木蔦(キヅタ)
2020-01-26 14:32:32
3080文字
Public
 

生まれ変わったまんばに別の運命の相手がいた話【ちょぎくに】※現パロ※その他注意多々あり


ちょぎくに
・モブんばあり(体の関係はなし)
・以前から考えてたネタなので、似たような事を話してる可能性あり。
・現(?)パロ
・生まれ変わり(前世が刀剣男士設定)
・生まれ変わりネタなので刀剣破壊あり。(初っ端に破壊)

長義はまんばのことが好きだった。だけど想いは告げられず、未練を残して折れた。本丸が時間遡行軍に襲われ、全滅した。今度会えた時は、まんばに好きだと伝えたい、と強く願っていた。

そして長義は生まれ変わった。1980年のとある山奥。
閉鎖的な村で、現代機器や公共機関も乏しく、むしろ江戸時代とかに近いのでは?というほど寂れたところだった。長義は前世の記憶を持ち、生まれてくる。
長義は幼いながらも、まんばに会いたい、早く村を出てまんばを探さなければ、と思っていた。

しかし意外にも数年後まんばもその村に生まれる。
長義はまんばに会えて嬉しかった。今度こそまんばと心を通わせようと思った。

しかしまんばが生まれて早々、事態は長義の望まぬ方向へ進む。

その村は風習や独自の信仰がある。村の方針を神のお告げやら占いやらに委ねている。
まんばが生まれたその日、村のある男児がまんばの運命の相手であると告げられる。(以下、ある男児はモブ男と表記。)まんばは赤子でありながら、既に許婚を決められてしまった。いまだに幼児の長義は、その事実を知ったが、幼児一人が反対したところで何も変わりはしなかった。

数年が経った。まんばの家は村でも裕福な方で、常に誰かと一緒にいる。長義はまんばに会い、話したいが、なかなかふたりになれる機会はなかった。前世の事を覚えてるか、いや覚えてなくてもいい、自分に好意を持ってくれるか、そんなことばかり考えていた。

ようやくまんばと話せるチャンスが舞い込む。まんばが毬が転がって行ったのを一人追いかけてきて、長義とばったり会う。長義は嬉しくてまんばに話しかける。まんばは記憶はないので、きょとんとしているが、長義が友好的だということはわかり、にこにこと返事を返してくれる。
しかしそこにモブ男が現れ、我が物顔で長義からまんばを引き離す。(ちなみに長義とモブ男は7歳くらい)まんばは不思議そうな顔をしている。

それからまんばは長義を見かけると寄ってくるようになるが、長義とまんばが話をしていると、どこからともなくモブ男が現れ、まんばを引っ張って行ってしまう。

ある日まんばがこっそり抜け出してくる。服は葉っぱだらけで、手は土で汚れている。長義がどうしたのか聞くとまんばは嬉しそうな顔をして、言う。
「くにひろ、ずっとおへやにいて、いいなずけいがいのこと、あそべないの!だからちょーぎとあそびたくて、こっそりでてきた」
それからと言うもの、まんばはたびたび部屋を抜け出し、長義に会いに来てくれるようになる。
長義もまんばが折角抜け出してきてくれたのに、自分がいないとガッカリするだろうからと毎日まんばの家の周辺に通うようになる。

しかしある日からパッタリとまんばが現れなくなる。子ども心に、長義との遊びに飽きたのか、と長義は考えた。まんばに会えなくて悲しかったが、子どもの気持ちなんてすぐに移り変わるものだし、仕方ない。そして長義の足もまんばの家から遠のくようになる。




数年が経ち、長義は二十歳になった。幼い頃からまんばには会えていない。実はあの後長義は村を出て、外の学校に通っていた。そして大人になったのを期に、村に帰ってきた。


まんばのことは、実はまだ引き摺っていた。できることなら会いたいし、まんばを愛し愛されたい、結ばれたいと思っていた。
長義が幼い頃は行動範囲が狭い所為で気付かなかったのだが、まんばはあの時以降ほぼ家に閉じ込められている状態だった。狭い村にいてもまんばを見ることは叶わない。


