木蔦(キヅタ)
2020-05-30 14:18:17
2209文字
Public
 

堀川家のΩとして大事に育てられるが、お見合いを断られるまんばの話【ちょぎくに】※オメガバ、エロなし


ちょぎくに
※オメガバ
※エロなし

長船家は代々αを輩出させている家系。事業にも成功しておりかなりのお金持ち。その親類関係の堀川家、こちらもよくαが生まれていたが、最近ではそれもなく、没落した貴族扱いの感じ。

堀川家は祖父の代から長船家を毛嫌いしている。確執がある。

久々に堀川家にαが生まれた。それが山伏。堀川家は喜ぶ。目出度い。
そして次に生まれたのはβだったが、さらに次にはΩが生まれる。
Ωは体質は煩わしいが、とても珍しい存在のため、堀川家は大いに喜ぶ。
対立している長船家に見せつける気持ちでお披露目する。どこか裕福な家に嫁がせても良いし、優秀なαを婿に取ってもいい。ほくほく。

Ωは珍しいため、そこで誘拐事件が起こってしまう。幸いにも未遂で終わり、無事だった。だが、両親はΩである息子を見せびらかした事を後悔する。そして息子の存在を隠し、深窓で育てることにする。

まんばはすくすく育つ。もう高校生。
薬などのお陰でΩだとバレずに日々過ごせている。

でもそろそろ当初の予定だった、裕福で優秀なαの婚約者を付けたいなぁと両親は考える。それとなく周りのαを当たってみる。
Ωがいるという話に誰もが食いつくが、いつも途中で相手が渋り始め、断られてしまう。

まんばが通っている学校には、親戚の長義がいた。顔も似ており、同世代ということで、学校で比較される。長義は成績も優秀なα、一方まんばは冴えないβ(ということになっている)、みんなが長義を褒めた。
まんばはそれが嫌で仕方ない。苦手意識を持っていた。
「やあ、偽物くん」
「俺は偽物なんかじゃない」
まんばは皆から良く『長義のそっくりさん』とか『偽長義』とかからかわれる。長義が指しているのはそれ。
「偽物は偽物らしく分を弁えてればいいのに」
まんばを見下し、いつも貶してくる。

そんなある日まんばは学校で倒れてしまう。ちゃんと薬を飲んでいるはずなのに、ヒートが酷くなり、発情期状態。
これじゃ授業にならないからとまんばは帰宅。しばらく学校を休むことにする。
それがキッカケでまんばはΩだということがバレてしまった。心配した両親が学校を辞めるか転校するよう勧めてくる。過保護。

病院に行ったところ、思春期はどうもホルモンバランスが不安定になるとのこと。それの暴走。一時的に薬が効かなくなってるが、安定すれば問題ないと。時期じゃないのに突然ヒートになる可能性もある。

とりあえず学校を辞めるかは置いておいて、状態が安定するまではしばらく休むことにする。

婚約者が決まれば、項を噛んでもらい、学校には行けるのでは、と考える。誰彼構わず誘うΩのフェロモンが憎らしい。
まんばは誰かと結婚することに対し、自由は諦めてる。せめて優しい人だと良いな、程度。Ωとして生まれた時からそのことは覚悟してる。だからせめて学校生活くらい楽しみたい。

両親に早くαを、とせがむ。両親もまんばのヒートによって、変なαが寄って来たらまずいからと、今まで以上に必死で探す。

だけどやっぱりどこも同じで、最初は乗り気なのに、後から断ってくる。まんばも両親もガッカリ。

ついに後が無くなった堀川家、もう一般人のαでも婿に取る?と考え始める。裕福でなくてもαは能力値が高いから、きっと将来有望。
そんな時に堀川家に声が掛かる。それは犬猿の仲の長船家だった。

もちろんそんなところに息子を嫁がせたくない両親は断る。しかしそのタイミングで会社の経営が傾く。倒産は免れたが、大きな借金を抱えてしまう。
そこに長船から支援の話を出される。もちろんまんばが条件。
両親は断るが、どんどん経営が悪化していく。結局泣く泣くまんばを嫁がせることになる。

最初は婚約で、という話だったが、すぐさま結婚ということを言われる。まだまんばは学生なんだから待ってほしいと伝えるが、聞いてもらえず、まんばは長船家に行くことになる。

長船家にはたくさんαがいて、誰の番になるのかわからない。次期当主の光忠かもしれない、と思ったが、相手は長義。
まんばは愕然とする。
「な、なんでお前なんだ。俺の事嫌ってるだろ。なんで親にその事を言わない!言ったらもしかしたら、」
「言ったんだ」
「言ったのに、なぜ!」
「俺が親に言ったんだ、お前がほしいと」

まんばはそのまま押し倒される。

暗転。



項も噛まれて、番になって、ちょぎくにハッピーエンド!
お疲れ様でした!お付き合いありがとうございました!


・まんばの気持ちは後から落とすつもりのちょぎ氏。
・お見合い断られたのは長船家がその家に圧力を掛けたから。
・経営悪化は長船家の所為。
・Ωお披露目の時に長義くんはまんばに一目ぼれ。そこからずっとまんばを手に入れるため、策略を巡らせてた。もちろんすぐに両親にまんばが欲しいと言った。
・「偽物くん」は「βの偽物」という意味。
・まんばの異常ヒートは長義くんの所為。実は運命の番。その事はお互い気付いてない。運命の番が近くにいるのに触れ合えない所為で、身体が異常反応した。まんばのヒート時、長義くんも引き摺られ、数時間後に早退している。
・すぐさま結婚になったのは、長義が待てなかったから。まんばのヒートに中てられて、それ以降抑えが効かなくなっている。一刻も早く手中に収めたい。