オメガバ強化週間②
まんばはΩ。
Ωであることに引け目を感じてる。運命を強制させられてるというイメージ。それにαに噛まれたら、例え自分が許してなくても、番いになってしまうのも嫌。発情期の時、刀剣男士なのに使い物にならない身体になるのも嫌。
審神者は気にしなくて良いと言うけど、まんばはすごく申し訳なく思ってる。
本丸内でΩはまんばだけ。αはいない。いたらきっと無理やり番いになってしまっている。αを見境なく誘う身体が憎い。
だからまんばはホッとしてる。
刀剣の配布ということで、何かの記念で刀が大量に政府から送られてくる。
本丸にいなかった刀もいくつかあり、審神者はホクホク笑顔。
その中にまんばの本歌である山姥切長義がいた。
「お前がにせも
……写しくんだね?俺もΩなんだ、よろしく」
まんばは驚く。確かに好感が持てる匂いがする。
仲間ができて嬉しい。
「本歌もそうなんて
…!ここにはΩが俺ひとりしかいないんだ!仲間ができて嬉しい。あ、いや、嬉しいなどと言ってはいけないな
…」
「どうして?」
「だって、Ωなんていやだろ?」
「写しくんは嫌なの?」
「いやだ」
「なんで?」
「だって発情期は動けなくなる
…刀なのに
…。自分の意志で決められないのも嫌だ。きっとαに好き勝手されて、無理矢理番いにさせられるんだ
…。そして俺なんかきっと捨てられる
…」
「発情期はどうしようもないよね、わかるよ。でもαは自分で選べばいいじゃない。見知らぬαに強姦されるくらいなら先に番いを作ってしまえば、他のαは手出しして来ないわけだし。今だけだよ見境なく誘うのは」
「しかしαは少し怖い
……。Ωだからか威圧感を感じる
……」
「そうなの
…?でも試してみないとわからないじゃないか。今度一緒に婚活しよう」
「いや無理だ
……悪いが本歌だけで行ってくれ
…」
まんばは頑なに拒否する。
長義がこう言う。
「αがいやならΩの特性をコントロールしよ」
Ωについては発情期にαを誘うことくらいしか知らなかったが、長義の誘いでΩについていろんなことを知っていく。
「抑制剤
…?あるのか?」
「そうみたいだね、βと同じとまではいかないけど、ある程度抑えられるみたい」
「運命の番い??この世にはそんな相手がいるのか」
「出会えるのはごく稀みたいだけど」
「もしかしたら俺にもいるのか?」
「いるかもね」
「可哀想だな、こんな写しが運命だなんて。まあ出会わないからいいか」
「本歌、抑制剤ってどこで売ってるんだ
…?」
「抑制剤は薬だからね、病院で処方だよ」
「
……身体を見せるのか」
「いや症状とかを言えば大丈夫だよ。ついて行こうか?」
「!本当か!」
Ω同士、親近感もあり、ほかの本丸の本歌と写しに比べてふたりはだいぶ仲良くなる。まんばが本歌に懐き、部屋に四六時中入り浸ることも増えた。
本歌のそばは安心する。同じΩだからか、とても好感が持てる。Ωの匂いもすごく良い。
まんばは長義に心を許していた。
まんばはそろそろ発情期だからと抑制剤を飲む。どれくらい効くのかわからないが、今までよりはマシになるだろう。今まではずっと寝込んでいるだけだった。
部屋に篭ることにはなるため、長義に一言言っておこうと部屋に訪れる。
「本歌、そろそろ発情期になるから、しばらくここには来ない」
「そうなの」
「主にもさっき報告してきたところだ。抑制剤は飲んでるから、いつもよりマシだと思うが、どうなるかはわからないしな」
「今回は酷いかもしれないね」
「へ?なんで??抑制剤飲んだんだぞ
…?」
まんばは引き倒される。
「運命の番いがそばにいるから」
。・*・:≡( ε:)
政府はαとΩの番いを推奨していた。この度、本丸にいるΩやαの番いを作ろうという試みで、たくさんのαやΩが配属された。
レア刀剣の配布と銘打って。
政府にいた長義は、どうやら運命の番いらしい刀が見つかったらしく、その本丸に配属となった。
しかし前情報によるとα恐怖症らしい。
審神者もΩのことを可愛がってるらしく、あまりαがいそうなところに出さない。その刀は演練などに一切出てない。
自分がαとして顕現すれば明らかに警戒されるだろう。審神者も遠ざけるかもしれない。
それならばと長義はΩを装うことに決めた。幸いにも性は真反対だが、症状は似ている。
もちろんΩに関する知識も詳しい。だから審神者もΩも長義のことを信じて疑わなかった。
そして。
まんまと長義の術中にハマり、Ωは腕の中にいた。先程まで気持ちよさそうにひんひん鳴いていた。
まんばは医者から抑制剤をもらっていたが、余程症状が酷くない限り、初回でもらうのは一番弱い薬だ。
そんなもの運命の番いの前では無意味だ。口吸いして、愛撫してやれば、αの匂いに誘発されたのか、Ωはすぐに発情期に入った。
初めてだろうにもっともっととαを求めてとても可愛かった。
自分以外を誘わないようにすぐにうなじを咬んだ。
起きると、隣に長義がいた。そして起こったことを思い出す。
なぜΩに抱かれたんだ???
今まで体験したことがなかったが、気が狂いそうなほど気持ちよかった。癖になりそう。
長義からは昨日に引き続き良い匂いが漂ってる。すんと匂いを嗅ぐとその良い香りが肺いっぱいになった。そうすると不思議と兆してくる。
「
…………」
発情期だから仕方ないのだろうか、と考える。
するとチリリと首が痛む。そういえばうなじを咬まれたんだった。Ω同士だから番う効果はないだろうけど、こんなところ咬むなんて、と思う。
でも長義と番いになるのは嫌ではないなと思う。
αは怖い。だから一生番いなどできないと思うので、いっそ長義と一緒になるのも良いかもしれない。
そんなことをぼんやり考えていたまんばだったが、長義が起きてすぐ真実を知ることになる。
ちょぎくにハッピーエンド〜〜!
お疲れ様でした!お付き合いありがとうございました!
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