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木蔦(キヅタ)
2023-07-06 21:46:08
5282文字
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かわいい物が好きなまんばとずぶずぶハマっていく長義くんの話【ちょぎくに】
ちょぎくに
※かっこいいまんばはいません
まんばは人間味がなくて、煽っても貶しても、淡々と返す。事務的。冷静沈着。ちなみに極めてる。
号の話も「そうか」で終了。突っかかっても相手にされない。
他の本丸の刀ともあまり会話をしないし、したとしても仕事の話。
随分堅物なんだなと思っていた。
ある夜、まんばに用事があって部屋に行く。明かりは点いてるのに応答がない。
部屋に入るとうたた寝してる。
それだけなら「こいつもだらしない所あるんだな」で済んだんだけど、まんばはたくさんのかわいいぬいぐるみに囲まれて幸せそうに寝ていた。
絶句。
キャラじゃないだろ
……
あの堅物が
…
??
そのうちまんばが起きてハッとする。
「こ、これは、その
……
!」
慌てているので誰かの悪戯じゃなくてやはり自分でやったのかとわかる。
話を聞くと、可愛いものが好きでついつい集めてしまうと言う。
「似合わないのはわかってるんだが
…
」
疲れてたので癒しを求めてぬいを並べたらしい。眺めて幸せ気分を味わっていたらうたた寝をしてしまったとのこと。
可愛いものが好きなんて意外だと思うが、人の趣向に口を出す趣味はない。
秘密にして欲しいと言うものだから、この偉そうなやつがしたてに出るなんて気分がいいと思う。
それが甘かった。
「本歌付き合って欲しい」
「つ
……
!?」
バッと雑誌を見せられる。
「ここのパフェ、テディベア型なんだ。かわいくて。でも俺なんかが行くのはおかしいから、本歌一緒に行って欲しい」
なんだ付き合うってそれか!
「待て待て!俺が行ってもおかしいだろ!」
「視察とかなんとか言って」
「無理がある!!」
しょぼ
……
(´・ω・`)
「勝手に一人で行け」
突き放す。なぜ自分が協力してやらねばならんのか。
しかし気になって結局協力してしまう。
「隊長さんの奢りだって聞いて!」
「くまさんパフェが食べられるんですか!?」
短刀達を連れてカフェに行けるように長義が仕向けた。
短刀がわらわらまんばに詰め寄る。まんばはアワアワ。
ちなみにまんばは無表情で固まってるように見える。しかし長義にはわかる。コミュ障がいきなり囲まれて焦っていると。そして(´・ω・`)という顔で長義を見ていると。
「ああもう!」
結局長義も行ってあげました。
まんばの秘密を知ったせいか、最近まんばが何を考えてるかわかるようになる。
(今かわいいって悶えてるな)
とか
(買いたいって思ってるな、次の非番は出掛けようとか計画してそう
…
)
とか
まんばも唯一秘密を知る長義によく助けを求めてくる。あの堅物が。すかして気に食わないと思ってたやつが。
ついに出掛けた先で「これをあげたら喜びそうだ」と考えてしまって、もうダメだった。
(俺は!偽物くんを!気にしすぎだ!)
