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木蔦(キヅタ)
2022-08-18 16:00:10
3391文字
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氷漬け長義くんを発見したまんばと幽霊長義くんの話【ちょぎくに】
ちょぎくに
現パロ
xxxのパロ(ネタバレになるので最後に明かす)
まんばは由緒ある山姥切家の三男。
家のわりに本人はごく普通の男子高校生。その不釣り合いさから学校で虐められてたりする。
ある日ゆーれーに取り憑かれてしまう。
ゆーれーは高慢で、自分勝手で、人の話を聞かずどんどん突き進んでいくタイプで、まんばはたじたじ。
『ああもう!お前を見てるとイラつくな!貸せ!』
引っ込み思案なまんばを見て痺れを切らしたゆーれーはまんばの体を奪ってしまう。
見事いじめっ子を虐た
……
撃退する。
それ以降まんばは虐められなくなる。
それからも高慢なゆーれーの言うことをきく羽目になり、まんばは渋々ながら体を奪わ
…
貸すことになる。
ゆーれーは不思議なことにまんばの家に詳しくて、もしかしてご先祖様では?ひいひいひいひいひい
…
お祖父さんか?と思う。
そしてなんやかんやあって、まんばは家が所蔵する山でゆーれーの体を発見してしまう。
雨に降られ、洞窟に入り込む。探検しようとゆーれーが言い始め、奥へ。進むにつれ冷気が増し肌寒い。
そして最奥には分厚い氷の中で眠るようなゆーれーの体があった。
透き通ってない、はっきりと輪郭が見える。まんばは不思議な感動に包まれる。
ということは長義は凍えてタヒんだのだろうか?溺れて?なぜこんな洞窟に?
そんなことを考えていると、ヒビが入ってることに気づく。よく見ると地面に細かな氷が飛び散っていた。まるで最近氷が割れたかのよう。
そして背後から異形に襲われる。長義のお陰で間一髪で避けられた。
異形は長い白髪のボサボサで、背は曲がり、猿のように走る。
『貴様、生きてたのか
…
!』
ゆーれーがそれを山姥と呼ぶ。実はここに氷漬けで封印されていた。最近封印が解けたらしい。
山姥の爪や牙は鋭く、丸腰では歯が立たない。
まんばは防戦一方でたじたじ。頼りのゆーれーはどこかへ逃げてしまった。
もうだめだ、と思った時、ゆーれーがまんばを庇うように山姥に向き合う。
「ちょ
………
う、ぎ
……
?」
「待たせたかな」
ゆーれーじゃなく生身の姿。
なぜ彼が?と思い見ると、氷漬けにされていた体がない。
そんなまさか、あれはタヒ体だったのでは?なぜそれが生きているのか。氷漬けされたらタヒぬだろう。
彼は山姥と戦う。しかし彼も生身である事は変わらない。石をぶつけたりとか、洞窟内にあった枝の切れ端を刀の代わりにしたり。
まんばは何もできず、見ているだけだったが、ハッと我に帰る。
まんばの苗字の由来を思い出した。
まんばの家はご先祖様が山姥を斬ったという逸話が残っている。聞いた時はおとぎ話と思っていたが、山姥を目の当たりにしたら信じずにはいられない。
まんばの家には山姥を斬った霊刀があった。アレも山姥なら、あの刀があれば斬れるのかもしれない。
「俺が戻るまで耐えてくれ
…
!すぐ戻る!」
まんばは家に戻るため、来た道を戻る。しかし背を向けたまんばに気づき、山姥がまんばに襲い掛かってきた。
「バカ、危ない!」
その声でまんばはハッと振り向く。
山姥が腕を振りかざし、鋭い爪を突き立てた。
まんばは目の前が真っ赤に染まる。それは自分の血じゃなくて長義で、愕然とした。
背中の3本の爪跡から大量の血が流れている。
「長義
…
!」
崩れ落ちる体を抱きとめ、ずるずるとしゃがみ込む。息はあるが早く止血しなければまずいだろう。
「大丈夫だ、
……
これくらい」
脂汗を浮かべながら長義が立ち上がる。
なおも山姥に向かおうとする。
「長義、無理だ!一旦引こう!」
「ダメだ、誰かが相手をしなければ一般人を襲うぞ
…
!」
「だからって
…
!」
「山姥退治は俺の仕事だ、お前は黙っていろ」
長義は山姥に向き直る。
「何百年経ったのかは知らないけどね、因縁をここで付けよう」
ぐるるる、と威嚇のような唸り声。
「ここからは本気だ
…
!後悔しろ!」
長義はどんどん傷ついていく。先程の背中の傷のせいか動きが鈍く、山姥の攻撃を避けきれない。
勝ち目がないのはわかっているのになぜ、と思う。
山姥の隙を突き、長義が押さえ込む。
「国広、ここから離れろ!」
「で、でも長義を放ってなんて
…
!」
「いいから
…
!」
すると長義からえも言えぬ圧力が放たれる。それに呼応するように洞窟の奥から、水がどっと溢れて来た。
「さあ、封印の時間だ。俺もお前もここにいるべきではないんだよ」
その言葉でようやくわかった。
長義の体がここに氷漬けにされていたのは遥か昔に山姥を封印して自分も道連れになったからだった。
そして今も同じ事をしようとしている。
このままふたりは封印されて、また何百年も時を過ごすのか。
(そんなことは、させたくない
…
!)
