木蔦(キヅタ)
2021-06-20 23:29:56
3451文字
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長義の親戚(?)と会い、泊めてもらうまんばの話【ちょぎくに】現パロ


ちょぎくに
※現パロ
※オリキャラが添える程度出る

まんばはクラスメイトの長義のことが嫌い。何かとまんばに突っかかってくる。言い掛かりをつけてくるし、嫌味もたくさん言われる。

たぶん長義もまんばのことが嫌い。だからこんなことをしてくる。

ある日まんばは学校の帰り道、女性とぶつかる。
女性は何度も謝り、走り去る。
まんばは買い食いしながら帰る。

が、まんばの家がなかった。

今朝まであった一軒家がない。更地。まんばは慌てる。
どういうことだ?いつ取り壊された?兄弟はどこに?何が起こってるんだ??

まんばは色々考える。どうしようか考えた挙句、友人の加州の所へ行く。
母親が出てきて今は家にいないということを知る。まだ帰ってないらしい。じゃあいいです、と別の友人の所へ行く。しかしタイミングが悪いのかどの友人も捕まらない。まだ部活が終わってないのか。

兄弟と連絡が取りたいが、端末の電波が悪く圏外。どうしたものか途方に暮れる。
そのうち辺りが真っ暗になる。警察官に声を掛けられ、遊んでたわけではなく家がなくなったという旨を話す。信じてもらえない。
家まで案内すると、ここは数年間更地だったと言われる。さらに警察官をからかったと疑われ、仕方なく逃げてきた。

(今朝まで家はあったのに、数年更地ってどういうことだ?あの警官の記憶違いでは??)

まんばは息を切らせる。コンビニの前でぼんやり。お腹が減ったがお金をそんなに持ってない。先程買い食いしたが足りない。

まんばはしょぼん(´・_・`)

「お前、どうしたの?」
声を掛けられ、振り返ると長義……ではなく、長義に似た誰かがいた。似過ぎててびっくりした。本人のよう。

だけど背丈が違う。長義はまんばと同じくらいの身長だが、目の前の彼は10センチ以上高い。

(兄?兄弟はいないはずだから、親戚か……?)

「その格好は?ここで何してるの?」

夜遅いのに制服姿で何してるのか問われた。まんばは渋々答える。

「えと、家に、帰れなくてお腹すいて……
「もしかして鍵忘れた?」
「え!?いや、その

家が更地になったなんて言ったらまた信じてもらえないかもしれない。
「もう、良いから来な」
強引に手を引かれる。

連れてこられたのはマンション。結構広い。何部屋もある。リビングには大きいテレビとフカフカの絨毯。

「ご飯作るから座ってて」
長義の親戚はキッチンに立ち、何か作ってくれてる。
長義とそっくりなのに、中身は大人で、スマート&ストイックな感じでかっこいいなとまんばは思う。
俺が女なら惚れるな。

「あの、何かお手伝いします……
「いいから。座ってて。」
「でも」
「申し訳なく思ってるなら皿洗いしてくれればいいから」

美味しい夕食をご馳走になる。
まんばが皿を洗っていると長義の親戚は風呂の準備をしてきたらしい。

「先入っていいよ」
「え!?」
?なに」
「えーっと

家に帰れないとは言ったがそこまでしてもらうわけにもいかない。

「さすがに、風呂までは
「なんで遠慮するの?」
いやいやするだろ普通。
「じゃあ一緒に入る?」
「え!?」
「おいで」

来た時同様腕を引かれる。風呂へ。
渋っていると服も脱がされて慌てた。そして浴室に入る。

「身体洗ってあげるよ」
「え!?いや自分で!」
「いいじゃない、やってあげたいの」
あれよあれよと言ううちに、長義の親戚に体を洗われる。

ゴシゴシと力を入れるのではなく、撫でるようにされて、とてもくすぐったい。思わずぴくんぴくんと反応してしまった。
長義の親戚がフッと笑った気配がする。恥ずかしい。
その後は普通にお風呂に入った。なんだか少しのぼせ気味で、フラフラしながら服を着る。ちなみに彼の服を借りた。

「さ、寝よ?」
手を引かれ、寝室へ。彼のベッドは大きくて、男一人が使うには惜しいくらいだった。
「いや、俺はソファで……!」
「何?何か怒ってるの?」
「怒ってるとかじゃなく、その!」
「いいじゃない、滅多にないことでしょ?」
確かにこんな大きなベッドで寝るのは滅多にない機会だが、他人と一緒に寝るなんてできない。

