木蔦(キヅタ)
2022-08-18 15:21:32
1727文字
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仲良しな三振りちょぎくにの話【ちょぎくに(ちょぎ&くに&くに)】


ちょぎくにサンド。(内訳はちょぎ+くに+くに)

以前から薄々感じてたけど、まんば二振りから好意を感じる。長義にとても親切だし、よく話しかけてくる。こっちから声をかけると顔を赤らめて、わたわたしてる。布んばに至ってはその後逃げ出す。

写しから想いを寄せられることは悪い気はしない。
向こうがどうしてもと望むならお試しで付き合ってもいい。(そしてそのまま傾倒していくのは目に見えてるが今は考えないことにする)
告白してくればの話だが。

と考えていた。

考えていたのだが

「長義、俺もこいつもあんたが好きなんだ」

ふたり同時に告白しにきた。

(これはあれか?『この子と私、どっちを選ぶのよ!』案件か??)

いけしゃあしゃあと告白する極んばと、真っ赤で俯いてる布んば。
それを観察しながら少し悩む。
まずいことになった。先に告白してきた方とお試しに付き合ってみるつもりだったので、同時なのは考えてなかった。

(モテる男はツラいな

さて、どうしよう。持ち帰って検討にしようか、と考えたところで、布んばが口を開いた。

「だから俺たち、長義をはんぶんこすることにしたんだ!」

は?
『はんぶんこ』とは?折るわけじゃないよな?何を言っている??

「実は昨夜、二振り目と想いを確かめ合った」
「言い方」
「お互い譲る気はないのはわかってた。だけど気づいたんだ、長義を分け合えば平和的解決ではないかと。」
「なぜそうなる」
「発想が神だな✨俺はすぐ一振り目の提案に乗った」
「待てよく考えろ」
「両方と付き合えばみんなハッピー、丸く収まる」
「俺の意見無視だよな!?俺付き合っていいなんて一言も言ってないよな!」
「まあ本歌だから問題ないだろ」
「そうだな本歌だから」
「本歌は理由にならない!!」
3振りで付き合うって何だ……?どういう神経してるんだ、非常識かこの写したちは。

「付き合うと言うのは、世間一般で愛し合った男女2人が
「俺たち男だし、付喪神だから、世間は関係ないだろ」
正論。
「長義は俺たちが嫌なのか?嫌いなのか??🥺」
「う……

付き合うことになりました❤️


二振りと付き合って行くうちにどんどん好きになって行く。
引っ込み思案で素直な布んばも好きだし、
素っ気ないけどデレる時が堪らない極んばも好きだ。

しかし問題が多々あった。

ふたりきりになって、良い雰囲気になり、キスをしようとすると止められる。
「それは二振り目がいる時に」
「一振り目がいないところではダメだ」

付き合ってるとはいえ人前でキスしろと??(°台° )

他にもある。3人で話していると、いつのまにか二振りだけで盛り上がってしまう。


「これが美味しいだろ?」
「俺も好きだ」
「え、俺は食べたことないよ」
「この新商品食べてみたか?」
「そんなもの出てたのか?」
「ちょうど持ってる。ほら、はいあーん」
「あーん」

(疎外感……!!というか俺無視!!)
二振りが付き合っているのでは??

「本当に俺のこと好きなんだよな??」
「ああ」
「好きだぞ」
「それにしてはふたりで仲良すぎないか?俺を差し置いて」
「そうか?」
「そんなことないよな?」
「いーや!そんなことある!俺抜きでふたりで話し込んでることがある!」
「なんだ嫉妬か?」
「嫉妬したのか!?」
「ちがう!!」
「でも二振り目と仲がいいのは仲間だからだ」
「仲間?」
「俺も二振り目も長義が好きだから、同志なんだ。同志は助け合わなくては」
「そうだな!俺は一振り目のためなら火の中水の中助けに行くぞ!」
「火の中も水の中も刀には致命的」
「だから仲がいいのは当然なんだ」
「わかった、仲がいいのは理解した、俺を仲間外れにする理由は?」
「長義は敵だからだ」
「まさかの敵認識」
恋刀ではないのか??
「俺たちふたりで長義を落とさなければならない。これは俺たちと長義の戦いなんだ!」
「ふたりで協力し合おうな!必ず長義を打とう!」
「俺は悪の帝王か何かか?」

こんな感じで3振りは日々日常を過ごす。

-完-

お疲れ様でした!(*´∀`)