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木蔦(キヅタ)
2020-06-01 22:42:19
3520文字
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マッチョが好みのまんばの話【ちょぎくに】
ちょぎくに
まんばの好みのタイプはマッチョ。山伏を超える筋肉の男じゃないと嫌。ねねちゃんとかすっごく好み。かっこいい。憧れる。
ある日本歌さんに告白される。もちろん眼中にない。断る。
「俺にチャンスをくれないか
…
!」
チャンスなんて万に一つもない。だけど長義は食い下がってくる。
好みじゃないから無理と言ってるのに、しつこく言い寄られる。試しに半年、いや一ヶ月付き合ってみてほしいと言われる。あまりにしつこいため、仕方なくまんばは折れることにする。(Not刀剣破壊)
しかしまんばは長義を振りたい。さっさと諦めてほしいが、あの様子だとお試し期間が終わっても諦めてくれなさそう。
だからまんばは自分が嫌われるように仕向けることにする。
「どこに行きたい?」
「どこでもいい」
言った!主婦が困るやつ!『夕飯何が食べたい?』と言われて『何でもいい』って旦那に答えられてイラァとするタイプの回答!これで長義も「この優柔不断が!」と思うはずだ!
「じゃあ俺が連れて行きたい所に行こうかな、いい?」
「へ?あ、ああ」
「じゃあ俺のオススメのカフェとかどうかな?美味しいケーキがあるんだ」
まんばはじゅるりとよだれが出る。しかしここで承諾してはいけない。我慢。
「やだ、俺は今カフェの気分じゃない。」
言った!どこでもいいって言いつつ嫌っていう我儘彼女の回答!一生懸命考えたのに拒否されムッとなるはず!
「じゃあ何食べたい?」
まんばは頑張って考える。色気がなさそうな、幻滅しそうなことを答えなければ!
「牛丼!ガッツリ吉●屋の牛丼が食べたい!」
どうだ、デートで牛丼は引いただろ!と思う。推測通り驚いてて、内心ニヤリと笑う。
「行った事ないから、興味あるな。是非、その吉●屋に連れてってくれないか?」
ふたりで仲良く牛丼を食べる。長義は牛丼を食べてるのに優雅、気品あふれる。まんばはご飯を掻き込む。どうだ、食べ方が汚いだろう、とふふんとしていると長義がこちらに手を伸ばす。
「お米、付いてるよ」
まんばの頬に付いてた米粒を取ってパクっと。
不覚にもドキッとしてしまう。
(さすが長船だな
…
?)
手強い、とまんばは思う。
「さあ、次はどこへ行きたい?映画かな?プラネタリウムかな?遊園地でもいいよ」
デートの定番みたいな場所を挙げられる。だけどまんばはそんなところ行くつもりはない。
「ジム!!スポーツジムへ行きたい!!」
デートでスポーツジムなんて萎えるだろ!とまんばはニヤリとする。長義は意外にもいいよ、と言った。
自分のジャージじゃないとやだ、というまんばの我儘で一旦本丸に帰り、荷物を取ってくる。(我儘アピール)
ジムに行くとまんば好みのマッチョがたくさん。目を輝かせる。筋肉って素晴らしい。
鍛え上げられたムキムキの筋肉が右を見ても左を見てもいる。天国か。
「長義、あっちに
…
!」
「国広、これはこういう使い方で良いのかな?」
ラットプルダウンの器具に座り、釣り下がったバーを引っ張る長義がいた。Tシャツ一枚で薄着なので、引くたびに腕や背の筋肉の筋が浮かび上がる。
「ギャ
…
!」
まんばは長義の筋肉に釘付けになった。長義は細いながらもかなり良い筋肉を持ってる。鍛え抜かれた身体。たくさんの筋肉を見て来たまんばならわかる、これが上質な筋肉であると!
「これは結構背中に来るね
…
!」
来るとか言いながらも、軽々バーを引き下ろしている。
(これはいわゆる、細マッチョというやつでは
…
?)
