木蔦(キヅタ)
2019-07-13 16:02:25
3344文字
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カミサマに目をつけられたまんばの話【ちょぎくに】※注意書きあり


ちょぎくに

※オリキャラ出ます(悪役)
※小田原時代捏造

まんばは本丸の初期刀。
しっかり者だけどたまに抜けてるとこがある。

初陣以降、誰かに見られてる嫌な感覚がする。
後から顕現した石切丸に相談する。
「君以外の力が混じってるね、しかもかなり昔に施されたようだ
もしかして邪神に気に入られてマーキングされたのでは?と言われる。
それはかなり昔に施された呪術のようで、まんばは顕現前から邪神に目をつけられていたと知る。


嫌な感覚は日に日に強くなってくる。
気持ちが悪くて、まんばは出陣のたびに気持ちが沈む。


そんな中、まんばはある日夢を見る。
まんばは誰かに抱きかかえられている。
辺りはぼんやりしてて、まんばを抱えている相手も、場所も見えない。

「かわいい俺の……。お前に……をやろう」

何かがまんばの額に触れる。
そこでまんばは目が覚める。
まんばはその夢が過去の記憶ではないかと思う。
そしてあれはマーキングだったのでは?と考える。
それ以降、たびたびその夢を見るようになる。


聚楽第任務を経て、本歌が顕現する。
本歌と会うのは気まずくて、まんばは本歌を避ける。
顔は合わせたが、話したりはしていない。


邪神からのストーキングが酷くなってくる。
最近は触られるようになった。セクハラ。
まんばはそれが不快で、戦いに集中できない。

「まんばちゃんどうしたの?真っ青だよ!」

乱に指摘されてようやくみんながまんばの様子がおかしいことに気づく。
もう帰ろうとみんなが言うが、自分の体調の所為(しかも怪我じゃない)で退却するのは忍びない。
まんばは進軍を決める。



敵の本陣に戦いを仕掛ける。
しかしそこで隙を突かれ、まんばは攫われてしまう。
他の刀達は敵陣を殲滅させた後まんばの姿がないことに気づき、慌てて探す。
しかし気配がない。
どうすればいいかわからず、一度帰城することにする。





まんばはまた夢を見ていた。

まんばは地面にぺたんと座っていた。
まるでまんばのことを祝福するかのように花びらが舞っている。
誰かがまんばに近づいて、抱きあげた。温かい。
まんばはぼんやりとその人を見つめる。

「お前に言祝ぎをやろう」

その人が微笑んだ気配がする。

「この世に生まれてきた祝いだ、俺からの加護を与えてやる」

そして額に優しい感触がある。
まんばは誰なのか知りたいが目の前にいるのに顔がわからない。歯がゆい。



ハッと目が覚める。

まんばはどこかのあばら屋で寝ていた。
(俺は一体、どうしたんだったか……
身体を起こす。
確か時間遡行軍と戦っている時に急に足を引っ張られたんだった、と思い出す。
辺りを見ると、黒く蠢く物があり、まんばはすぐにそれがストーカーの正体だと気づく。
見られている時の独特の気配、視線を感じる。
ぞっとして距離を取った。
その黒い物体は邪悪なオーラを発している。
ゆっくりとまんばに近づいてくる。自然と手が震え、足がすくんだ。

「くるな……っ」

ずず……っとまんばの近くまで張ってきて、まんばに触れようとする。
身体が重くて、思うように動かない。まんばは恐ろしくて、ぎゅっと身体を縮こませた。

「来るなっ……!!」

そう言った瞬間、まんばの中で何かが弾け、黒い物体を弾き飛ばす。
それは壁に叩きつけられて、床に落ちた。

………?」

まんばは何が起こったのかわからず、眉を顰める。
まんばが何かしたわけではない。

そして唐突に思い出す。
『君以外の力が混じってるね、しかもかなり昔に施されたようだ
『お前に言祝ぎをやろう』
『俺からの加護を与えてやる』
もしかして、夢で与えられた加護は自分を守ってくれる力なのでは?と思い至る。