思考から追いやるけど、気づくと考えてしまう。(そしてこれ以上気にしないために、いっそという思いで、買いました)
ある日、みんなの前で長義があげたかわいい根付けを落としてしまって「これ誰の〜〜?」ってなる。
まんばは汗だらだら(無表情)
「結構汚いし、捨てていいんじゃない?」
という話になりかけたのでまんばが声を上げる。
「そ、それは、その
……
!」
「それは俺のだから返して欲しい」
って長義に庇われて、まんばは胸がギュッてなってしまう。
「長義の?こういうのが好きなのか?」
「個人の好みにアレコレ言う気かな」
「そ、そんな風に言ってないだろ
…
!ボロボロになるまで大事にしてるんだなって思っただけで
…
」
「まぁね」
あとで「すまない」ってまんばに言われ、「別に」って返す。
ある日まんばが長義に言う。
「本歌、あの、嬉しいんだが、おみやげを買ってくるのをやめて欲しい」
「はぁ?俺がいつあげたんだ」
「出掛けるたびに買ってくるじゃないか
…
!!」
買ってない。たまに、ごくたまに、ふと思いついた時だけ買う。頻度は低い。
「最近は毎週じゃないか!」
そんなことない。そんなはずない。
もしや迷惑だったか?と思う。
「置くところがなくて、押し入れに入れっぱなしは可哀想で、だけどみんなにバレるのが怖くて
……
。これ以上大切にできない!」
大切に扱ってるのか。あげたものを。
「じゃあ俺の部屋に置けば良い」
「は?」
「俺の部屋は空いてるから間借りしたらどうかな。見たい時に見にくれば良い」
「エート
……
お前が買って来なければいいだけなんだが。俺もすぐ見れるように手元に置いておきたいし」
「なら同室になればいい。広い部屋が与えられるからそこに置けば問題ない」
「しかし
…
」とごちゃごちゃうるさいので勝手に同室申請を出した。これで解決するだろと言う気持ち。
押入れの殆どがぬいぐるみで埋まった。布団くらいしか入れられない。他の私物はラックを買って押し込めた。
「出して眺めれば良い」
「( °ω° )💦💦💦」
なおも遠慮するので、無理矢理出して写しの周りに置いた。
「これ抱いて」
何度見ても大きいテディベアを抱っこする写しは似合わない。ギャップがすごい。
写しは始終戸惑ってた。
夜も写しの布団が簡素なので、長義がベッドメイキングしてあげる。今夜はこの子とこの子だって選んで布団に並べる。
ぎゅうぎゅうに抱きしめて眠る写しはかわいい。
それを見届けたら自分も寝る。
ある日まんばに言われる。
「ぬいは並べなくて良い!」
キョトーン( °ω° )
「なんでだ?」
「なんでもなにも、布団が狭すぎる。あと押入れの隙間ができれば、すかさずぬいを買ってくるのをやめてくれ」
「狭いか」
二人用の布団を買った。
「これでたくさん並べられる」
「違うそうじゃない」
しかし長義の布団を敷くスペースがなくなってしまった。文机を退かせばいいが、毎晩動かすのは面倒臭い。
「俺もその布団で寝る」
「正気か?」
「可愛いものは趣味ではないが、仕方ないだろ」
「そう言う意味じゃなく」
「ぬいぐるみを潰さないよう気をつけるよ」
「チガウチガウチガウ」
ぬいぐるみに囲まれてスヤァする写しが間近で見えた。なかなか良い提案だったと思う。
ある日、ぬいをまんばの周りに並べている途中で他の刀が訪問してくる。
「やばい、隠れろ!」
「ぐぇ!!」
ぬいを押入れに押し込んで、訪問者の対応をする。
「あれ?国広さんはご一緒じゃないんですか?」
「へ?」
振り向くと写しがいない。
慌てすぎてぬいと一緒に押し込んだらしい。
「お茶でも淹れに行ったかな
…
?はは
……
」
誤魔化す。
訪問者が帰った後、押し入れを開ける。
そこには押し入れいっぱいのぬいに埋もれて、もがいて溺れている写しがいた。
「かわいい」
「おい、助けろ💢」
この一件から、空間いっぱいのぬいにまんばを溺れさせる事にハマった。
さらにぬいを増やしたいと思い、買った。
「待て!!管理しきれない!これ以上増やすな!!」
「俺が管理してるから大丈夫」
「大丈夫じゃない!!置くところがないって言ってるだろ!」
「ダイジョブダイジョブ」
「いっつも俺を突き飛ばして
……
!お前もここに埋れれば多すぎるって実感するだろ!!」
まんばにぬい海に引き摺り込まれる。
!!!□_□カッ
写しにしがみつかれ、もふもふの海に沈む。なんだかとても気分がいい。
「気に入った」
「はぁぁぁ??」
写しとふたりで押し入れにたびたび入る。写しはぬいを踏み潰さないか心配しているようで戸惑っているが、長義はとても満足。
しかし押し入れは固い。布団のようにもふもふだともっと快適だなぁと思う。
そうだ、ベッドを買おう。ぬいが落ちないように柵付きの。
ネットで検索する。
「待て、何を見てる」
「何って、ダブルベッドを」
「なんでだ!!最近買ったばかりじゃないか!」
「ボールプールみたいに埋もれる空間が欲しい」
「押し入れはボールプールを想定してたのか!って、却下だ却下!押し入れで我慢しろ!」
「あそこは固い。ふかふかがいい」
「不可不可の不可だ!!」
「なんでだ、たくさんのぬいに埋もれたらお前も幸せだろう」
「幸せだが現実的じゃない!置くところがないと言ってるだろ!なんで俺の趣味に干渉して来るんだ!」
「俺は与えてやってるだけだよ、嬉しいだろう?」
「嬉しいけども!現実を見ろと言ってるんだ!」
「嬉しいならいいよ」
「良くない!」
とりあえず却下された。
さてどうしようかと長義は考えた。ダブルベッドはやめてくれと言われてしまった。
長義は文机を片付け、布団を敷く。大量のぬいを押し入れから出した。
「何してるんだ?」
「部屋ごとボールプールにしようと思って」
「マテマテマテ」
所狭しとぬいを並べて、写しを添える。
「少ないな
……
」
押し入れに比べて、隙間が空いてる。埋もれている感がない。
「待て!追加するって言わないよな!?」
「する」
「やめろ!!もう隠しておけれない!」
「俺の趣味ってことにすればいい」
「なんであんたはそんなに堂々としてるんだ
…
!」
次の日にぬいを追加した。大きいのをたくさん買ってきた。部屋に置くとぎゅうぎゅう。
満足げに写しを添える。写しが小さく見えてかわいい。
😊
写しは反対しつつも、大きなぬいが嬉しいようでチラチラ見つつ喜びを隠せずにいる。
写しを部屋で埋もれさせることに成功する。
しかし何か違う。
押し入れのように狭くないから、ぬいに囲まれてホクホクしている写しをぎゅってできない!
