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木蔦(キヅタ)
2022-08-18 15:42:20
3447文字
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オメガバの世界に連れ去られてしまうまんばの話【ちょぎくに】
ちょぎくに
オメガバ世界少しあり
ちょぎくにサンド
まんばは長義といつも喧嘩する。ああいえばこういう。売り言葉に買い言葉。減らず口。
しかしある日まんばの目の前に突然長義(別個体)が現れる。
どこから転送されたのか、パッと本丸内に出現した。
まんばの手をぎゅっと握り、長義(別個体)は目をキラキラさせる。
「見つけた!俺の運命の番い!」
「???( °ω° )」
話を聞くと、おめがやらあるふぁやら、よくわからない単語が出てくる。長義(別個体)はあるふぁらしい。
「ずっと探していたんだ、俺のΩ」
「俺はおめがじゃなく写しだが」
「そうだな、お前は俺の写しで、さらに俺のΩだ」
俺の本丸に来て欲しいと言われ、手を引かれる。
「待て!偽物くんはうちの刀だ!そんな写しでもいなくなれば戦力減になるから持っていかれては困る!」
「しかしこれは俺の番いだ、俺のものなのだから持ち帰るのは当然だろ。片時も離れていたくない」
「番いとかオメガとか、わけのわからないことを
…
!」
あーだこーだ。まんばはきょとん。
なんやかんやあって、まんばは強引に(半ば攫われる形で)α長義の本丸に連れて来られる。
α長義はベタベタに甘くて、優しくて、隙あらば手の甲や頬にキスしてくる。スキンシップが多い。
にゃんせんが呆れ顔。
拉致してきたと知ってため息。
「猫殺しくん、手は出すなよ。俺の番いなんだから」
「出さねーって」
「他のαにも釘を刺しておかないと。さっさと番っちゃえばいいんだけどね」
他にもあるふぁが??
「俺が守ってあげるからね。発情期までは手を出さないから安心して」
発情期とか番いとか、動物みたいだな( °ω° )?
だけどなんやかんやで、α長義と良い雰囲気になり、「発情前だけど、イイよね?」って押し倒されたりする。
いやらしい触れ方でぞくぞくし、流されそうになる。
でも自本丸の長義のことが頭を掠め、まんばはα長義に拒否を示してしまう。
「ごめんごめん、お前がまだ怖いなら止めるよ。嫌がることはしたくない。でも発情期になったらお前の意思はどうあれ抱くからね」
まんばは発情期ってなんなんだ、と漠然とした不安を抱く。
そしてついに発情期が来てしまう。
朝から調子がおかしくて、力が入らず、体が熱っぽい。布団から出れない。腹の奥が疼き、何かを求めてキュウキュウしている。頭がぼんやりする。こんな状態初めて。
「ようやく発情期だね」
(これが、発情期
……
?)
体に篭る熱を持て余して、自分ではどうする事もできない。つらい。息が自然と荒くなる。
「楽になりたいよね?」
こくこくと頷く。
「わかった、すぐ番いになろう」
暗=͟͟͞͞( °ω° 三 °ω°=͟͟͞͞)転
…
すると思ったか!ヽ(`∀´ )ノ せぬぞ!!
素肌に触れられ、どんどん熱を高められ、苦しさが増す。楽にしてくれるなんて嘘かと思いながらも、その先にある行為を期待してしまう。もっともっととねだってしまう。理性は完全に焼き切れてるが、漠然とした恐怖心は拭い切れなくて逃げ腰。
「挿れるよ」
「や
……
っ」
と言う時に障子が開かれる。
それは長く姿を見てなかった自本丸の長義で、まんばは今まであった不安や心細さが一気に溢れてくる。
「ちょうぎ
……
っ」
まんばは長義に駆け寄り抱き着く。
「な、に、偽物く
……
」
まんばの全裸に戸惑いつつも、その意味を理解し、カッと頭に血がのぼる。
「
…
貴様
……
!」
怒りそのままにα長義を殴った。α長義は吹っ飛び、押し入れの襖が外れる。手加減などしなかったし、向こうも構えてなかった。
ポロポロとまんばは泣く。長義、長義と壊れたオルゴールのように呼び続けている。
「随分と酷いことをしてくれたようだな」
自本丸の長義はまんばを取り戻しに来た。
どうやらこの本丸と自分の本丸の世界は違うらしい。自分達の世界にはαやらΩの概念はない。違う世界に飛ぶために政府のつてを使ったり、ネットの怪しげな宗教に声を掛けたり、大変だった。
