木蔦(キヅタ)
2019-10-05 15:30:39
3797文字
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ら▲ま1/2パロ【ちょぎくに】※女体化、動物化注意


心優しい相互さんにネタを提供して頂いたので、お祈り。

ちょぎくに
※ら▲ま設定
※まんば女体化
※他の刀の動物化
※ただし本丸設定



長義は聚楽第で優判定となった本丸へ向かっていた。
「ぎゃっ!つめたっ……!」
そこにひとりと女の子が現れる。ボンキュボンのナイスバディ(死語)で、パッチリおめめ、真っ白な肌。
しかし長義は気づく。これは自分の写しだ……!と。この先の本丸の刀だろうか、と考える。恐らくなんらかのバグにより女体で顕現してしまったのだろう。
話をしてみるとやはり長義が向かっていた本丸の所属だった。
「案内してくれないかな」
「いいぞ」

山姥切の名で顔を売っているとは言え女の子だからな、と紳士な長義は優しく接する。道中アレコレ話し掛けるが、女の子が好きそうな話題も興味がなさそう。
「なんかあんた、ホストみたいだな」
とさえ言われてしまう。(女の子との会話が上手いと褒められたと受け取っておく)
「君はボーイッシュなんだね、やはり刀だからかな?」
「男だからな」
「いやいや、元は男の付喪神だろうけど、君はバグで女性に……
「あー……
ちょうど本丸に着く。まんばが今剣を呼ぶ。
「すまない、湯を取ってきてくれるか?」
「またですか!まったく!きをつけてくださいよ!」
今剣からもらったやかんを徐ろに自分にかける。
「え、ちょ!」
慌てて止めようとするが、まんばはだんだん大きく、そして胸が萎んでいく。
「はぁ!?」
「すまない、うちはこういうバグ持ちなんだ。それで客人、うちの本丸に何の用だ?」
お湯がポタポタと落ちつつ、まんばが長義を振り返る。まんばはお湯を被ると男に、水を被ると女になるバグを持っていた。
「主に用だろうか?用件を先に聞こうか」
長義はまだ自分の正体を告げてなかった。
「ここの本丸は先の任務で判定優を取った。それを評価し、俺がこの本丸に配属されたのだが、主殿にお目通りはできるだろうか?」
「あんたが??」
「あやしいですね、しょうこはあるんですか?いままでで そんなこと いちども ないです!」
「お、俺は聚楽第で監査官もしていた。この姿に見覚えはあるだろ!?」
咄嗟にフードを被る。(監査官時の布とは少し違うがわかるだろう)

「かんさかんさんの おかおはみてないので、そんなかっこうされても わかりません」
「確かに」
「くそくそくそ!」
そこに堀川がやってくる。事情を聞き、提案する。
「監査官さんかどうかはわからないけど、怪しい刀じゃないことは証明できるよ!」
「どうやって??」
堀川が笑顔でバケツを持ってくる。
「うちに配属になったんだよね?ならもう適用されてるよね」
「ああ、なるほど
「それもそうですね!」
「何が!?」
問う前にバケツの水を被せられる。突然の事でびっくりした。そしてボンッと言う音と共に視界が低くなる。まんばや今剣が上から覗き込むのが見えた。
「ほら、うちの刀だ」
「ホントだ」
「ほんとうですね」
『これは一体何の真似だ!』と言おうとしたが、口からはぴーぴーとしか出てこない。一体どうなっている!?と口を押さえた。
「かわいいですね」
「ペットだな」
「もう!兄弟!失礼でしょ!」
「このペット、本丸で飼いたい。良いだろ兄弟、面倒見るから」
「コラコラ、兄弟悪ノリしない!」

↓わさび茶漬けさんが描いてくださいました!



「あは!お湯ですよ〜!」
今剣がドボドボとやかんの熱湯を注ぐ。ちなみにまんばの残り湯。
「っあっ!なんなんだこれは!!」
「お。戻った」
「すみません、確かめるためとは言え失礼を……タオル持ってきますね!」
堀川は廊下を駆けていく。
「これはどう言う事なんだ、説明してもらおうか、にせ、……国広の刀くん」
まんばは少し考えたのち、小首を傾げる。
「説明、いるだろうか……??」
「いるだろ!完全に!!!」
「見ての通りだろ。水を被ると変化して、お湯を被ると戻る」
「いやそれはお前を見てわかる!!なんで俺がその体質になってるのかだ!ここに来る前は普通だったはずだ!今の堀川国広の発言から何か知ってるんだろう!?」
「まあまあ落ち着け」
「落ち着けるか!」
「うちの刀はバグ持ちでな」
「それはすぐにわかった」
「ドロップでも鍛刀でも、配布だとしても適用される」
「なん……だと……
「うちのかたなだって しょうめいされましたね!よかったですね、しんいりさん!」
長義は変な体質になってしまったことに絶望する。
「可愛かったぞ、子豚」
まんばの発言で自分が子豚になっていた事を知る。よりによってブタかとショックを受ける。
しかしお陰で難なく審神者の元へ通される。自己紹介と経緯を話し、審神者は少し考える素振りをする。
「山姥切?」
「そう、俺は山姥切。ここには国広の刀がいるようだが、俺が本当の山姥切だ」
「山姥切ね………
近くで控えてたウサギに「まんば呼んできて」と審神者が伝える。恐らくこの件で
審神者の意向が伝えられるのだろう。さてこの審神者はどちらにどのような判断を下すのか。自分が本物であるという自信があるため、長義は内心笑いながら待つ。
「主、呼んだか?」
「まんばもここに座りなさい」
「わかった」
まんばは長義の横に腰を下ろす。

