木蔦(キヅタ)
2020-10-03 23:06:14
1898文字
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花吐き病②腹に植物が生えていると思い込んでいるまんばの話【ちょぎくに】


ちょぎくに
花吐き病
コメディタッチを目指す
※審神者がしゃべります。

まんばはあるCoCリプレイ動画を見ていた。PC(プレイキャラクター)がひょんな事から、腹の中に植物が生えてしまうというグロ展開だった。

まんばはハラハラしたー!と思いつつ、兄弟と共にスイカを食べる。
すると気持ち悪くなり、吐いてしまう。出てきたのは花だった。

ーーまさか俺の腹に植物が生息して

スイカの種を先ほど飲み込んでしまった。そして先程の動画を思い出す。確か植物が腹を突き破るというヤバ展開だった。なんだかお腹が痛いような気がする。

まんばは慌てる。

自分も数日の命かもしれない。
審神者に相談する。

「花を吐いてしまって……
「それって、噂の……
「やっぱりそうか
「最悪、タヒに至るって聞いたことあるよまさか国広がそんなことになるなんて……
しん……と沈黙が落ちる。

「どうにかできないのか?」
「そうだ、国広の好きな人教えて!」
「は!?」
「誰が好きなの?教えて!」
なんでそんな修学旅行の消灯後みたいな会話してんだ!と思う。

まんばには好きな人などいない。恋なんてしたことがない。
「いない!なんで急にそんな話になるんだ!この状況をどうにかしてほしいのに!」
「だーかーらー!治してあげようとしてるんでしょ!」
「嘘つけ!」
「協力するから!」

わちゃわちゃして終わる。


























審神者が長義に相談する。本歌だからという安易な理由。
「ってことで、国広の好きな人と両想いにさせる手伝いをしてほしいんだけど」
「ふーん、いいよ」

(偽物くんに好きな人だって?冗談じゃない!)

この長義、実は写しに恋していた。

(俺以外を想って病むなんて許せない……!)

まんばの恋が終幕を迎えるように動く。例えそれでまんばが折れてしまっても、他の者のものになるよりはずっといい。

まずは誰もまんばに恋しないように、自分と付き合ってることを吹聴する。

審神者には片恋の相手は自分だったことを報告する。いずれバレる嘘だが構わない。
そして無理矢理写しを抱く。

他の者に抱かれたまんばは汚されたショックで、きっと本命の元へは行かないだろう。

まんばの元へ行く。

「な、なんだ??」

これから抱かれるとは知らずに、まぬけな面を晒している。









まんばは部屋で就寝の準備をしていた。
布団に座り、腹を撫でる。腹が痛い。
この中に植物が蠢いている所為だ。数日後に腹を突き破ってくる。怖い。

すると長義が訪ねて来た。こんな夜更けに何の用だろうか。

「やぁ、偽物くん、気分はどうかな」
……何が」
「主から事情は聞いたよ、大変なことになったらしいじゃないか」

もう腹に植物がいることを知っていたらしい。

「ああ、まずいことになったこいつをどうするか、困っていたんだ
すりと腹を撫でる。
「?」
「腹にいるんだ、主から聞かなかったのか?」
何故か長義は驚いた顔をしている。
「っっ誰だ!お前にそんなことしたやつは!!」
「へ?えっと……誰??」
なんでこんなことになったのだろう、と動画を思い出す。
「し、神話生物のせい?」
「いしゅかんか!いや向こうも神なら同種なのか?でも異国の神だから
「いしゅかん??」
何やらブツブツ言っている。
「偽物くんは俺のものなのに、他の奴らに身を許すな!」
「は?」
俺のものとは?とまんばは考える。自分は主の刀だが??
「なんでそんなこと
「好きだからに決まってるだろ!」
いきなり「うっ……」と何かが這い上がってくる。嘔吐した。

出てきたのは百合だった。






「まさかスイカ以外に百合まで食べていたのか俺は!?」













お付き合いありがとうございました!お疲れ様でした!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°






どうでもいい設定
・花吐き病とは別にまんばは 腹 を 壊 し て い た 。

原因はスイカの食べ過ぎ。

・まんばは無自覚。花吐き病にかかった事すら気づいてない。指摘しても「???」という顔をする。丁寧に現状を教えても「俺は元気だが??」ときょとんとした顔で言う。

・治ったことで長義は天狗になり、まんばに「付き合ってあげてもいいぞ!」と上から目線で言ったが、まんばに怪訝そうな顔で「お断りだが??」って言われる。くそくそくそ!

・まんばがこの調子なので、正確に状況を把握してる人はほとんどいない。