木蔦(キヅタ)
2021-06-20 22:45:48
2568文字
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1度抱かれて以降、知らぬ間にたびたび長義と暗転しているまんばの話【ちょぎくに】


ちょぎくに

まんばは長義に抱かれた。 

甘酸っぱい関係でもない。むしろ険悪。
昨夜酔っていたせいで、長義に言われるがまま広間を抜け出し、長義の部屋に連れてこられた。そして惰性でそのまま

もしかしたら女にでも見えたのかもしれない。酒の力はすごい。
まんばも酔ってた所為でされるがまま、抵抗しなかった。そこらかしこにキスマークがある。

早朝、長義の部屋で目を覚ましたまんばは真っ青になり、部屋の主が起きる前にそそくさと逃げた。

まだ腹に長義がいる気がする。少し口の部分がヒリヒリして痛い。

(別に女じゃあるまいしどうってことない。無かったことにしよう。向こうも俺なんかを抱いたなんて不本意だろうし、そもそも覚えてないかもしれない)

案の定、長義から昨夜の件を咎められることはなかった。まるでなかったことのように過ごしているため、記憶がないのかもしれない。

だからまんばも忘れることにした。
あの夜は散々鳴かされ、イかされ、恥ずかしいことまで言わされ、あまり覚えていたい記憶ではない。

しかしある日急に体がおかしくなる。
腹がカッと燃え上がるように熱くなり、何かを求めて収縮する。部屋で本を読んでいたまんばはびっくりする。
そのうち熱は全身に移り、びくんびくんと打ち震える。体に力が入らない。

だけどまんばは無意識に行かなければ、と思い、そこで記憶がぷつんとなくなる。

起きると長義の部屋で朝チュンしてた。
真っ青になる。なぜこんなことに??

まんばは自分の部屋に逃げ帰る。
体には明らかに情事のあと。
しかも長義の部屋にいたということは自分が移動したということ。記憶がない。
ということは運ばれたのか?しかしさすがに夜とは言え、まんばを抱きかかえていたら誰かに目撃されそう。

昼間じっと長義を観察するがいつも通り。何か言ってくる気配はない。

何も言ってこないならいいか、自分も忘れよう、と再びなかったことにする。

しかしまた腹が熱くなる。今度はじゅくじゅくと奥が疼き、何かが欲しくて堪らなくなる。じっとうずくまり、やり過ごす。

徐々に意識が遠のき、気づくとまた朝チュン。間近に長義が寝てて、またひぇっとなり逃げ出す。

「っ……
逃げ出す時にたらりとした感触がする。恐らく長義が中に出した。部屋に戻り、用意を持って風呂へ。

誰もいないことを確認し脱ぐ。シャワーを浴び、中を掻き出そうと座り込む。おそるおそるゆびを突っ込み、ぐるりと指を回すが、出てこない。
もっと奥か、と指をさらに奥へ。中は柔らかい。掻いても掻いても出てくる気配がなく、ぐりぐりと奥へ指を押し付ける。
「ん
思わず声が出てしまうが他意はない。

待てよ?

まんばは思う。

初回も腹に出したはずだ。二回目に抱かれた時の記憶はないが、初回はよく覚えてる。何度も何度も揺すぶられ、腹がパンパンで苦しかった記憶がある。

しかしまんばは翌日処理した記憶がない。長義がやってくれた可能性もあるが、ふたりしてぐったりと布団に沈んだような気がする。
一体、中のものはどこへいったのか。

今回、たらりと出てきたのであれば恐らく中にあったはず。それがない。

「あ……?」
掻き出しているうちに熱を持つ。きゅうきゅうと指を締め付けている。まんばはそんな気持ちでも雰囲気でもないが、どんどん引きずられていく。数分もしないうちにとろとろになってしまい、自分で体を支えられなくなる。

くったりと洗い場で蹲る。カラカラ、と浴室の扉が開く音がした。

まんばは誰が来たのか気になって、そちらに目を向けたいが、そんな気力もない。
身体が熱くてしょうがない。じわじわ、じゅくじゅく。どうにか熱を放出したい。

「こーんな所で、そんなはしたない格好してるなんて、恥ずかしいやつだね」

声のした方を見上げると長義がふふん顔で見下ろしている。

「ほん、か……
「良い具合に出来上がってるじゃない」

まじまじとまんばの身体を検分している。恥ずかしい。

「や、やめ……
「お前がやめてほしいならやめてもいいけど、困るのはお前じゃないかな?」
「ひっ」

ピンっと長義が指で弾く。それにすら敏感に感じてしまう。






暗転








風呂場で抱かれた。いろいろ錯乱しながら部屋に戻る。体が気だるい。

長義は酔っていたわけでもないだろうに、あの事を言及してこない。まんばもあまりしたい話題でもないので、問い詰めない。できればこのままなかったことにしたい。

でもそうは問屋が許さない(お決まり)

また体がおかしくなる。まず腹が熱くなり、すぐにその熱が全身に回る。風呂場で起こったことと同様にとろとろになってしまう。体に力が入らない。

くったりと畳の上で横たわる。

「ああ、いつまで経っても来ないと思ったら、立てないんだ?」

声がして、視線だけ向けるといつの間にか長義がいる。

……?」

来ない、とは??

「この前たっぷり注いだからよく効いてるみたいだね。まさか立てなくなるとは思わなかったけど、これはこれで楽しい、かな」

注いだとは!?何か変なものを入れられたのか!?と驚く。

「また中にたくさん出してあげるね。お前好きだもんね」

好きじゃない。というか注いだってそれか!?とまんばは気づく。

「き、効くって何が!?なんでそんな!」
「自我が残ってる?」
「自我!?」
「耐性ができちゃったかな

今まで長義によって良いように体を使われていたらしい。
実は長義の体液を吸収することで、操られていたらしい。長義が呼び寄せると意思に関係なく引き寄せられていたとのこと。

つまり、長義がまんはを抱きたいと思って呼んでいた。

「昼間はみんなの目があるから、その、会えないし、それにお前、避けるから……。会いたくて、呼んで抱いてた。だけど朝になるとお前いないし、その事で文句言っても来ないから

(待て、女だって勘違いして、初日抱いたんだと思ってたけど、それ……

そこで長義がまんばを好きだって発覚してハッピーエンド。

お疲れ様でした!続き、大変お待たせしました!お読み頂きありがとうございました!