木蔦(キヅタ)
2020-09-14 00:22:37
2494文字
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オメガバ強化週間②α嫌いなΩが初めて他のΩと出会う話【ちょぎくに】


オメガバ強化週間②

まんばはΩ。
Ωであることに引け目を感じてる。運命を強制させられてるというイメージ。それにαに噛まれたら、例え自分が許してなくても、番いになってしまうのも嫌。発情期の時、刀剣男士なのに使い物にならない身体になるのも嫌。
審神者は気にしなくて良いと言うけど、まんばはすごく申し訳なく思ってる。

本丸内でΩはまんばだけ。αはいない。いたらきっと無理やり番いになってしまっている。αを見境なく誘う身体が憎い。

だからまんばはホッとしてる。


刀剣の配布ということで、何かの記念で刀が大量に政府から送られてくる。
本丸にいなかった刀もいくつかあり、審神者はホクホク笑顔。


その中にまんばの本歌である山姥切長義がいた。
「お前がにせも……写しくんだね?俺もΩなんだ、よろしく」
まんばは驚く。確かに好感が持てる匂いがする。
仲間ができて嬉しい。

「本歌もそうなんて!ここにはΩが俺ひとりしかいないんだ!仲間ができて嬉しい。あ、いや、嬉しいなどと言ってはいけないな
「どうして?」
「だって、Ωなんていやだろ?」
「写しくんは嫌なの?」
「いやだ」
「なんで?」
「だって発情期は動けなくなる刀なのに。自分の意志で決められないのも嫌だ。きっとαに好き勝手されて、無理矢理番いにさせられるんだ。そして俺なんかきっと捨てられる
「発情期はどうしようもないよね、わかるよ。でもαは自分で選べばいいじゃない。見知らぬαに強姦されるくらいなら先に番いを作ってしまえば、他のαは手出しして来ないわけだし。今だけだよ見境なく誘うのは」
「しかしαは少し怖い……。Ωだからか威圧感を感じる……
「そうなの?でも試してみないとわからないじゃないか。今度一緒に婚活しよう」
「いや無理だ……悪いが本歌だけで行ってくれ
まんばは頑なに拒否する。

長義がこう言う。
「αがいやならΩの特性をコントロールしよ」
Ωについては発情期にαを誘うことくらいしか知らなかったが、長義の誘いでΩについていろんなことを知っていく。


「抑制剤?あるのか?」
「そうみたいだね、βと同じとまではいかないけど、ある程度抑えられるみたい」


「運命の番い??この世にはそんな相手がいるのか」
「出会えるのはごく稀みたいだけど」
「もしかしたら俺にもいるのか?」
「いるかもね」
「可哀想だな、こんな写しが運命だなんて。まあ出会わないからいいか」


「本歌、抑制剤ってどこで売ってるんだ?」
「抑制剤は薬だからね、病院で処方だよ」
……身体を見せるのか」
「いや症状とかを言えば大丈夫だよ。ついて行こうか?」
「!本当か!」

Ω同士、親近感もあり、ほかの本丸の本歌と写しに比べてふたりはだいぶ仲良くなる。まんばが本歌に懐き、部屋に四六時中入り浸ることも増えた。

本歌のそばは安心する。同じΩだからか、とても好感が持てる。Ωの匂いもすごく良い。

まんばは長義に心を許していた。



まんばはそろそろ発情期だからと抑制剤を飲む。どれくらい効くのかわからないが、今までよりはマシになるだろう。今まではずっと寝込んでいるだけだった。

部屋に篭ることにはなるため、長義に一言言っておこうと部屋に訪れる。

「本歌、そろそろ発情期になるから、しばらくここには来ない」
「そうなの」
「主にもさっき報告してきたところだ。抑制剤は飲んでるから、いつもよりマシだと思うが、どうなるかはわからないしな」
「今回は酷いかもしれないね」
「へ?なんで??抑制剤飲んだんだぞ?」

まんばは引き倒される。

「運命の番いがそばにいるから」



。・*・:≡( ε:)



政府はαとΩの番いを推奨していた。この度、本丸にいるΩやαの番いを作ろうという試みで、たくさんのαやΩが配属された。
レア刀剣の配布と銘打って。

政府にいた長義は、どうやら運命の番いらしい刀が見つかったらしく、その本丸に配属となった。

しかし前情報によるとα恐怖症らしい。
審神者もΩのことを可愛がってるらしく、あまりαがいそうなところに出さない。その刀は演練などに一切出てない。

自分がαとして顕現すれば明らかに警戒されるだろう。審神者も遠ざけるかもしれない。

それならばと長義はΩを装うことに決めた。幸いにも性は真反対だが、症状は似ている。
もちろんΩに関する知識も詳しい。だから審神者もΩも長義のことを信じて疑わなかった。

そして。

まんまと長義の術中にハマり、Ωは腕の中にいた。先程まで気持ちよさそうにひんひん鳴いていた。

まんばは医者から抑制剤をもらっていたが、余程症状が酷くない限り、初回でもらうのは一番弱い薬だ。
そんなもの運命の番いの前では無意味だ。口吸いして、愛撫してやれば、αの匂いに誘発されたのか、Ωはすぐに発情期に入った。
初めてだろうにもっともっととαを求めてとても可愛かった。

自分以外を誘わないようにすぐにうなじを咬んだ。







起きると、隣に長義がいた。そして起こったことを思い出す。

なぜΩに抱かれたんだ???

今まで体験したことがなかったが、気が狂いそうなほど気持ちよかった。癖になりそう。

長義からは昨日に引き続き良い匂いが漂ってる。すんと匂いを嗅ぐとその良い香りが肺いっぱいになった。そうすると不思議と兆してくる。
…………
発情期だから仕方ないのだろうか、と考える。

するとチリリと首が痛む。そういえばうなじを咬まれたんだった。Ω同士だから番う効果はないだろうけど、こんなところ咬むなんて、と思う。

でも長義と番いになるのは嫌ではないなと思う。
αは怖い。だから一生番いなどできないと思うので、いっそ長義と一緒になるのも良いかもしれない。

そんなことをぼんやり考えていたまんばだったが、長義が起きてすぐ真実を知ることになる。

ちょぎくにハッピーエンド〜〜!
お疲れ様でした!お付き合いありがとうございました!