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木蔦(キヅタ)
2019-11-10 23:19:32
1482文字
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山姥の呪いを一身に受けている長義くんの話【ちょぎくに】※まんば修行手紙ネタバレ注意
ちょぎくに
※山姥の呪いについて、このように解釈してる方がいらしたので、そこから妄想。
※まんばの修行手紙ネタバレ
まんばは極の修行で自分にも長義にも山姥を切った伝説が残ってることを知る。長義に再開早々「偽物くん」呼ばわりされる。
「俺は偽物じゃない
…
」
山姥を切ってるかもしれないことは修行の旅でわかっている。ただ長義にそのことを伝えるのは憚られた。彼は何も知らない。まんばの口から真実を伝えるべきではない。
しかし自分は偽物じゃないかもしれないという意味を込めて、まんばは否定する。
「俺を差し置いて山姥切の名で顔を売ってるじゃないか」
「それでも俺は偽物じゃない」
「やけに強情だな」
まあいい、と長義はそこで引いた。まんばとのやり取りなんて時間の無駄だと思ったのかもしれない。
まんばは数日後畑当番に割り振られる。
「
……
?なんだ
…
??」
強い肥料を使っていたのか、手が荒れている。霜焼けのようにヒビ割れているところすらある。まんばは一通り仕事を終わらせてから、手についた肥料を綺麗に洗い流した。薬研に相談しに行き、塗り薬をもらう。それは数日で治った。
しかしまた畑当番になった時、また荒れてしまう。以前はそんなことなかったのに、もしかしてアレルギーとか、肌の体質が変わったとかだろうか、と首を捻る。そしてなるべく軍手をするように心掛けた。
しかし、軍手をしてても手が荒れてしまう。
「どうしたものかな
……
」
そこに長義が通りかかる。
「何かあったのか?」
長義はまんばの手を覗き込むとすぐに事情を察したようで訝しげな顔になる。
「偽物くん」
「俺は偽物じゃな
……
」
「今は否定するな」
長義は険しい顔で手を見つめている。手はじくじくした痛みがある。
「これは畑当番で?」
「ああ
…
」
「いいか、お前の意に沿わなくても、俺の言うことを復唱しろ。例え真実がどうあれ、だ」
「え
…
?」
「『山姥切国広は山姥切の偽物だ』」
「え
………
」
「いいから」
「俺は山姥切の偽物だ
……
?」
「『山姥切国広は山姥など切っていない』」
「俺は山姥なんか切ってない」
「『山姥を切ったのは本歌、山姥切長義。』」
「山姥を切ったのは本歌、山姥切長義
……
?」
言い終えると先程までじくじくしていた痛みが徐々に消えていく。
「え
…
!」
「お前、修行で何を見たのか知らないが、余計な事をするな」
「どういうことだ
…
!」
「山姥を切ったのは俺、山姥切長義だけだ。やつの呪いを受けるのは俺一人で良い」
その言葉でまんばは察する。まんばが『偽物じゃない』と口にする事で山姥の呪いがまんばにも掛かってしまっていた。山姥は山の神とも言われている。だから畑当番の時、まんばに影響が出ていた。
よく長義が『畑に嫌われている』というが長義はまんばが体験した事を毎回受けていた。
まんばは疑問に思う。長義からは恨まれているはずだ。山姥切の名を奪ったと。そんな呪いまで受けて、なぜ山姥切の号を欲しがるのか。
そんなに名が大事なのか。
まんばはそう思う。
長義にとって、名などどうでもよかった。自分の大事な子さえ守れるなら自分がどんなに損なわれても平気だった。
山姥など切っていない、その真実がじわじわと迫って来ていたが、長義は自分の号だと主張する。ただそれだけだ。
大事な子には嫌われてしまっているけど、長義にはそれで十分だった。
ハッピーエンドじゃないけど、これでおしまい。お疲れ様でした!
見かけた内容というのは「長義は自分が山姥の呪いを一身に受けてるのでは?」という説でした。
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