「あの!さすがにクラスメイトの親戚でも、その、遠慮するというか!」
「?」
「ソファで十分なんで!」
「なんでそんなこと言うの?俺はイチャイチャしたいんだけど」
「イチャイチャ!?」
「うん、しよ?」
「いやいやいや!?女の子としてください!その顔ならたくさん寄ってくるでしょ!?」
「は?何それ」

すとんと表情をなくし、まんばを見つめてくる。怒ってるらしい。少し怖い。

「なんでそんなこと言うの?何か怒ってる?」
怒ってるのはそっちだし!
「放っておいたの怒ってるの?でもそれは仕事だったって説明したし、お前も納得したよね?」
何のことだ??放っておいた?
「もしかして仕事じゃなくて浮気してたとか勘繰ってるの?お前だけだっていつも言ってるよね?」
「待ってくれ、何か勘違いじゃないですか!?良くしてくれるのは有り難いけど、何言ってるか全然わからない!」
「すっとぼけるのはやめなよ国広!」
「なんで俺の名前を知って!あ、長義から聞いたのか!」
「聞いたのかって何言ってるの」
「なんで長義の親戚の人が、俺を知ってるのかと!」
「親戚……?」

彼はそのまま黙り込む。ちらりとまんばを見て、また考え込む。

「山姥切国広、で合ってるよね?」
「??はい」
「何歳?」
「17です」
「ふむ……
彼はさらに考え込む。
「恋人は?いたことある??セッってしたことある?」
「はぁ!?」
まんばは真っ赤になる。
「ど、どっちもありません!!」
「ふーん……?」

まんばの答えに彼がニヤっと笑う。

そんなに童貞を見下したいのか!やっぱり長義の親戚だ!性格が悪い!とまんばは思う。

「ふーん?処女なんだ?」
「しょ?」
いや童貞だが、と思う。処女って女性に使う言葉では?間違いを指摘した方がいいのか?

「俺ってどう?国広は好き?」
「好??かっこいいとは思います。」
「うんそっか、嬉しいよ」
「はぁ」
「実はさ、俺、初恋の人がいたんだけど、両想いになった時は既に非処女だったんだよね」
「はぁ……。???」
「それがすごく悔しくて、悲しくて、相手の男殺してやる!とか思ったんだけどさ」
「それほど彼女さんが好きなんですね」
過激だな、と思う。
「うん、でも今ならそれが手に入るのかなって」
「え?もう彼女さんは処女じゃないんですよね?」
「うん、今はね」

押し倒される。

「でもお前は過去の人間だから」

暗転


まんばは朝起きてぼんやりしている。
ふと、ベッド横の写真立てを見ると、隣で寝てる男性と、まんばにそっくりな男性が並んで写っている。

「これ……

まんばはまだ混乱している。だけどふと過った可能性にブルっと体を震わせる。

「ナイ、ナイナイ
そこから目を逸らすと隣の男が目を覚ます。

「元の世界に帰るよね。送るよ」
「へ?」
まんばに制服を着せて、手を引き、とある女性の所へ行く。昨日まんばがぶつかった女性。

「ちょっと国広が時を超えてしまったらしい」
なにやら女性に話をしている。よくわからない。
そして女性がまんばに何かすると、ふたりはいつの間にか消えていた。
どこいったんだ?と思い、家に帰るとちゃんとある。更地ではない。
少し感動する。

「あ!兄弟!どこ行ってたの!外泊するなら連絡してよね!携帯も圏外で通じないし!」
兄弟に怒られる。

そして昨日のことは夢だろうかと思いつつ、日常に戻って行くのだった。

~ハッピーエンド~


■どうでも良い設定
・女性は審神者です。まんばが初回にあったのは過去の審神者、最後に会ったのは未来の審神者。
・みんな仕事してるから夕方家に帰ってないし、一人暮らししてる子も多い。加州くんは一人暮らししてるので「今は家にいない」と言われた。
・兄弟バラバラになったためまんばの家は取り壊して売った。
・お風呂後、『彼の服を借りた』とまんばは言ってるけど、未来のまんばの服。
・長義くんが過去・現在のまんばを見分けられない程度しかまんばの身長は伸びてない。本歌様は大太刀だったから伸びしろが(都合のいい解釈)