木蔦(キヅタ)
2020-06-28 12:19:16
1830文字
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「俺の国広」って取り合うサンド【ちょぎくに、みかんば】


ちょぎくに、みかんば
・サンド
・どっちともくっつかない
・現パロ

三日月は部活の後輩であるまんばのことが好き。まんばも三日月には気を許してくれてるように思う。とても懐いてる。

もう一押しで振り向かせそうな気がする。そろそろ告白でもすべきか、と考えていた。

まんばは男だけど美少女かと思うくらいかわいらしい。微笑む姿は花が赤面して裸足で逃げ出すほど。
本人は常にフードを被り、顔を隠している。

実は女子からも男子からも人気がある。告白を何人からも受けてる。まんばはどれも断っているため、三日月もその辺り慎重だった。

今告白しても断られる。時期をじっと見計らう。

だけどそろそろ限界。自分の気持ちを知って欲しい。三日月は想いを告げるためにまんばを探す。

部活後に話があるとまんばに告げる。待ち合わせの場所に向かうと既にまんばはいた。部活後ということあり、下はジャージ、上はパーカー。

レンガでできた花壇の囲い部分に腰掛けて三日月を待っている。フードを被っていて、相変わらず顔は見えない。

「山姥切や」

まんばが三日月の声に反応して振り向いた。しかし振り向く前に三日月はまんばをぎゅっと抱きしめる。

「お前を呼び出したのは他でもない。俺はお前を好いておる。どうか応えてはくれないだろうか?」
まんばは驚いたのか、何も答えない。

「前からお主のことが好きだった。ずっと胸に秘めていた。だけど、もう我慢できない」

三日月はもう一押しと思う。まんばは押しに弱そうだ。

「例え俺のことをどうとも思ってなくても、チャンスをもらえないだろうか?俺はお主のそばにいたいんだ」

まんばが三日月には向き直り、手を握った。パッと三日月は笑顔になる。

手をギリギリと締め上げながら、彼は言った。

「不 可 だ」

「は?」

それは青い瞳の青年だった。顔はまんばとよく似ているが、髪は銀髪、耳にかけている。しかも顔が般若のよう。

「まさか俺の国広に悪い虫が付いてるなんてな!こんな白昼堂々セクハラとは、良い度胸だ」
「お、おれのくにひろ!?お主は一体!?」
「俺のものだから当然かな。目障りな羽虫はとっとと消え失せろ」
「はむし!?」

まんばと同じ顔なのに、天使のようなまんばに対し、悪魔のような男。怖い。


「おい三日月」
後ろから声をかけられる。そこにはちゃんと制服に着替えたまんばがいた。
「あれ?なんで長義がいるんだ?」
長義と呼ばれた男はニコッと笑顔になって、まんばのそばに寄り、肩を抱く。パーソナルスペースが広いはずのまんばだが、抵抗しない。
「今日は早く学校が終わったからお前に会いに来たんだよ」
「部外者は立ち入り禁止じゃ
「お前がいるんだから関係者だよ、問題ない」
ふたりの関係性はなんなのか。まさか恋人同士じゃ、と勘ぐる。既に恋人がいたなら、告白を断り続けてたのも頷ける。

「や、山姥切やそちらの方は?」
「俺の従兄弟だ」
「いとこ?」
「兄弟みたいに似てるだろ?よく言われるんだ。長義、こちらは部活の先輩。俺なんかにもすっごく優しくて親切なんだ」
「へぇ?」
品定めするように長義の視線が突き刺さる。『このセクハラ野郎がね……下心で親切にしてたのかな?』などという声が聞こえてきそう。
でも恋人じゃなくて従兄弟でよかった、と思う。
「国広、別に俺のことは恋人って紹介してもいいんだよ?」
「長義またそんな冗談言って。誤解を招くだろ」

その間もイチャイチャ
「お前はいくつになってもかわいいな。俺の国広」
「『俺の従兄弟の国広』だろ。変なところを省略すると語弊がある」
いや絶対わざとだ。三日月にはわかる。マウント取るためだ。
「そ、それなら俺だって、俺の(後輩の)国広だぞ!」
「三日月まで何言ってんだ」

そして従兄弟とはライバル関係となった。

終わり!!!

どうでもいい設定
・三日月は長義のことを「従兄弟殿」、長義は三日月のことを「先輩殿」って呼びます。
・まんばは純粋に二人に懐いてます。ちょっと近いなー程度にしか思ってません。長義に至っては小さい頃からこうなので気にしてない。
さらに押し倒されたりしてるので、いつも冗談だと思って本気にしてない。
・最近三日月もスキンシップ過多でちょっと困ってる。だけど長義と同じ分類かーって思ってる。
・長義は別の学校。まんばの一つ上の学年。