長義はまんばのことが諦めきれず、会いに行こうと決意する。
正面切って、家を訪ねたが、「体調が悪いため会えない」の一点張りだった。

そのため長義はまんばの家に侵入することにする。幼い頃と同じならば部屋は大体わかっている。まんばに教えてもらったことがある。


長義は夜、塀を乗り越え、庭に侵入し、まんばの部屋へと向かった。雨戸さえ閉められた窓をコンコンと叩く。
「誰だ」
鋭い声がした。幼い頃とは違う低い声だった。
「国広、会いに来たんだ、俺だよ長義だ」
「長、義?」
微かな呟きの後慌てて駆け寄る音と乱暴に窓を開ける音がする。雨戸が空くとそこには美しく成長したまんばがいた。
まんばは前世以上に美しく成長していて、長義は息を飲む。まんばは長義と再会できたことを喜び、泣いてしまう。そして、長義はまんばが家の者によってここに閉じ込められている事、もうすぐ許嫁と祝言を挙げることを知らされる。

まんばが泣いて長義の名を繰り返し呼ぶ。口には出さないけどお互い恋焦がれていることは明白で、長義はまんばを攫う事を決意する。

「今まで俺は村から出ていた。そこでふたりで暮らそう」

まんばはその提案にこくこくと何度も頷く。長義は村を出る準備をするから、明日必ず迎えに来るから、出る準備をしておいてほしいと告げ、まんばの家を去る。

そして次の日、長義が迎えに来て、まんばが嬉しそうに迎える。長義が裸足のまんばを抱きかかえ、そのまま逃走しようとした時、家の者に見つかってしまう。しかも許嫁もいる。どうやらふたりの目論見はバレていたようで、待ち伏せされていたらしい。

ふたりは無理に駆け落ちしようとして、逆上したモブ男に刺されそうになる。寸前のところで、まんばが長義を庇い、刺されてしまう。そしてまんばは倒れる。

まさにモブ男はまんばの『運命の相手』だった。だけどそれは恋愛的意味ではなく、生死的意味で。
長義はショックを受け、強く願う。

そして長義は気付くと赤ん坊になっていて驚く。逆行していて、もう一度やり直すことになっていた。長義はあの手この手を使い、まんばの死を阻止しようとする。お告げをさせないようにしたり、モブ男に会わせないようにしたり。だけどことごとく失敗していく。

そしてついにまんばが死んだあの夜になってしまう。
長義はまんばを死なせたくなくて泣きながら、まんばに謝る。まんばはこれから起こることは知らないはずだから謝っても意味が通じない。まんばは苦笑して、「いつも堂々としていた本歌に泣かれると、困ってしまう」と言う。
そして以前と同じようにまんばを連れ出し、見つかってしまう。

長義はまんばに何か違和感を感じているが、それが何かわからない。長義が以前と違う行動(まんばに謝る)をとった所為かもしれない、と思う。

そして逆上したモブ男が再び刃物片手に襲い掛かってくる。わかってたはずなのに長義は咄嗟に身体が動けず、まんばに庇われる。まんばが刺される、かに思えたが、まんばはそれを避け、モブ男の手から弾き、取り押さえた。長義は呆気に取られた。モブ男は殺人未遂容疑でそのまま連行されていく。
長義は状況がよく飲みこめなくて、何が聞きたいかもわからず、まんばに「なんで」とだけ呟く。
「素人の攻撃くらいいなせなくてどうする」
「いや素人って相手は刃物を持ってたのに。それにお前は死ぬ運命のはずが
「運命なんて知らない。俺は本歌と生きたい」
そこでようやく長義はまんばが刀の記憶が戻ってることに気づく。そしてちょぎくにハッピーエンド

これ歴史修正主義者じゃん