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木蔦(キヅタ)
2020-02-27 00:55:29
2989文字
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まんば村に攫われたまんば【ちょぎくに】
・ハッピーエンドかわからない話をします。(主役ふたりにとってはハッピーエンド。他の刀はわからない)
・前に同じような話をツイートしました。ネタ被り。
ちょぎくに
長義はまんばと仲が悪かった。ついつい憎まれ口を叩いてしまう。その日もつい口が滑り、言いすぎてしまう。まんばは傷ついたような顔をして、去って行く。
次の日まんばがいなくなってしまう。自分が言いすぎたからか?家出??長義は責任を感じ、表では「いなくなって清々する」と言いつつも、探しに出かける。(出陣は休みにしてもらった)
まんばの霊力が少しだけ残ってて、それを辿り、随分と遠くまで来てしまった。
(なぜこんなところに?)
長義は疑問に思う。お店があるわけでもない、綺麗な景色があるわけでもない。森の中の鬱蒼とした所。
するとたくさんの山姥切国広に出会う。うじゃうじゃいる。
「なんだここは、国広の村か!?」
「おや、俺が紛れ込んでしまったかな?」
山姥切長義がひとり出てきた。写しを周りに侍らせてる。ハーレム。
「お前も国広を邪険にするクチだろ?お前にあげる国広はいないよ、帰ると良い」
どうやらその長義はここにまんばを集めているらしい。
「まさかお前が攫ったのか!うちの偽物くんも!」
「"偽物くん"
…
。その呼び名は国広が嫌がるからやめてくれないかな。どの子の事だか知らないけどね、お前たちが邪険にして傷ついていたから、もらってきたのさ。いらないんだろう?」
いけしゃあしゃあと認めた。誘拐されたというのに周りの山姥切国広達はその長義にベタ惚れで、逃げるどころか懐いている始末。術でも掛けたんじゃないかと疑う。
「別に薬も術もやってないよ。ここにいるのはこの子達の意志だ。自ら俺の傍にいたがる。」
ああでも、昨日の子はまだだったな、とその長義が呟く。
「昨日の
…
!?」
「まだ警戒されていてね。でも抱いてあげればすぐにここが良いって気付いてくれるかな?」
そのまんばは自本丸のまんばだと気付く。
そのまんばを返せと主張するが、断られる。
「国広を傷つけるようなやつに返したら、国広が可哀想だ。昨日会った時泣いていたから」
ハーレムを作ってるから自分の欲望だけで動いてるのかと思ったが、そうでもないらしい。その言葉は心底まんばを心配していて、ぐっと何も言えなくなる。
しかもまんばを泣かせてしまってたのか、と罪悪感を感じる。
「俺が慰めておくから、心配せずに本丸に帰ったらどうかな?」
その長義から提案されるが、そんなわけにはいかない。まんばは渡したくないし、絶対に連れて帰る。
頑なな気持ちが伝わったのか、しばらくいてもいいと許可をもらう。
まんばに会いたいが、居場所を教えてもらえない。仕方なく自分で探すが、闇雲なので時間がかかる。結局夜になり、このままではやつの毒牙にかかってしまうのでは?と気持ちがはやる。
案の定、まんばは襲われていて、怒鳴り声が聞こえてきた。
「あんたしつこいぞ!!俺は本丸に帰ると言ってる!」
慌てて長義が駆け込むと、まんばがびっくりする。すぐに自本丸の長義だとわかったらしい。
「あんたなんでここに」
「お前がいきなりいなくなるから探しにきたんだ!そら、帰るぞ!」
まんばの手を取り、引く。まんばは少し迷う素振りを見せる。
「ほら、早く!あまり面倒をかけるな」
さらに強く引くが、まんばは動かない。動くどころか、キッと長義を睨みつけた。
「帰らない!ここにいる!」
