Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
木蔦(キヅタ)
2021-03-14 19:43:17
2173文字
Public
Clear cache
今剣先生の事件簿【ちょぎくに】
ある日長義が血だらけで倒れているのが発見された。
長義はうつ伏せの状態で自室で倒れており、外傷はない。畳に血が染み込んでいた。
「これは、じけんのかおりですね
…
」
現場を確認した今剣が呟く。
「事故ではなく、事件だと?」
「ええ、ぼくのかんが、そうつげてます!」
早速捜査が開始された。
「まず、ひがいしゃのどうこうをおいましょう」
長義が前日の夜何をしていたのか、どこにいたのか聞き込みをする。
「鯰尾や物吉と夕食時に近くに座っていたな」
「もしや、はんにんはゆうしょくじに、ひがいしゃにどくをもったかのうせいがありますね?」
「自室で南泉と一杯やると言っていた」
「南泉さんがそのときに、ちょうはつされて、しょうどうてきに?」
「酔った状態で風呂に向かうのを見たな。江雪が付き添ってあげてた」
「じしつにおくりとどけて、はんこうにおよんだんでしょうか?」
いろいろ容疑者があがる。しかし証拠や動機がなくイマイチ決め手に欠ける。
「らちがあきませんね。きょうきをかんがえてみましょう」
通常なら刀本体や鈍器が凶器に使われそうだが、長義に外傷はない。しかし顔を中心に血溜まりができている。
「とけつでもしたんでしょうか?やはりどくさつ?」
「腹を殴られたのかもしれん」
「みためからじゃわかりませんね
…
」
犯人の特定が難しい。
「どうきをかんがえてみましょう」
………
「長義さんをうらんでいるもの、わかりませんね
……
」
人当たりはいいが、ある一部からは恨みを買っててもおかしくない態度を取ってる。だがここまでするかと首を捻る。犯行動機にはならない気がした。
「もー!わかりません!いっそはんにんをしたてあげましょう!そうしたらじけんかいけつです!」
「これこれ、今剣や。それは無実の者が捕まることになるぞ?誤認逮捕は経歴に傷をつけるのでは?」
「むぅ」
「何してるんだ??」
まんばが来る。
「はんにんさがしです!」
「犯人?」
「長義さんが、ちだらけでたおれていたので、はんにんをさがしてます!」
「あ
……
そ、それは、俺だ
…
」
犯人がいきなり自供する。
「な、なんですって!?かくほー!」
今剣がぎゅーっと抱きつく。
「ほしはげんばにもどるとはよくいったものですね
…
!じけんかいけつです!」
取り調べをする。
「どうしてこんなことを?ネタはあがってるんです!」
「ネタ??どうしても何も、長義が勝手に血を吐いただけだが」
「なにもないのにとけつするわけありません!」
まんばの話を聞いてみると、夜長義の部屋を訪れると、話している途中で突然口元を押さえ、吐血したと言う。まんばは怖くなってそこから逃げ出したらしい。
「じゃあなんではんにんだと?」
「倒れた人を見捨てて逃げたりすると捕まるんだろ?恐怖のあまり見捨てたのは俺だ」
「なるほど?」
「うう
…
」
長義が呻きながら起き上がる。生きていたらしい。顔中血でべっとり。
「長義さん、だいじょうぶですか?」
「頭が痛い
……
っ」
「頭
…
?」
外傷はないと思っていたが、髪の毛でわからなかった。頭を殴られていたらしい。
「とすると、はんにんはべつにいる?もしくは国広さんがきょぎのしょうげんをしているかのうせいも
…
?」
「俺は真実をそのまま言っただけだ!」
「長義さん、はんにんはわかりますか?」
長義が問われたことを理解できないような顔で見つめる。一瞬後に答えた。
「昨日の記憶がない」
「あたまをぶたれたしょうげきで、きおくが
…
?」
「頭がガンガンする
……
俺は殴られたのか
…
?」
「たおれた長義さんにおいうちをかけるようになぐったのか、はたまた、なぐられてひんしのところに国広さんがやってきたのか
……
」
「頭大丈夫か?薬研に診てもらった方がいいんじゃないか?」
「触るな!ちょっとの刺激で痛くなる
…
!」
「す、すまない
…
!」
「そういえば国広さんはなんのようで長義さんのへやにきたんですか?」
「ああ、明日の出陣の話を伝えてなかったから、風呂上がりに慌てて来たんだ。まだ寝てないようだったから幸いと話し始めたんだが、いきなり突き飛ばされてのし掛かられた」
「なにかおこらせることでもいったんですか?」
「いや、明日の出陣予定を伝えただけだが」
「ぶたいのメンバーがきにくわなかったんでしょうか?長義さんそのときのきおくは?」
「さっぱり」
「そしたら突然口元を押さえて、吐血したんだ。指の間から血が垂れてきて
…
。俺は突き飛ばされて気が動転してたから、慌ててその隙に逃げた」
「その後俺は殴られたんだろうか?」
「わからない」
「もしや偽物くんが逃げ出す拍子に俺を突き飛ばして、頭を打ったんじゃ?」
「そうするとうつ伏せで倒れてた辻褄が合わないぞ」
「ふむふむ、このじけん、まったくはんにんのけんとうがつきませんね」
うーんと考え込む。
「こんなときはおやつにしましょう!おやつはすべてをかいけつしてくれます!」
そして事件は解決した。
〜ハッピーエンド〜
■ヒント
・まんばは風呂上がりだった。
・「吐血」と言ったが長義は口元を押さえており、まんばからは指の間に血が垂れたのが見えただけ
・長義は酒を飲んでいた
・長義は頭が痛いと言ったが頭の出血はない
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内