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木蔦(キヅタ)
2020-03-15 09:35:05
4571文字
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女審神者を振るために恋刀の振りをするちょぎくに【ちょぎくに】※ちょぎ←女審神者あり
ちょぎくに
ちょぎ←女審神者あり
まんばの元へ夜に審神者が駆け込んでくる。
「まんば、長義と付き合ってるって本当!?」
「え!?」
続いて長義が駆け込んで来る。
「主、夜中に走り回ったらみんな起きるよ
…
!それに『国広』だって驚いてるだろ」
『偽物くん』としか呼んだことなかったのにいきなりの『国広』呼び。まんばは驚く。
「ねえまんば!どうなの!?あんたの言葉が聞きたい!」
審神者の剣幕に気圧される。一体何があったと言うのか。
「主、落ち着いて!国広、お前が隠しておきたいのもわかってる。ただ主に明かさないといけない状況になってしまってね。本当のことを言ってあげてほしい」
まんばは目を見開いて長義を見る。
実際まんばと長義は恋愛関係などではない。しかし長義はまるでまんばを恋刀かのように言う。
まんばは何か厄介なことに巻き込まれていると感じ、首を横に振った。
「主には本当のこと言えるだろ?」
そんな事実はない!とまんばは首を横に振る。しかしまんばは後から気づいたが、この首を横に振る行為はまるで『本当のことなど恥ずかしくて言えない!』という風にも取れる。
「まんば、嘘だって言ってよ!」
まんばは変わらず首を振ってる。審神者から見たら『嘘だなんて言えない』とも取れる。
「わ、私、諦めないんだから
…
!まんばが長義の恋刀として自信がないから隠すんでしょ!そんな態度なら私にだって勝機はあるもの
…
!絶対奪ってやるんだから
…
!」
審神者はそう啖呵を切って泣きながら部屋を出て行く。
まんばは呆然とした。
長義はやれやれと溜息をつく。
「どういうことか説明しろ」
「いや、見てわかっただろ?」
「わからない」
「察しが悪いな」
「はぁ??💢」
話を聞くと、長義は審神者から告白されたらしい。断っても断っても、しつこく言い寄ってくるので「実は恋刀がいる」と言った。そうすれば諦めてくれると考えたらしい。
「だから、主が諦めてくれるまで恋仲を振りをしてほしい」
「な
…
!」
「もうお前は主からライバル視されてるから、ここで断ったとしても同じだ。主にしつこくマウントされる。もしも振りをしてくれるなら俺はできる限りお前のことを守ってやろう。それだけの権力はこの本丸で持ってるつもりだよ」
「か、考えさせてほしい
…
」
まんばは一旦保留にしようと考える。
次の日、早速まんばは出陣メンバーから外されている。急遽審神者が変更したらしい。
悪質なイジメか!