「まんば、もう会ってるから知ってると思うけど、こちら山姥切長義だそうだよ」
「え!本歌だったのか!?」
「お前どこに目をつけてるんだ、見ればわかるだろ」
「世界にはそっくりさんが3人いると聞く」
「人間の話な!」

審神者が咳払いをして話し始める。ふたりは佇まいを直した。
「ふたりは年頃も一緒だね」
「いや200年ほど俺が上だが」
「見た目がね」
「まあ、見た目だけで言えばそうだな??」
「そして『山姥切』と」
長義は言いたいことがピンと来る。
「俺が先に生まれたから俺がオリジナルだ、山姥切を名乗るべきは俺だ」
「まあまあ、わかったわかった」
「????」
「ふたりはよく似てるけど、兄弟かな?」
「ちがう、俺は国広の傑作で、本歌は長義の傑作だ。刀匠どころか、刀派も違う」
「主、あのね、写しって言う言葉を……
そこで審神者は爆弾発言を落とす。

「じゃあ夫婦?」
「はぁぁ??」
上の名前は人間でいうと苗字という印象なのだろう。人間の夫婦は同じ苗字を名乗るものだ。誰が偽物なんかと!とすぐさま否定する。
「違う!」
「俺も本歌が伴侶なんてやだ!泣きたい!」
「なんだと!?俺が相手で不満だって言うのか!?」
「そう言う意味じゃないけど、本歌はこちらから願い下げだ!」
「そう言う意味じゃないか!何が違う!」
「違う違う!あんたに落ち度があるわけじゃなくて、俺はこんな傲慢で自信過剰で俺に似た顔は俺には合わないから嫌だって言ったんだ!」
「不満だらけの悪口じゃないか!何も違わないだろ!」
「いや傲慢で自信過剰で不平不満ばっかり言う男ががいいやつもいるかもしれないだろ」
「さりげなく悪口増やしたな!?」
「痴話喧嘩……?」
「誰が夫婦だ!!」
「何とか喧嘩は犬も食わないってあ、南泉呼んできて!本当に犬も食うかどうか確かめよ!」
「猫殺しくんは犬じゃなくて猫だろ!?」
「うちの南泉は水を被ると犬になるから」
「ややこしいな!」
審神者が心底理解できないという顔で聞く。
「じゃあふたりの関係は?」
「ただの本歌と写しだ!」
「そうでしたか。で、本当は?」
「本当も実はも内緒の関係もくそもない!!!」
「どちらかと言えばパパと息子の関係だ」
「お前はまた誤解されるようなことを!違うだろ!?」
「じゃあなんて言えばいいんだ?内縁の親子?」
「内縁は夫婦に使う言葉だろ!」
「やっぱり夫婦なんだ〜」
「違う!」
「まだ結婚してないの?」
「まだも何も、予定してないよ!」
「じゃあ婚約者かな」
「こん……!」
「本歌が婚約者なんてやだ!」
「お前失礼だぞ!?」
「婚約者が嫌なら許嫁でどう?」
「良い菜漬けなら……
「待て漢字変換がおかしい!それに主はなんでそんなに俺たちをくっつけたがるんだ!」
「もー!俺誰が兄弟とか恋人とか覚えられねーんだよ〜!頼むからややこしい関係やめてくれよ〜〜!」
「そんな理由か!むしろ俺たちがくっついた方がややこしいだろ!兄弟じゃないし刀派も違う!」
「ということで、まんばも乗り気だし、今日から許嫁ってことで!よろしく!」
「あ!まっ!」
逃げるように審神者が去る。(しかしここが審神者の部屋なのに、彼は一体どこへ?)



こうしてちょぎくにの許嫁ライフが始まったのだった。



お疲れ様でした!お読み頂きありがとうございますー!




どうでも良い設定
・にゃんせんくんはみんなから「猫、いや、犬……?」って混乱を招いてたら面白いよね。
「南泉はいま犬になってた」とか「こたつで猫みたいに丸くなってたよ」とか言われるの。
「猫と犬の呪いだにゃー……💢」って本人は不服そうにしてる。
・審神者のそばにいたウサギは前田くんです。特に理由はないけど。