するとあばら屋が闇に包まれ始める。
ここではない空間に引きずり込まれようとしていた。
神域に取り込まれると悟ったまんばは逃げ出そうとするが、扉は開かない。
空間が徐々に閉じて行ってしまい、まんばは成す術もない。


「伏せろ」


低い声と共に、扉が壊れる。まんばは条件反射で離れて無事だった。
刀で扉をぶった切った本歌が現れる。

「俺の物に手を出そうとはいい度胸だね。思い知らせてやろうかな」

途端、神域に包まれかけていた空気が一変して、元の空間に戻る。
本歌の強い霊力は邪神を上回っているようだった。


そしてまんばはその瞬間、昔の記憶が甦ってきた。

自我が生まれたばかりのまんばは、ぼんやりと目の前の男を見上げる。
辺りは花びらが舞っていて、まるで何かを祝福してくれているようだと思う。

「初めまして、かわいい俺の写し」

目の前の男はまんばに微笑みかける。
とても綺麗な人だなとまんばは思う。
男はまんばを抱き上げる。
「お前に言祝ぎをやろう。この世に生まれてきた祝いだ、俺からの加護を与えてやる」
そう言って男はまんばの額に口づけた。温かいものが広がって行く。

「俺の力が何時如何なる時も、お前を守るようにと」






「ぶった斬る!!」
本歌の声で我にかえる。
本歌が攻撃してくる邪神を物ともせず、真っ二つに斬った。そして邪神は消滅した。
「大丈夫か?」
本歌が近寄ってきて聞く。
「な、なんで、」
まんばはたくさん疑問がありすぎて、それ以降は言葉が詰まってしまう。
「ここがわかったことか?俺はお前の居場所がわかるから
「なんで
わかるだろう?」
わかるだろう、って言われて心当たりは一つしかない。
石切丸にまんばに別の力が混ざってるって言われたから、その力が本歌のものならば、それを辿って来たのか、と思う。

「俺がいない間に他のものを寄せ付けるなんていけない子だ、少し力が薄れてきてる。またまじないを掛けてあげよう」
まんばは夢で見たことが半信半疑だったが、その言葉であれは現実だったんだと悟る。
そして同時にその事を思いだしてボッと赤面する。
「まじないを掛ける」と言ったがその方法って
また額にキスされると思って咄嗟に手で押さえる。
「馬鹿な子だね」
本歌は苦笑して、まんばを引き寄せ、唇にキスをした。

「!!」
「さあ、続きは本丸に帰ってからにしよう。今夜俺の部屋においで」
「え??」
「お前はうんと言えばいい」
「あ、ああ。」

まんばは状況がわかってないながら、本歌に連れられて本丸に帰る。
まんばがいたのは出陣先の時代のどこかのあばら屋だった。(本歌がボロボロにしてしまった。)

「まったく。立派になっただろうと思ったのに、俺を避けるし、他の男に隙を見せるし、手の掛かる子だ」
本歌はなぜか嬉しそうにそう言った。




ちょぎくにハピエン!!お疲れ様でした~~!お付き合いありがとうございました!



どうでもいい設定
・邪神がまんばに惹かれたタイミングは初陣。そこからストーキングしてた。本丸内では審神者の結界があるためストーキング不可。
・邪神がまんばに惹かれたのは本歌の力の所為。強い加護がまんばを魅力的に見せた。
・まんば自身は霊力がないため、邪神と対峙した時に瘴気に当てられて動けなくなっていた。ちなみにまんばが気を失ってる時も本歌の加護はまんばを守っていたため、邪神が触れようとするとジュッってなった。ジュッ。
・邪神はジュッってなりながらも頑張ってまんばを攫ってきた。がんばった。
・本歌はまんばが避けてることに気づいていたが、かわいいかわいいと思って放置していた。これからどうするのかなって高みの見物してた。(他所者から目を付けられてる事は事件が起こるまで知らなかった。)
・まんばが避けてたのは写しであることを罵られると思ったため。負い目。



本歌のキャラをスパダリにするか俺様にするかツンデレにするか1日かけて悩んだ。ちなみに展開はさらに1日悩んだ。
大抵キヅタは思いついたら即ツイート(見切り発車とも言う)するんだけど、今回はめっちゃ悩んだ。