木蔦(キヅタ)
2019-05-26 20:25:25
2956文字
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歴史修正主義者の内通者がいる本丸の話【ちょぎくに】


ちょぎくに
※名前は出ませんが刀剣男士の中から悪役が出ます。胸糞悪い!と思う方はお引き取りください。


長義くんはある日審神者に呼び出される。
実は最近おかしな事が起こる。
出陣先で時間遡行軍が待ち構えていたり、通常より強い練度だったりする。
他にも時間遡行軍が知り得ない話を色々
だから審神者は内通者が本丸内にいるのではないかと疑っている。

その調査を長義くんに頼みたいとのこと。
通常なら信の置ける刀剣、例えば初期刀に頼むのが筋だが、何故か長義くん。
理由は政府から配属されたのだから、さすがに不正はないだろうとのこと。

そして審神者が疑っているのが初期刀である山姥切国広だからだった。
最近まんばは様子がおかしい。
長い間審神者は一緒にいたから、何か隠し事をしていることくらいわかる。
だからまんばが時間遡行軍に与し、情報を漏洩させているのではと言うことだった。

長義くんは審神者に頼まれ、まんばを張ることにする。
まんばの出陣中に部屋を漁ると明らかに怪しい覚書きが出てくる。
これを証拠として突き出したいがまだ犯人とするには甘い。もう少し泳がせたい。

長義はショックだった。
審神者には言ってないが、実はまんばとは恋仲だった。
それなのに自分に内緒で裏切っていたなど思いたくなかった。
何かの間違いだと思った。

しかしこの書付は審神者が情報漏洩したであろうと推測している内容と一致している。
まんばの部屋からこれが出てきただけでは証拠にはならないが、この一件に関連しているのは明らかだった。


ある日、まんばが不自然にこそこそと広間からいなくなるので、長義は後を追った。
もしかしたら今から時間遡行軍もしくは歴史修正主義者に連絡を取るのかもしれない。
まんばはキョロキョロと誰もいないことを確認して壁にそっと張り付く。
誰かを待っているように、そっと辺りを伺った。
長義は本当に敵が来てしまう前にカタをつけようと、まんばの前に現れる。

「国広、」
「な、長義!なんで、な、な、何か用だったか!?こんな所で一体何を!?」
「それはこっちのセリフだ、一体何をしている?」
ぐぃ、と肩を掴む。

「お前、まさか!」
と言ったところで、まんばからキスされる。
まんばは恋仲になっても消極的で、キスも殆ど長義から。
しかも舌も絡めてきて長義はびっくりする。

「すまない、そこで少し寝ててくれ。」

そして同時に腹に衝撃は走り、まんばは去っていく。
長義くんは気を失ってしまう。



長義は目が覚めると自室で寝かされていた。
側には審神者がいる。

審神者からまんばともう一振り本丸の仲間が失踪したことを知らされる。
長義はショックで、恐らく歴史修正主義者の元へ行ってしまったんだと思う。
しかももう一振りいなくなったものがいるのであれば、彼と写しは本当の恋仲だったのでは、と思う。
何も言わずに去るなんて、あの幸せだと思った日々も写しにとっては嘘だったのだろうかと悲しくなる。


二振りがいなくなったことは本丸中の噂になる。
みんなは内通者の事は知らないので、「国広が長義を裏切り、他の刀と駆け落ちした」ということになっている。(鈍い子以外は二振りが付き合ってた事を知ってる。審神者と鈍い子は知らなかった。)


しかし程なくしてまんばだけが一振り傷だらけで帰って来る。重傷。
本丸に戻るなり何も言わずに倒れてしまう。
手当てをしようとする審神者に長義はつらそうに「手入れなんてしなくていい。裏切り者だぞ。」と告げる。
しかし審神者は
「それでも今はまだ私の刀剣です。」
とその反対を押し切って、手入れをする。


目が覚めたまんばは本丸に戻ってきて、手入れを受けたことを把握すると、審神者に刀解を申し出る。
審神者が理由を聞くも「言えない」の一点張り。
長義は「裏切ったけど向こうで居場所がなくて、おめおめと帰ってきたのだろう、裏切ったとバレているからいっそ刀解してくれといっているのではないか」と推測する。
審神者に刀解してやればいいと冷たく言うが、審神者は頑なに理由を聞くまでは刀解できないと拒否する。(ちなみに長義くんはかわいさ余って憎さ100倍の感情なので、まんばの刀解に対して賛成している。他の刀の物になろうと思うくらいならいっそという)


審神者が長義に「自分には話したくないみたいだから、長義が聞き出してほしい。」と告げる。
長義は審神者の命だからと渋々まんばの傍にいる。
審神者が出ていくとまんばが自ら話しかけてきた。

「長義、あの時はすまない、腹は大丈夫だったか?」
「あんなの何でもない。……あの後お前は、あいつと一緒だったんだろ?」
長義はさっきまで頭に血が登ってて刀解してしまえ!って思ってたんだけど、目の前にいるまんばが余りにもいつものまんばだから、徐々に冷静になってくる。
そして審神者と同じように理由を知らなければと考える。

「一緒だった。あいつはもう戻ってこない。」
「何があったんだ?」
「言えない。」
頑なに黙秘を続ける。

「言えば俺から主にお前の刀解を申し出てやろう。もちろん理由は主には話さない。」
「刀解はしてほしいが、言いたくない。」
「言いたくない?言いたくさせてやろう」

長義は写しにキスをし、押し倒す。

そしてまんばを散々啼かせた挙句、漸く聞き出すことに成功する。



まんばは実は審神者と同様に犯人を追っていたらしい。
審神者を悲しませたくなくて、単独で調査していた。
しかしあの日、仲間が敵の元へ行ってしまうと知り、止めに入った。
二振りで時空門を飛ぶ。
説得しようとしたが、上手く行かず、まんばだけが帰ってきた。

まんばは審神者に報告しなかったのは自分の落ち度だと考えている。
それに仲間を説得できなかったことも力不足だと思っていた。

ただそれだけではまんばが刀解を望む理由が弱い気がする。
しかし長義はそこを深く追求はしなかった。

「主にとってしたら、大事な名剣名刀を一振り失ったんだ。だからその責は負わなくてはならない。」
まんばはそう言う。
「国広、約束通りこの事は主に黙っていてあげよう。しかし刀解はいけない。」
「それは約束が違う!」
「審神者の名刀を駄目にしたという罪の意識があるなら、さらに一振り減らすのは得策じゃない、そうだろう?」
まんばは押し黙る。
「あいつがお前に懸想しており、半ば攫うように二振りで本丸を出た。しかしあいつが心中しようと言ったため、お前は怖くなり死にもの狂いで逃げてきた。お前の怪我はその時にあいつと揉み合った際に付いた物。そう報告しておく。反論は許さないよ。」

長義はまんばを抱きしめて一言。
「国広、あの時はよくもやってくれたね。覚悟しておきなよ。」
目は笑ってない。

ちょぎくには元鞘に戻ったのでちょぎくにハピエンです!!
お疲れ様でした!



審神者はある程度鈍いので長義くんの報告に騙されてくれます!
あとついでにその刀剣を唆したのは時間遡行軍ってことにして、犯人はその刀剣って報告してます!(それは真実だし。)
だから事件も一件落着!