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木蔦(キヅタ)
2019-11-10 08:58:02
2177文字
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バツイチちょぎくに【ちょぎくに】男同士&本丸設定だけどバツイチ設定
ちょぎくに
男同士だけど元夫婦設定&バツイチ設定
「ふたりは山姥切だから夫婦でしょ?結婚しなよ!」って変な主命により夫婦になったふたり。だけどふたりは仲が超絶悪かった。
「お前なんかと夫婦なんて到底無理だったんだ!!離縁だ離縁!!」
「こっちから願い下げだ!最初から気に食わなかったんだ!清々する!」
さすがに審神者も仲が悪いと気づき離縁を許可する。
だけどその後離縁したことを後悔するんだ
………
。
日々本丸で過ごすうちに何故かお互い惹かれていく。姿を見かけると目で追ってしまう。一度夫婦になった事がキッカケで意識してしまい、恋愛対象に至った。
でもその時は別に惜しかったなんて思ってないし、と自分に言い聞かせる。
ある日出陣でまんばが重傷になる。一緒の部隊にいた長義はなんでまんばがこんな事に、とか、俺が強ければ守ってやれたんじゃ、とか後悔する。
手入れ部屋に担ぎ込まれたまんば。一晩療養する事になる。看病するために堀川が呼ばれ、山伏も様子を見に手入れ部屋に出入りする。
しかし長義はお見舞いの名目がない。同派じゃないし、仲が悪いので、様子を見に行くのもおかしい。でもまんばがどんな様子なのか気になる。だいぶやばい状態なのか、ほぼ良くなってゆったり休んでるだけなのか、心配になる。
もし夫婦のままなら堂々とまんばについててやれたのに、ただの他刃だし、不仲だし、片恋だからどうしようもない。長義は南泉に頼んで様子を見に行ってもらう。
「面会謝絶だってさ」
「は!?もっと食い下がって頼んでこいよ!!」
「はぁ??なんでそこまで。お前が行けばいいだろ、にゃ!それに国広の方も他刃が来たら気が休まらないだろーにゃ!」
「俺が行けるわけないだろ!何馬鹿なこと言ってんだ!」
いけしゃあしゃあと言う。
「元旦那だからいいじゃねーか!」
「好き合って夫婦になったわけじゃない。行っても何しに来たって言われる」
「見舞いにそんなこと言わねーだろ!それに夫婦の前に本歌と写しだろ、他刃じゃない、にゃ!」
「そうだろうか
……
?」
「大丈夫だにゃ!」
「長義さん、何しに来たんですか?」
言われた。
堀川の冷たい視線が刺さる。
「い、いや、見舞いに
……
」
「身内以外は面会謝絶です」
「お、俺はアイツの本歌だ
…
!」
「それで?本歌だからって何でも許されると思わないでください」
「も、元夫として、容態が気になって、心配で
……
」
「もう兄弟とは終わった事です、気を遣って来てくださったのでしょうが、それには及びません。そちらとのご縁は切れたんですから。お気持ちだけ受け取っておきます」
取りつく島もない。
長義はすごすごと帰る。気になってしょうがないが会えないものは仕方ない。明日になればきっと手入れ部屋から出てくるだろうし、静かに待つことにする。
しかしやはり気になるもので、長義は夜中寝付けずまんばの様子を見に行く。部屋の外からそっと様子を伺うだけでいい。
様子を見に行くと、見張りはいない。部屋は暗くなっていて、恐らく寝ているんだろうと伺える。長義はまんばの顔が見たくて、そっと障子を開け、中を覗き見る。
中では布団が1組敷いてあるだけで、堀川や山伏の姿はなかった。この様子だと恐らく快方に向かってるんだろうとホッとした。
無事は確かめたからもう部屋に戻ろとする。しかし長義に声が掛かる。
「誰だ
……
?」
びくっと肩を揺らす。起こしてしまったか、と後悔した。
「見舞いに来てくれたのか
……
?」
いつもと違う弱々しい声。
長義はどうすべきか迷う。どんな顔して会えばいいかわからない。まんばに長義だと知られたら、堀川のように何しに来たのかと言われるかもしれない。
「入ってきて、くれないか
…
?」
まんばが体を起こそうとしている。しかし傷に触ったのか、小さな呻き声を上げて、布団に再び沈んだ。
「おい、無理するからだ
…
!重傷だったんだぞ
…
!?」
思わず枕元まで駆け寄る。
「あ
………
長義
……
」
まんばにバレてしまった。バツが悪く、視線をそらす。
「心配して来てくれたのか
…
?」
「
………
」
まんばはふっと微笑む。嘲笑うような笑みではない。綺麗で見惚れてしまう。
「長義がいるなんて、俺の都合のいい夢かな
……
?」
まんばが手を伸ばして長義の頬に触れる。都合がいい?誰にとって?
「会え、て、うれ、し
……
」
まんばはそのまま気を失うように寝てしまう。長義はまんばが言った言葉を反復していた。会えて嬉しい?誰が誰に?長義は信じられない想いでいる。
何しに来たって言われると思ってたのに、まさかの反応だった。どういうつもりで言ったのか計りかねる。もう自分達は離縁していて、何の関係もない。それなのにこんな反応されたら期待してしまう。
でも顔を見て話せてよかった。ほっとする。
次の日まんばはまだ床に臥せってるけど、手入れ部屋からは出て自室で療養中で、堀川派が甲斐甲斐しく看病してた。
長義はまんばにああ言われたけど、堀川に言われた手前近づけない。
夕食で顔を合わせた時は憎々しげに見つめてきた。何もしてないのになぜそんな目で見られるかわからない。確かに昨夜こっそりまんばの元へ訪れたが、バレてないはずだし、昼間は近づいたりしていない。
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