そしてようやく別世界のこの本丸に来れた。
ここの審神者に居場所を聞いて、部屋にたどり着いたらこれだ。
怒らないわけがない。
ずっと片恋していたまんばが他の男に抱かれていたのだから。
まんばは自分にしがみついて震えている。もう少し早く来ていればと悔しかった。
いつも生意気な口を叩く写しがこんな弱々しい姿を見せるのは初めて。
随分怖い思いをしたのだろう。毎日無理矢理暴行されていたのかもしれない。
「邪魔者が、こんなタイミング悪く来るなんてね」
「どっちが邪魔者なのかな、横からしゃしゃり出てきたのはお前だろ!」
「その子は俺の運命の番いだ、βのくせにΩを欲しがるなんて分不相応だと思わないか」
「訳の分からないことを
……
」
「国広、おいで。体がつらいだろう。楽にしてあげるから俺の所に来い」
まんばはα長義を見て、自本丸の長義を見て俯く。
まんばの頬は上気していて、息も早い、太腿もツーっと何かが伝ってる。身体にはいっぱい赤い跡がある。
そんなまんばにあてられるが、自分以外の誰かがそうしたと思うと不快感が湧いてくる。
長義はあられもない姿を他に見せたくなくて、自分の布をまんばに巻き付けた。
「うちの刀に手を出すなら黙っちゃいない」
「俺とやり合おうと?俺はαだよ?」
ふたりとも刀に手を伸ばす。
「や、やめろ
……
!良くない、抜刀はだめだ
…
!」
まんばが二人の間に割って入る。
まんばは発情期の所為で理性など吹っ飛んでたが、朦朧としながらも繋ぎ合わせて何とか精神を保つ。
「しかしこいつがお前との邪魔を
…
!」
「あんたのつがいにはなれない。俺は長義が好きだから」
どっちも長義だがまんばが自本丸の長義をチラッと見たことで、その意味を汲み取れる。
「に、偽物く
……
」
「今まで良くしてもらってすまないが、本丸に帰る」
まんばは立っていられなくて座り込む。自本丸の長義がそれを支えた。
「俺とお前は運命の番いなんだよ
…
!俺が一番お前に合ってるんだ!!」
「それでも、自分の気持ちに嘘はつけない
……
」
見上げるまんばにα長義は怒ったように顔を歪めると「勝手にしろ
…
!」と言った。
自本丸長義がまんばを支え、二振りは元の世界へ帰った。
元の世界に帰っても、まんばの発情は治らなかった。
はぁはぁと走ったように息を荒くし、普段は真っ白い頬が赤みが差している。とろんとした物欲しげな表情で長義を見上げる。色気が増し増しで、一挙手一投足が艶めかしい。軽く開いた口の、ぽてんとした下唇はかぶりつきたくなる。
ごくりと息を呑む。
「しょ、しょり、するから、出てってくれ
……
」
まんばは苦しげな表情で長義の胸を押す。抵抗にもならない弱々しい力。
「いやだ」
「な
…
!お前の前でしろと
…
!?馬鹿なことは言うな
…
!」
「違う」
まんばを押し倒す。
「俺がシてあげるから
…
」
暗₍₍ ◝( ゚∀ ゚ )◟ ⁾⁾転
Ωの発情期はすぐには治まらなかった。途中長義が審神者に説明しに出ていき、結局七日七晩続いた。
ようやく治まり、心配をかけたみんなに謝りに行くと、長義とくっついたことを誰もが知っていて恥ずかしい思いをした。
そしてそれっきりかと思われた発情期は数ヶ月後再び始まり、七日間大変な思いをした。
突然とは言え、長義は事態を把握すると、部屋に篭る準備を手際良く整え、まんばと自身の休みを申請して、まんばの元に来てくれた。
「お前は厄介な体質になったみたいだね」
「
…
すまない、でもあんたまで俺に付き合わなくても
…
」
「恋刀の俺が付き合わなくて、誰を巻き込むつもりなのかな。ひとりでシても全然治まらないでしょ」
発情期中は性に狂ったような状態になるが、長義の精を受けると幾分か落ち着く。それを前回嫌と言うほど味わった。
まんばは仕事もせず、長義をも休ませてしまうことに罪悪感を感じているのか、困った顔をしている。
この世界ではαもΩもいないため、抑制剤などはない。だからこうしてやり過ごすしかない。
「これは俺の特権なんだよ。お前はつまらないこと考えてないで、俺に集中したらどうかな」
チョギクニハッピーエン~フゥゥゥゥ
お疲れ様でした!長いことお付き合いありがとうございました!
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