まんばは山姥を押さえつけてる長義に抱きつく。山姥から引き離した。
「
…
っ国広!何を
…
!!」
「なんで長義が犠牲になるんだ!」
「それは
…
!」
「俺は嫌だ
…
!お前ばっかりなんで
…
!生きてほしいのに
……
!」
「
…
国広、後ろ
…
!」
山姥がまんばに襲い来る。長義は庇おうとするが怪我の所為で
上手く動けない。
まんばは衝撃を覚悟し、ぎゅっと目を閉じた。
それはいつまでもやって来ず、目を開けるとそこには一振りの刀。それが山姥の攻撃を阻んでいる。
(これは
……
?家宝の
…
?)
なぜここに、と思う間も無く、山姥はさらに攻撃を仕掛けてくる。まんばはその刀を咄嗟に取った。
山姥の爪とぶつかり、ガンっと音が鳴る。
「俺、刀なんて扱ったことないんだが
…
!な、長義
…
!」
「情けない声出すな」
「でも
…
あんたの方が
…
!」
「それは俺には扱えない、お前がやれ」
どういうことだ、と思いつつも、刀は不思議と手に馴染む。勝手に体が動いた。
まるで昔から慣れていたように刀を振るい、向かってくる山姥を斬った。
-完-
気が抜けて、その場にずるずるとしゃがみ込んだ。長義もふぅ、と座り込む。
よかった、と思ったが、家宝を汚してしまったと慌てる。
ヾ(・ω・`;)ノ
服で無理矢理拭こうとすると、長義に止められた。
「傷が付く、やめろ」
貸せ、と取り上げられる。長義が大きく振るとべっとりついた血がある程度
払われた。
「後でじっくり手入れするから、今は仕舞っておけ」
そういえば、長義、怪我は!?となった所で長義が意識を失う。まんばに覆い被さるように倒れて、ギャッとなった。
慌てて救急車を呼んだ。
長義は身元不明で(当たり前)退院後はまんばの家で預かることになった。(保険など入ってないので治療費が大変なことになった。)
両親に事情は話したが戸惑ってるようだった。(そりゃご先祖様が現れたら当たり前)
話の流れからして山姥を斬ったご先祖様は長義なのだろうと思う。
「違うよ」
「違うのか?」
「そもそも俺に子どもなんていない、途中で封印されてるからね。お前は本家の誰かの血筋だろ。血の繋がりはあるけど俺は直系じゃない」
「伯父/叔父さん辺りか?」
「お前に『オジサン』って言われると腹立つな💢」
「そ、そういう意味じゃないってわかってるだろ!」
刀は床の間に二振り並んで置いてある。
「刀がなぜか増えたんだが
…
分裂
…
?」
「あれはお前の刀だろ」
「俺は刀なんか持ってない」
「お前のだよ。確かに昔山姥を斬ったのは俺だ。だけど結局は封印するしかなかった。アレを滅したのはお前だ」
あの時は無我夢中でよく覚えていない。
生身の長義が隣にいる。透けてないし触れる。それが何とも新鮮。
「どうしたの、誘ってる?」
「さそ
……
?」
新鮮に感じる所為か、たまにドキッとしてしまうことが多い。今も長義がフッと笑ったのが、何とも言えなくて、目が離せない。
「今はお前に何でも与えてやれるし、好きなだけねだればいい」
そう言いながら長義に胸を優しく押されてボフリと倒れ込んだ。
ちょぎくにはぴえん!
長いことお付き合いありがとうございました!お疲れ様でした!☺️
ごーすとすいーぱーみかみの、おキヌちゃんが氷漬けから復活するのがやりたくて書きました。氷漬けのイケメン良くない?そしてそこから生身になったイケメン良くない??
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