とまんばは思う。まんばは戦うのが好きなので、それをやめさせて嫌がらせしてるらしい。
長義がそれに気づいたらしく、審神者に言う。
「主、なんでいきなりメンバーを変えたのかな。いきなり変えたらローテーションが崩れる。そんなことされたら困るよ」
「ほ、ほら、まんばが調子悪そうだったから」
「悪くないよね?」
まんばはこくんと頷く。
「ほら、主の思い過ごしだよ。問題ないから予定通りの勤務に戻すからね」
まんばはそういうマウントで来るのか、と理解する。そして長義の庇護がなければ自分は御蔵入りになるという事が安易に想像できた。
夜長義の元へ行き保留になってたことを伝える。
「あんたの言ってることはわかった。しかしあの主が簡単に諦めるか?永遠にあんたの恋刀の振りをし続けるのは御免だ」
「俺に秘策がある。だからそれまで協力してほしい」
「秘策、は見込みあるのか?」
「主の性格は熟知してる。問題ない」
確かに長義は長いこと近侍をやってる。だから審神者のことを一番理解してる。
「わかった、協力しよう」
恋仲の振りをすると言っても普段の生活は変わらない。隠しているという体(てい)だし、態度も変えなくていい。まんばはホッとした。
しかし、2週間経ったある日、長義が夜に訪ねてきた。
「おい、俺と共寝しろ
…
!」
「へ!?」
審神者に本当に恋仲なのか疑われたらしい。普段の生活でも恋刀らしい一面は見せてないし、妻問いの気配もないから、やっぱり嘘だったのかと言われたとのこと。
「布団はひとつしかないだろ?嫌だが一緒に寝ろ」
「いきなり来ておいてなんだその言い草は!前もって言ってくれたら布団をもう一組用意しておいたのに」
「それは主にバレる」
ふたりで一緒に背中合わせで寝る。しかしどうにも狭くて、背中合わせだと掛け布団の奪い合いになる。
「さむい!引っ張らないでくれるかな!」
「これは俺の布団だぞ!?」
「俺が風邪ひいたらどうするんだ
…
!」
「その時は手厚く看病してやる
…
!」
「主から守ってもらえないんじゃないかな!」
実はここまで喧嘩してるが、感情よりも論理的なことに重きを置くタイプのふたり。しばらくメリットデメリットを脳内で考えた後、どちらともなく提案する。
「くっ付いて寝よう」
「仕方ない」
抱き合って寝る。
「まんば~!朝よ~!」
普段起こしに来ない審神者がわざわざ起こしに来た。
相当疑ってたらしい。
抱き合って寝てるふたりを見て、固まる。長義が先に目をさまし、審神者に気づいた。
「やあ主おはよう。国広はちゃんと俺が起こしておくから、そこを閉めてくれるかな」
「え
……
ええ
……
」
ぱたんと閉められる。
「んん
…
?どうかしたのか?」
「主が来た」
「主が
…
!?」
「
……
危なかった
…
あのまま背中合わせで寝ていたら、不仲をますます疑われていた。」
「結果オーライだな
…
」
3日後、長義がまた夜に訪れる。
「またいつ主が来るかわからない。あの人はまだ疑っていて、恐らく忘れた頃に不意打ちを突いてくるはずだ」
「😨」
「だから上だけでも脱いで寝ないか?それっぽく見えるだろう?」
まんばはコクコク頷く。
半裸で抱き合って寝る。
何日後かに審神者が朝突入してきた。長義の言う通りだった。
2週間後、長義がまた言う。
「主が、また疑っていて
……
」
「またか!」
「どうやら夜様子を伺いに来たらしい。」
「
…
!?」
「寝るのが早くないかと言われた。静かすぎると。」
「
…
それ、ヤッてないって疑われてるのか
…
?」
「そうだろうね」
「いや、無理だ!喘ぎ声とか出せない!演技とかできないぞ!?」
「うん
……
、そうだろうなと推測してた」
「よかった」
「だから、本当に喘げばいい」
「は?」
「最後まではしない。声さえ出ればいいから」
「ちょ
……
!」
まんばは耳を舐められる。
「ひゃ
…
!」
「その調子」
一時間ほど喘がされる。
まんばはぐったり。そして勃ってしまった。じっと長義が見る。
「だ、誰の所為だと
…
!」
「まあ、男だからしょうがないよね。わかるよ」
長義が処理してくれる。潔癖なとこがあるイメージだったので、意外だと驚く。
いつ審神者が聞きにくるかわからないから、
長義が来る日は毎回喘がされる。そして毎回長義に処理される。自分でやると主張するも、責任を感じるからこれくらいやると言って聞かない。