「はぁ!?何言ってんだ!」
「ここの本歌は優しいし、俺の事を貶したりしない!あんたは本丸にさっさと帰れ!」
「ひとが折角迎えに来てあげたのに、その態度はなんだ!」
「迎えに来てくれなんて頼んでない!」
「俺の写しのくせに可愛くない!」
「別の刀匠に可愛い写しを作ってもらったらどうだ!?」
「あーあー、その方がいいかもな!心配して損した!」
喧嘩してしまう。(´・ω・`)
売り言葉に買い言葉で、飛び出してきてしまったが、しばらくして冷静になり、何やってんだと長義は頭を抱える。
そもそも自分が酷いことを言ってまんばが出て行ったのだし、しかもまんばは泣いてたという。謝るべきだったはずなのに、なぜか喧嘩になってしまった。後悔する。
それにまんばと帰るために来たのに、自分一人で帰ってどうする、と思い直す。もしかしたら今頃、あの長義と懇ろになってるかもしれない。そう思うといてもたってもいられず引き返す。
一方まんばはそこの長義からの誘いも突っぱねていた。
「お前の本丸の長義とは決別したじゃないか。強がらなくていいんだよ」
「うるさい!あんたには関係ない!」
「お前が心配なんだよ、ひとりで泣くくらいなら、そばにいてやりたい」
「あんたさっきからしつこいぞ!ひとりにしてくれって言ってるだろ!!」
怒鳴るものの、合間合間にグスッという鼻をすする音が入る。
「写しが泣いてるのに放っておけるわけないだろ」
長義がそばに来て撫でるが、まんばが跳ね除ける。
そこに自本丸の長義が戻ってくる。泣いてるまんばを見て卒倒する。
「その、お、俺が悪かった、謝る
…
!
お前が出て行ってすごく後悔した
…
!本当は心配で、探しに来たんだ
…
!お前と一緒でなければ帰りたくない。頼むから、俺の隣にいてくれないか」
まんばは顔を上げる。涙でびしょびしょで、先程よりも酷い顔。そんな顔をさせたのは自分だと思うと胸にズシリとくる。
「か゛え゛る゛
……
」
「え」
「か゛え゛る゛ー!!!」
まんばが泣いて腕に飛び込んできて、思わず長義は抱きとめる。服を見る限り、手を出された形跡はなさそうなのでホッとする。頭をなでなでする。
そこの長義はつまらなそうに言う。
「もう帰りなよ。俺を必要とする写ししかここには置かないから」
帰り道を聞いて、ふたりは本丸に帰る。
その後、再びそこに行こうとしても、どうしても行けなかった。本当にあった村なのかもわからない。
自分の本丸に帰ったふたりはちょぎくにになったとさ。おしまい。
お付き合いありがとうございました!お疲れ様でした!
どうでもいい設定
・殆どのまんばは誘拐されて来て、本歌の虜になり、そこに居着く。
・まんば同士はそれぞれネガティブなこともあり、誰かが寵愛を受けてても虐めたり、怒ったり、嫌味を言ったりはしない。落ち込んだり、寂しがったり、軽く嫉妬したりはするが、まんば同士の仲は悪くはない。
・まんばを帰すのは可哀想なので、長義くんが村全体に特別な術をかけて、隠してる。今回主役の長義に効かなかったのはご都合主義。(こら)
・今回のふたりはケンカップル。イメージはら●ま1/2
・この後「偽物くん」って呼ぶたびにまんばが「あの村に戻る」と怒るので、ちゃんと「国広」と呼ぶ。
・長義は最初からまんばが好き。まんばは無自覚だったけど、あそこを訪れてからなんだか長義を意識してしまって
…
?ちなみにあそこの長義氏に誘われた時も無自覚に操立てしてる。
・あそこの長義は本気でまんばを寝取ろうとしてた。けど、ふたりの喧嘩後に長義くんが戻ってきた辺りで、「この長義なら写しを任せてもいいかもしれない
…
」と身を引く体制でいた。写しが幸せならそれでいい。
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