「本歌
……
?」
写しをぬいごと押し入れに押し込める。大きいぬいばかりなので本当にぎゅうぎゅう。そこに自分も突っ込んだ。
「ちょ、ほんか!狭い
…
!苦し
……
!」
本歌は満足☺️満足☺️
寝巻き一枚だと写しの肌を感じられてすごくいい。体の凸凹がよくわかる。手触りも。
ちょっと身じろぎした時に素肌の部分に手が当たった。すべすべ。
手を滑らせると写しがびくっと身体を震わせる。面白い。
何度もそこを撫でる。触れるか触れないかそっと触ると、こそぐったいのか、ぴくぴくした。
「やめろ!かゆい!」
「ああ悪かったね、ぬいかと思った」
手を引っ込める。別の所をなでなで。
「おい、本歌💢」
「これもお前だったか。狭くてわからなかった」
「狭いのはお前のせいだろ!」
心ゆくまで写しをなでなでした。
写しの肌は手に吸い付くようで、いつまでもなでなでしてしまう。律儀にぴくんっと反応するのも好ましい。
みんなの前では冷静で淡々としているのに、むず痒そうに何かに耐える写しを見えるのは自分だけだろう。
とても面白い。優越感。
ある日、写しから待ったが掛かる。
「触るのはやめて欲しい」
「なんで?」
「変になるからだ💢💢」
「俺しか見てないからいいよ」
「俺が嫌だと言ってる💢💢」
「ぬいはお前のものだろ。お前のぬいだ。お前はぬいを撫でてるじゃない。お前は俺の写しだ。俺は俺の写しを撫でる。道理にかなってる。」
「なんかその理論はおかしい!」
「おかしくないおかしくない」
写しが暴れるのでバランスを崩し、事故チューする。
柔らかい!
でもキスは恋刀でするもの。これは良くない。良くないと思うが、この前乱がぬいにちゅーしていた。ぬいにちゅーが許されるなら、本歌が写しにちゅーも許されるのでは?
……
。
どさくさに紛れて、写しにちゅーするのが日課になる。プニプニしてて気持ちいい。
「ヤメロ!!セクハラだぞ!!」
「お前だってぬいを好きにしてるじゃないか」
「ぬいだし
……
それとは違う
…
」
「物だって命が宿るんだ、違いはない」
「それなら俺に
……
んん」
これはなかなかいいなと思う。
そのうち、舌を絡ませると気持ちがいいことに気づく。写しの舌を舐め上げて、満足し離すと、写しは真っ赤。いくら無表情な気質でも、誰からみても照れてるのはわかる。かわいい。
そのうちキスする間に体を触るとビクビク反応して楽しいことがわかった。たくさん触ると、くったりと凭れかかってくる。
さらに写しの写しが反応していることに気づく。触ってやるとやめろと抵抗したが
…
ry
さらにそのうちry
(暗転)
「なんなんだお前は!いつもいつも!まさか俺を好きなのか!?」
「俺が
…
?お前を
……
??」
????
「なんで固まるんだ
……
?否定しろ」
?????
「なんとか言え!!!(´;ω;`)」
この後長義くんが自覚して、今以上に甘やかすようになって、ちょぎくにハッピーエンド〜!
お疲れ様でした!長々と続けてすみませんー!お付き合いありがとうございました✨
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