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木蔦(キヅタ)
2020-03-08 23:48:27
1348文字
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長義を傷つけるつもりで付き合うまんばが惚れてしまうまでの話【ちょぎくに】
ちょぎくに
長義→まんば
まんばは自分を偽物呼ばわりする長義のことが許せなかった。嫌だったし、恨んですらいた。
そんな長義がまんばに惚れてると言ってきた。まんばは「自分のことを偽物などと貶しておきながら、惚れた腫れたとふざけたことを」と思うが同時にこれはチャンスかもしれないと考える。長義にしっぺ返しをするチャンス。
偽物と貶したものに嘲笑われるところをみてやろうと考える。
惚れに惚れさせて、こっ酷く振ってやろうという作戦。
まんばは長義の想いを受け入れる。付き合うことにする。呼び名は偽物くんのままだが、まんばにとても優しく、甘やかしてくれる。
そのうち床に入るようになる。まんばは貞操観念はあまりないので、組み敷かれることに抵抗はない。
そして挿れられると気持ち悪いという感覚しかなかったが、感じるフリをする。長義にぎゅーっと抱きついていれば、表情は取り繕わなくてもよかったので、簡単に騙せた。
何度か床を共にしたが、まんばは一度も気持ちいいと感じたことはなかった。
そろそろこっ酷く振ってやろうと考えていたある日、長義がまんばのためにおみやげを持って帰って来てくれる。照れて顔を背けながら
「お前が好きそうだと思ったから」
とぶっきら棒に言われる。実際まんばはそれが好みで「よくわかったな」と感心する。
「こ、これでもお前の気を引きたくて、試行錯誤してるんだ。俺のことを朴念仁だと思ったら大間違いだぞ
…
!お前と一緒にいたくて、仕事を交代してもらってるし、お前の好みだって古参から聞いたりして大変だったんだ」
「そんな他の刀に迷惑かけることまでしなくていいのに」
「俺がお前といたいんだ、だから時間を無理やり合わせてた。」
「知らなかった」
「気づかれないようにしてたし」
「なんで?」
「かっこ悪いだろ!」
朴念仁だなんて思ってないし、
かっこ悪いなんて思わない。まんばは結構今まで気を遣ってもらってたんだなと実感する。
その日の夜、枕を共にしたが、まんばはあらぬ声をあげてしまう。
慌てて口を押さえるとそれに気づいた長義が声をかける。
「どうした?」
「い、いや、別に
…
!」
今まで気持ちいいなんて感じたことなかったのに、今のは確実にその感覚だった。その日から徐々にそんな感覚が増えていく。
まんばはおかしいと思う。長義の抱き方は変わってないように思うのに、何故か快楽を拾えるようになってきた。長義の物になったようですごく嫌で、まんばはこれ以上このままではいけないと思う。別れを切り出して、こっ酷く振ろうと考える。
しかしそう決めたは良いものの、まんばは長義を目の前にするとなかなか言い出せない。
「?どうかしたのか?」
「あ、いや、その
…
」
言えない。あんなに恨んでた長義を振ってやればスッキリするはずなのに、なぜか罪悪感に駆られる。
そしてそのままズルズル交際を続けてしまう。
そしてようやくまんばは長義のことを好きになってしまったんだと気づく。好きだから、傷つけることを言えないし、好きだから、閨でも感じる。気持ちと快楽がリンクしてたらしい。なんてことだ、とまんばは愕然とした。
ちょぎくに成立王手。
お疲れ様でした!お付き合いありがとうございました!
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