木蔦(キヅタ)
2021-05-16 09:24:48
788文字
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本歌様のヘアトリートメントオイル発売決定記念お祈り【ちょぎくに】


本歌様のヘアトリートメントオイルが発売決定したのを記念して。

ちょぎくに

まんばは思い切ってトリートメントオイルを買った。本歌をイメージした香りということで、わくわく。
まんばは密かに想いを寄せているが、ただそっと遠くから見るだけで何もできない。
近づくなんて恐れ多い。それに嫌われている。

だからまんばは香りを楽しむ程度なら、とこれを購入した。

出して髪に馴染ませる。良い香り。これが本歌の(イメージの)香りかぁとほんわかする。髪なんてあまり手入れをしたことがないが、毎日付けようと思う。これくらいの香りなら、余程近づかなければ匂うまい。

しかし、本歌にその匂いがバレてしまい、問い詰められる。

「どこの本丸だ!」
「は?」
「どこの本丸の俺とこんなに匂いが付くまでくっついたんだ!!」

なにやら勘違いを生んだらしい。
まんばは必死で誤解を解く。




どうやらこのトリートメントは長義の間でも話題になったらしい。

自分をイメージして作られた、というのに興味を示した個体が買い使ってみた。そして髪もサラサラ、匂いもいいという事で高評価レビューを書いた。それを見た同位体がどれどれ自分も、と挙って購入し、瞬く間に長義の間で広まった。

だからこの長義のヘアトリートメント≒長義の匂いということだ。だから長義は勘違いした。

「え、お前、あれ買ったの??」

信じられないという目で見つめられる。まんばは居た堪れなくて、俯き、コクリと頷いた。
「なんで?」
「あ、あんたの香りだっていうから、その

それ以上は言えなかった。
だけど察した長義がため息を吐く。

「それは人間が持ってるただのイメージなんだけど」
「し、知ってる」
「本物の香り知りたくないの?」
「は?」

ハイハイ、余所でやってください。ちょぎくにハピエン。お疲れ様でした。