037文字
Public ちょぎくに コメディ
 

優しい言葉をかけるまんばと誤解する長義くんの話【ちょぎくに】


ちょぎくに

審神者の理念であまりマイナスな言葉を使わないまんば。本丸を円滑に回すために優しい言葉選びをする。仕事も押し付け合うのではなく、助け合おう精神。褒められるのは誰でも嬉しいから他人の長所はちゃんと言葉にする。

古参はその理念をわかってて、忙しいまんばを手助けしたり、感謝の気持ちを言葉にしたり、褒めたりしている。やさしいせかい。

そんなところに長義が顕現する。

長義は当然知らないので喧嘩を売るようなこと言ったり、傷つくようなこと言ったりする。

しかしまんばからは親切にされたり、良いところを言われたりするものだから「こいつ、もしや俺に惚れてる?」と勘違いするチョーギヤマンバギリ

「偽物くんが俺に惚れてるみたいなんだよね〜」
「はぁぁ??(何言ってんだこいつ)」
「竹を割ったような性格、好きだって言ってた」
「はぁ……(好ましいって意味じゃねーか??)」
「この前も畑当番手伝ってくれたし、きっと俺と一緒にいたいってことだよね」
「はぁ(それはオメーがのんびりやってて夕飯の食材が間に合わなそうだって厨当番から相談されたからじゃ?)」
「この前の夕飯時に熱い視線を感じたし」
(問題児だから見張られてたんじゃねーか?)」
「いやぁ、モテる男はつらいなぁ」

「告白されたらどうやって断ればいいかな?困っちゃうよ」
「いやその
「ん?」

「そりゃ、みんなに同じだろ。俺だって近侍に『お前がいると明るい気分になるな』って褒められたことあるし、そういうところが好きだと言われたし、顕現してすぐはよく話しかけられたし、気にしてくれてたし、人の体に慣れなくて厨当番で四苦八苦してたら手伝ってくれたし……

「なんだい、猫殺しくん。嫉妬かな?偽物くんがこの俺を好いてるからって」
「ちがう!」
「猫殺しくんは偽物くんが好きなんだ?残念だったね」
「だから違うって!」

ギャーギャー騒いでるのを見てまんばが近づいてくる。
「南泉と長義は仲がいいんだな」
一言だけ言って去っていく。

「偽物くんが猫殺しくんに嫉妬した!」
「えっ」
「あれは『南泉なんかが俺の長義と仲良くしてるなんて恨めしい』って意味だよ!」
「いや言葉通りの意味じゃねーか?」
「違うよ!鈍感だな猫殺しくんは!」
「はぁ??」
「『俺も構ってほしい』ってメッセージだよ!まあ猫殺しくんはわかんないかぁ。恋愛ってものをしてみたらどうかな」
「はぁぁぁ??」