木蔦(キヅタ)
2021-04-22 07:26:33
1662文字
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神の元へ嫁ぐことになったまんばと、今までまんばを守ってきた長義の話【ちょぎくに】


ちょぎくに
※長義が誰かの嫁になる表現が出てきますが、安心してください、長義は攻めです。
※ちょぎくにというより、ちょぎ→くにです。
※審神者が出てきてしゃべります。
※女装表現注意(まんば、長義)
※展開の都合上、オリキャラ(悪役)が出ます。
※書きたいとこだけ書く

「主、俺で解決するなら、この身を捧げよう」
「国広……!」

まんばはある神から目をつけられ、何度も襲われた。今まではなんとか助かったが、今回は遂にまんばを贄にと要求された。

審神者はただの人間であって、神には敵わない。刀剣達も審神者に力を貸しているだけであって、本来は付喪神の方が格が上。

だから他所の神からの要求に抗う術は持たなかった。

「ごめんなさい、ごめんなさい
「主が謝ることじゃない」

まんばがその神の元へ行くために準備をすることになった。
白粉をはたき、唇に朱を引いて、白無垢を羽織る。嫁ぐ格好。

まんばは何も言わず、支度を整える。

そこに長義がやってくる。まんばを見てカッとなり、殴り倒す。突然のことでまんばは避けることもできず気絶。

「長義何やってるの!」
ギャー!と審神者が叫ぶ。
「俺が代わりに行こう」
「は?」
「この子は俺の大事な子だ、他所へやるなんてできない」

普段の仲の悪さを知ってる審神者は長義の発言に目を白黒させる。ジョーク?幻聴?

「この子が受けるはずだった山姥の呪いはすべて俺が負ったのに、別の神に目をつけられるなんて。」

長義は愛おしげにまんばの頭を撫でる。
まんばの白無垢を剥ぎ取り、長義が羽織った。

「主、この子のことを頼むよ」




長義はまんばに扮し、神の元へ向かう。

写しと本歌の関係なので、見た目はそっくりに出来上がった。そして綿帽子を被ってしまえば髪色さえもわからない。

長義はその格好で山奥へ。途中までは本丸の刀達が篭で運んでくれた。

『来たか』
辺りに声なき声が響く。
長義はしずしずと近づく。

『待て』
その言葉にぴたりと足を止めた。

『お前、あの子ではないな?』

油断した所を突く作戦だったが、こうなれば仕方ない。すぐに見破られてしまった。

長義は社の前で仁王立ち。元より嫁ぐ気などさらさらない。
本体をすっと抜く。

『偽物か』
「違うよ、俺が本物だ」

長義は"それ"に刀を振り下ろした。"それ"は太刀筋など分かっていたように難なくかわす。

こんな山奥で信仰などなかっただろう、だいぶ力は弱いはずだ。戦いならば刀の付喪神である長義の方が利がある。

しかし地の利が向こうにはあった。そしてここが山であることも長義には不利だった。山に嫌われている。

長義はその神の力で起こされた土砂崩れによって、土にまみれ、身動きの取れない状況になってしまった。本体は手放していないが、埋まっており、重い土をそう簡単には退かせそうにない。
せめてもの情けか、顔だけは無事で呼吸はできた。しかし頭も顔も泥で汚れてしまってる。何度もなぶられる。

山姥の呪いのせいで身体から力が抜けて身動きが取れない。

『あの子以外はいらぬ』

"それ"が長義に向けて攻撃を放とうとする。今までとは桁違いの一撃だとわかった。


情けない、防げそうにない。

「本歌っ!」

何かが長義の前に現れる。それが長義を守ってくれた。目を見開く。

「偽物くん……

それが振り向く。ジト目。
「どうして……
「どうしてもくそもあるか!主から聞いた。あんたが身代わりになると言って出て行ったと」
「口止めしてたはずだけど」
「行くはずだった俺が寝てて、あんたがいなければ嫌でも気づく!予想はしてたが主を問い詰めたら簡単に吐いた。」
『オオ国広……

その呼びかけにまんばはそちらを向く。
「話の前にカタを付けるのが先か!」

ってなって、二人で倒して、ちょぎくには無事に帰って行き、幸せに暮らしました!