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木蔦(キヅタ)
2022-09-12 23:34:56
2410文字
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別本丸同士が協力し合って、それぞれの想いびとと結ばれたい話 事例①【ちょぎくに】
ちょぎくに
※複数のちょぎくにが出てきます。
※ラブコメ(を目指したい)
別本丸同士が協力し合って、それぞれの想いびとと結ばれたい話 事例①
ひょんなことから別本丸の長義と国広が出会う。ふたりとも自本丸に想いびとがいる。なかなが不毛な恋なので、どうしようもない気持ちを吐き出すために相談相手になる。
「うちの本歌はかっこよくて
……
だけど俺を見るとうじ虫でも見たみたいな表情をするんだ
……
」
「どんな表情だ」
「もうやだ!本歌に好かれたい!」
「また言ってる」
*
「また偽物くんにキツイ言葉を言ってしまった
…
」
「またか」
「絶対嫌われた!絶対嫌われた!」
「もし好かれてたら相当マゾ」
「うるさい!」
*
「はぁ、あんたがうちの本歌だと良いのに
…
」
「俺だってお茶するならうちの偽物くんがいいよ
……
」
「「
………
」」
ソレダ!!!!
相手を想いびととして接してはどうだろうか。Win-Win
ふたりは早速試してみる。
「ほら、偽物くん、これた
…
」
「『国広』」
「国広、これ食べる?」
「食べる!」
はいあーん、をしてたところで視線を感じた。
「偽物くん
……
?」
「
……
っほんか!?」
「他所の俺とこんな所でデートかな?」
「あ、いや、その
…
」
完全に誤解された。ふたりとも青ざめる。
「公の場でいちゃつくなんてはしたない。そんなやつが俺の写しなんて胸糞悪いな」
(そこまで言うか
…
!)
うじ虫を見るかのような視線を投げつけた後、その長義は帰ってしまう。
「終わった、俺の恋
……
」
「しっかり、偽物くん
……
」
「これで傷つかないでいられるかっ
……
!」
わーん!と泣き始めたので、しばらく宥めていた。
*
『昨日は遅くまで付き合わせてすまなかった』
まんばは別本丸の長義にLINEを送る。そこで自本丸の長義に呼び止められた。
「デートの約束かな」
「いや、そういうわけじゃ
……
」
「あの同位体とはいつ出会ったの」
にこやかなのに圧が強い。尋問のよう。
「去年の秋くらい
…
」
「ふぅん?偽物くんが頻繁に外出するのは彼とあってるの」
「頻繁
……
? 月に一回程度だが
……
」
「そう、月一でね
……
昨日はだいぶ帰りが遅かったけどあの後どこかに行ってたのかな」
「遅い
……
?そこまで遅くなかったと思うが
…
。別の茶屋に移動して、慰めてもらってた」
「慰めて、ねぇ
…
」
じろじろと不躾に見られる。
「愛してもらって、じゃないの?」
「ち、違う! 恋人とかでない!」
先程デートを否定したが、まだ誤解が解けてなかったらしい。
「俺とあの本歌は同志
…
というか、お互い慰め合う関係であって、恋愛関係じゃない
…
!」
「慰め合う、ね」
ギロっと睨みつけられた。ひっと息を呑む。
「同位体なんだから、セフレなら俺でもいいよね?」
「は?」
ヾ(・ω・`;)ノ暗転ヽ(;´・ω・)ノ゙
長義は自室で寝る準備をしていると、自本丸の写しがやってきた。どぎまぎ緊張。何の用で来たのか。まさか告白──!?と期待した所で写しが口を開く
「本歌、その、別の本丸に恋刀がいるんだろ?」
「はぁ!?恋刀!?」
「この前カフェでデートしてるのを見た」
あの時か!
恋刀としてシミュレーションしようとした時に見かけたのだろう。あの後別本丸の写しが同位体に勘違いされて大変だった。長時間泣き喚いて慰めるのに苦労した。
「あれは恋刀じゃない」
「そうなのか?」
「断じて違う」
携帯を出される。
長義の携帯を映した写真で、よく見ると画面にメッセージが映っている。
『昨日は遅くまで付き合わせてすまなかった。ただ本歌のことが諦められないから、しばらくは好きだと思う。あと鳴き過ぎたせいか声がガラガラだ
…
』
『本歌』というのは長義のことではなく、想いびとを指している。あと『鳴き』
は『泣き』の誤記だ。
しかし目の前の写しはわからないだろう。
「偶然、あんたのスマホを見てしまったんだ、勝手にすまない」
全然すまなそうじゃない。むしろ圧がある。
「同位体を抱いたのか」
「え、ちが
…
」
「昨日随分遅くに帰ってきたもんな」
「そんなに遅くは
…
」
「声がガラガラになるまで
ヤってたんだから当然だよな。告白されて振ったけど抱いてほしいとねだられたのか?好きでもない相手を声が枯れるまで抱くとは」
「いやだから抱いてな
…
」
「本歌って誰でもいいんだな」
「ち、違うって言ってるだろ!!」
声を荒げると写しがびっくりしてる。
「誰でも良いわけじゃない、のか
…
?」
「俺は、そういうことはちゃんと、好きなやつとしたいし、初めてにそれなりにこだわりが、あ
……
」
DoTeaだってなんでバラしてるのか。頭を抱える。
「そ、そうか
……
すまない
…
、好きなやつがいるんだな
……
。じゃあ俺ではダメ
……
」
「え
…
」
良くみるといつもの薄汚れた布でなく、綺麗な物を羽織っている。風呂に入ったのであろう、頬は赤くて、髪はしっとりと湿気を含んでいる。
てっきり恋人やセふレがいることを責め立てられるのかと思った。しかし考えてみたらどうでもいい輩にわざわざ聞きに来たりしない。
噂好きならともかく、写しはそういう性格じゃない。
「待て、まさかお前、俺が誰でも抱くと思って抱かれに来たのか
…
!?」
「
……
!っあんたを勘違いしてたようだ、すまなかったな」
「待って!」
ぎゅっと手を掴み、引き留める。
「好きなやつは別だ」
「え
…
?」
。・*・:≡( ε:)暗転
恋人ができた後もふたりはカフェでお互いの近況報告や恋愛相談をするが、そのたびに恋仲から嫉妬され、呼び戻しの連絡や迎えが来たりする。
そのたびに怒られたり、拗ねられたり、酷い目にあったりするので大変だった。
-完-
お読み頂きありがとうございました!お疲れ様でした!
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