それと同じくらいの時期、昼間は何度も審神者からのマウントならぬイジメとも言える扱いを受けてきたのだが、最近それも緩んできた。
もしかして夜の喘ぎ声を聞いて、諦めがついたのだろうか?と思う。
だから夜に長義に相談してみる。
「主は諦めたんじゃないか?きっと盗み聞きしたに違いない」
「いや、ちょっとまずいことになってね
……
もしかしたら覗かれるかもしれない
……
」
「は?うまくいってるんじゃないのか?」
「いや、そっちは上手くいってるんだけどね
…
その弊害で
…
」
「そっちってどっちだ。弊害って?」
「今は説明できない」
まんばは長義に押し倒される。
「すまない、今ここでバレれば今までの苦労が水の泡になる。もう少しの辛抱だ」
暗:;(∩´﹏`∩);:転
しばらくそんな日が続く。
ある日、審神者がまんばを呼び出した。新たなイジメだろうかと身構えたが、審神者は言う。
「まんば、今まで試すようなことしてごめんね!ふたりの愛はじゅー〜〜ぶん伝わったから、幸せにね!」
「は?」
いきなりどういう風の吹き回しだ?と思ったが、もうこの日々から解放されるのかと思うとホッとする。
「実はね、私恋人ができたの!」
「は?」
「強豪本丸で有名なめっちゃすごい審神者さんでね、前から私のこと気になってたんだって〜〜!」
きゃーと審神者が頬を染める。恋する乙女だ。
「この前ついにプロポーズされちゃってさ、困ってるのよ〜」
そう言いつつ困ってる感じはない。
まだ恋仲になって日も浅いのに、そんな結婚だなんて、などと言ってる。
「まんば、先輩として色々アドバイスしてね!」
「は!?先輩!?」
「ほら長義ってばまんばにぞっこんじゃない?長続きする秘訣とかあるんでしょ?それに夜、男性を喜ばせる手練手管とか〜!」
きゃー!と自分で言っておきながら、審神者は恥ずかしそうにしている。
「え、いや、俺はアドバイスできることは何もないんだが
…
。いつも長義にまかせっきりで
…
」
「殿方のしたいようにさせるってことね!」
「それに長義は俺にぞっこんとかじゃなくて」
「そういう控えめにするところかしら〜!やっぱり押すより引く方が追いかけたくなるものよねー!」
また色々教えてね!と言われ、部屋を出た。
「???」
まんばは状況がよくわからない。
まんばは長義の部屋に向かう。初めて入ったが、簡素で整理整頓されてて、長義らしさが出ていた。
「主がそんなことを?」
「俺はちょっと状況が飲み込めてないんだが
…
」
長義によると、審神者を諦めさせるために新しい恋を!と他の審神者を焚きつけたらしい。イケメンで高学歴、高収入な霊力も強い審神者を選んだとのことだった。
「主の気がそちらに向き始めたのは知ってたけど、あそこでバレるとややこしくなる可能性があったから
……
。すまなかったね」
「いや
…
」
妙な間の沈黙が落ちる。気まずい。
「それで?お前はどうするのかな?」
「え?」
「主にアドバイスしてくれと言われたんだろ?」
「あ
……
」
まんばは困惑する。振りだったのでアドバイスできることなんてない。もう振りをする必要もない。
「アドバイスのためにこのまま振りを続ける?別に俺は構わないけど。元々は俺の都合で付き合ってもらったことだし」
でもそんなことしたら気の遠くなる先まで振りを続けることになる。そんなことはしたくない。
「いや、もう噓つくのは疲れた。もうやめたい」
「そう」
それで別れてしまうんだけど、本歌がなんだかんだ理由つけて、写しの部屋に来る。そしてまた関係が続いていく
…
。
っていうもだもだエンド。
お付き合いありがとうございましたー!
本歌さんは途中からまんばに惚れてるよ!まんばはまだ無自覚だよ!
だけど「なんだか寂しいな」とは思ってるよ!
独り寝が寒くて、それが寂しいって感じるだけだと思ってるよ!
最初は「大変なことになったな、そうだ、写しなら巻き込んでもいっか!」って思ってる。
写しの迷惑は気にしないという傲慢な考えであの日訪れた。
喘がせてる時に「やばい、こいつかわいいぞ?」って思うようになって、自覚。抱いた時は役得とか思ってる。
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