木蔦(キヅタ)
2019-06-09 19:16:13
1822文字
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見栄を張る長義くんの話【ちょぎくに】※現パロ


ちょぎくに
現パロ
※かっこいい長義くんはいません

紆余曲折あって長義は、ずっと好きだったまんばと付き合えることになり、幸せの絶頂にいた。
付き合いたてだがずっと一緒にいたい、同棲したい!と思っている。

しかし長義は上品でセレブな見た目を裏切り、庶民派だった。
スーパーの特売は大好きだし、500円玉貯金もしている。しかし周りからはお金持ちで、ホストや芸能人と見紛うイケメンで、毎晩ワイン飲んでそうとか言われている。

そういうイメージを持たれていると知っているため、ついついまんばの前で見栄を張ってしまった。

「俺の家はこの高層マンションの最上階だよ」
本当はこの近くのアパートの角部屋だよ。

高級レストランに連れて行ったりする。
「ここ俺の行きつけなんだ、好きなもの食べていいよ」
本当はリーズナブルなファミレスが憩いの場だよ

高級スーツを着こなして
「俺の好きなブランド」
普段はウニクロだよ。


「すごいな!長義、かっこいいな!俺とは全然違う!」
「まあな!」

褒められると天狗になるタイプで嘘に嘘を重ねてしまう。
本当は家にまんばを呼びたいが、高層マンションだと言ってしまった手前、アパートに呼べない。
引っ越す予算もない。

まんばは長義のマンションに行きたいと言う。
長義だって呼びたいがそう言った理由のため、何だかんだ言い訳して先延ばしにしていた。

このまま嘘をつき続けるわけにはいかない。
しかし本当のことを知れば振られるかも知れない。
そもそも嘘をつくなんて最低だと言われる可能性が高い。

そんなジレンマな中ついに長義は行きつけのスーパーでまんばと鉢合わせしてしまう。
バレてしまった、弾糾を覚悟した長義だったが、まんばからの反応はない。普段通り。
なぜだ、と思って聞いてみる。

「え?来てみたかったんだろ?庶民の気分味わって見たかったとかじゃないのか?」

幸いにも良い方に勘違いしてくれていた。

「そそそそうだ!俺も一度はスーパーを体験してみたくてな!」
「俺はよく来るから案内してやるよ」

上手く騙されてくれた。
長義は良く知る店をまんばの案内でぐるりと回る。
知らないふりをしてまんばに聞いたりする。

「これはな!セルフレジって言って自分で商品をスキャンして会計できるんだ!」
「へえ、そうなんだ」

拙いながらも懸命に説明するまんばにこれはこれで役得かも知れないと思う。
訳知り顔で説明するまんばはすごくかわいい。
自分と長義の会計を終わらせる。
実はこのスーパーにはポイントカードがあって、長義はせっせと貯めているのだが、今回は泣く泣く諦める事にする。

まんばの荷物を持ってやり、まんばの家まで送る。
帰る道中、長義は良いアイディアを思いつく。


庶民の暮らしに興味があった作戦、使えるのでは??


「国広、庶民が普段どんな所でご飯を食べるのか知りたいな。連れてってくれないか?」
→「この値段でこんな美味しい料理が出てくるなんて!いやぁ庶民の店も捨てたもんじゃないな!」

「国広、俺も庶民の生活がしてみたくてアパートに引っ越したよ。今度遊びにくるといい。」
→「意外に快適だよ!住めば都ってこのことだね」

「服をネットで見てたんだけど、この前興味深いレビューを見てね、その店に行こうと思ってる。」
→「このうにくろの服は着心地がいいね!機能性抜群だよ!」



「なんだか長義、親しみやすくなったな。」
「そ、そうかな……。」
「ああ、今の長義のが好きだ。前は手の届かない高い存在って感じだったから近寄り難くて……
そんなこと思われてたなんて、と思う。
長義はもう殆ど素の状態で、まんばの前ではセレブ感ゼロ。
だけど前よりもまんばがぐっと近くなった気がしてた。気のせいじゃなかった。

今本当の自分を曝け出せば、受け入れてもらえるんじゃないか、と思い長義はまんばに打ち明ける。
「庶民の暮らしに興味があるとか言ってたけど、俺本当は庶民なんだ!だから高層マンションもブランド品も見栄だったんだ!」
まんばはきょとんとした後、にこっと笑い、
「よかった、俺と一緒だ」
と言う。
「お前の事が好きだから見栄を張っていた。」
「そんなの俺の前では必要なかったのに。外見とかお金とか関係なく、長義の事が好きなんだから。」

ちょぎくにハッピーエンド!
お疲れ様でした。