Tシャツからチラッと見えたお腹も引き締まっているように見える。
「アー、エート、その、使い方で合ってるぞ
…
」
素晴らしい筋肉を凝視していたが、急に恥ずかしくなってまんばは目を伏せる。
「なるほどね、これなら背中の筋肉が上手く鍛えられるのか、なかなか背筋って鍛えられないもんね」
そう言いつつ、背中もなかなか引き締まってるのがTシャツからでもわかるほど浮かび上がってる。長義が器具に気を取られてると思い、まんば凝視。
「国広は何やる?」
「え、俺!?」
「何かやりたかったんだろ?」
いや幻滅させたかったから選んだので、何かやりたいわけじゃないので、まんばは焦る。
「えと、とりあえずバーベルとかかな」
「じゃあどっちが重いの持てるか勝負する?」
まんばはハッと思いつく。これで自分が勝てば長義は情けなくて諦めるのでは。まんばは筋肉には自信がある。長義の筋肉を見せつけられたが、まんばの方が上だと言う自負はある。
「いいぞ、負けた方は勝った方の言う事を聞くっていうのはどうだ?」
「いいよ」
ふたりで重りを調節しながら、バーベル上げをする。
結果はまんばの惨敗だった。筋肉には自信があったのになぜ。まんばは落ち込んでいる。
長義はそっとまんばの腕に触れる。
「ここじゃなくて、胸で上げるんだ。」
「胸?」
「腕の筋肉で持ち上げようとするからすぐ限界が来る。バーベルは胸で上げるものだから、肩甲骨を意識しながら、胸を張って、息を整えて」
まんばは長義が言う通り意識を向ける。ぐぃ、とバーベルをあげると、先程びくともしなかった重さが持ち上がった。
「!」
「ほら、お前なら上がると思った」
長義はまんばを見て微笑んでる。まんばは急に居心地悪くなって固まった。
「?どうかしたのかな」
「な、何でもない!」
(どうしたんだ、おかしいぞ。長義なんかにドキドキして。俺はそうだ、もっと兄弟みたいな筋肉のひとが
…
)
他の器具でトレーニングしてる男性を見る。やっぱりイイ
…
と見惚れる。
「知り合い?」
「いや全然」
「じゃあなんで見てたの?」
「いや良い筋肉してるなって」
「ふーん
…
?」
「いいな、筋肉、撫でたい
…
」
眼福、と見てると長義が言う。
「俺も腹筋割れてるんだけど、触る?」
「い、いいのか!?」
長義を避けたくて他の人を見てたのに、つい筋肉に釣られて条件反射で答えてしまう。
「いいよ、ほら」
へらっとTシャツを捲ると、立派なシックスパック。
まんばは「ヒィィィ」と心の中で叫ぶ。声に出して叫びたいのをぐっと我慢。公共の場だから理性が働いた。
そして断ろうと思ってたのに、魅力的な筋肉を前にして、自然と手が伸びる。なでなで。
「しゅごい
…
固い
……
締まってる
…
ゴツゴツ
……
」
目をキラキラさせて腹筋を撫でる。自然とよだれが出てくる。
「筋肉好きなの?」
「好きだ」
「ふーん
…
、じゃあこの後ひとっ風呂浴びない?」
「え、ジムにもシャワーはあるんだが
…
」
「いいとこ知ってるから。人目を気にしなくて大丈夫なところだから、たくさん触らせてあげるよ?」
「ほ、ほんとか
…
!?」
まんばは食いつく。
細マッチョは好みからは少し外れるが、触らせてくれるのは嬉しい。是非撫でたい、愛でたい。太ももとか腕とかもねだったら触らせてくれるだろうか。wktk
まんば的には長義のことを振る気満々だったが、少々筋肉を堪能してもバチは当たるまい。ほくほく。
正にバチが当たることになろうとは思いもしなかった。
Chogi Kuni Happy End Yeeeeeah!!
お付き合いありがとうございました!お疲れ様でした!
まんばは!食われました!
でも最中、腹筋舐めて良いよって言われ、ペロペロできて幸せそうでした!お幸せに!
ちなみに「勝者の言うこと何でも聞くんだよね?」って何かさせられます。何だろうね!(笑顔)
どうでもいい設定
・長義くんはお試し期間の間は、飽くまで紳士的な態度で接するつもりだった。だけどまんばがイヤラシイ手付きで触れて来るのでムラッとしてしまった。
・まんばは筋肉に憧れはあるけど、憧れは憧れ。好みのタイプの思い込んでいるが、実は恋愛は別だったりする。
・まんばは押し倒されるまで、状況を理解できてない。本当にお風呂に入るため&なでなでさせてもらえるためだと思っている。にぶちん。
・この後まんばは筋トレに励むし、プロテインもたくさん飲む。
・お試し期間は終了し、お付き合いが始まります!
・まんばが我儘を言ったことに対し、長義は「普段我儘言わなそうな国広が、俺には素直に心のうちを言ってくれるなんて。俺には心を開いてる
…
?」と喜んでた。逆効果。
・まんばがジムで他の人の筋肉に見惚れてた時は少しヤキモチ妬いてた。
・お好み焼きを食べて、歯に青のり付けて幻滅させようってシーンと、ケーキ屋さんでミルフィーユ頼んで、バラバラになってしまい、食べ方が汚いって思われようってシーンがありました。カットしたけど。
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